写真は、とある観光地で2年以上前に遭遇した、日産ADバンである。このクルマも、僕が中学生ぐらいまではそれこそ掃いて捨てるほど走っていたが、今ではすっかり見かけなくなってしまった。懐かしいなあ。「カロゴン」とボディを共用していたカローラバンも、気付けばプロボックス/サクシードに順調に置き換えられているように見える。こうして旧モデルは静かに姿を消していくのか。
この写真のADバンは後期型である。前期型は丸目ライトを備えており、それゆえ、後期型とはずいぶんと違う表情だった。後期型になり、スマートさを感じさせる薄型グリルと角目ライトを与えられたわけだが、この後期型ADバンの顔は、実は同時期のUSセントラ(B11型サニー)からの流用だったというのは、あまり知られていない事実である。
ところで、僕はこのADバンのような「奥まって配置された小さめの角目ライト」が醸し出す表情が好きである。このデザイン手法は80年代前半のアメリカ車でよく見られたもので、したがってアメリカでの量販を前提とした非アメリカ車にも、この顔を持つクルマは多く見られた。この手法をとると、そのクルマは顔つきからファニーな印象が消え、例外なく大人びた表情になるからおもしろい。当時の日本車でアメリカ市場を目指したクルマは、そのほとんどがこのような「第2の顔」を与えられていたように思う。ちなみに最近では、旧タウンエースバン/ライトエースバンにこの「奥目ライト」の例がある。
この写真のADバンは後期型である。前期型は丸目ライトを備えており、それゆえ、後期型とはずいぶんと違う表情だった。後期型になり、スマートさを感じさせる薄型グリルと角目ライトを与えられたわけだが、この後期型ADバンの顔は、実は同時期のUSセントラ(B11型サニー)からの流用だったというのは、あまり知られていない事実である。
ところで、僕はこのADバンのような「奥まって配置された小さめの角目ライト」が醸し出す表情が好きである。このデザイン手法は80年代前半のアメリカ車でよく見られたもので、したがってアメリカでの量販を前提とした非アメリカ車にも、この顔を持つクルマは多く見られた。この手法をとると、そのクルマは顔つきからファニーな印象が消え、例外なく大人びた表情になるからおもしろい。当時の日本車でアメリカ市場を目指したクルマは、そのほとんどがこのような「第2の顔」を与えられていたように思う。ちなみに最近では、旧タウンエースバン/ライトエースバンにこの「奥目ライト」の例がある。