ごんぎつねの独り言 ~技術士試験(建設部門:道路、総合技術監理部門)の受験記録・ブログ~

不器用で、愚直で、貧乏くじを引くのが大得意な "ごんぎつね" が本音で綴るブログ。 恐縮です(^^ゞ

論文での「実現性」の見せ方

2008年02月23日 | 技術士(二次)
・二次試験(建設)の合否判明 → あと13日
・試験受付開始 → あと38日
・筆記試験 → あと162日

合否判明までの間、H19年度の受験を振り返っておく。

情報収集に際しては専ら「技術士受験を応援するページ」にお世話になった。
※本ブログのBookmarkに入れておきます。

そこに掲示板があるのだが、管理人のAPECさんから貴重なアドバイスと励ましをいただいたので、再読、再々読が可能なように綴っておく。

投稿したのは筆記試験1週間前のタイミング。
勉強不足が甚だしかったことに加え、合格論文のイメージが掴めずにいた。

それまで掲示板的なものは使ったことがなかった。
しかし、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と思い、3件の質問をさせてもらった。

無視されるかもと思っていたが、ありがたいことに、3件全てについて、APECさんからアドバイスをいただけた。

投稿にあたってのHNは安易だが、名が体を表すのが効率的と考え「初受験者」とした。
※安易なため、同一のHNを別の方も使用されるケースがあることが後に判明

以下、そのうちの1件を引用。

[引用開始]
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No.8739 論文における「実現性」の見せ方 投稿者:初受験者 投稿日:2007/07/29(Sun) 01:54

立て続けの質問ですいません。
可能であれば、ご教授いただけると幸いです。

部門全般、選択科目の双方とも評価項目に「実現性」が入っています。
経験に裏打ちされたオリジナリティについては、できれば記載した方がよいとは思いますが、根拠を書ききれない(私の場合は、ごく狭い得意分野以外はあやしい記述になります)と逆効果にもなりかねないとも考えています。
そのため、白書・報告書等に記載されているものを咀嚼・要点化したものを「蓄積した知識」と位置づけて、記載しようと考えていますが、この辺はどうなんでしょうか?

皆様は、どうされるのでしょうか?

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No.8741 RE:論文における「実現性」の見せ方 投稿者:APEC 投稿日:2007/07/29(Sun) 11:40

オリジナリティにはあまりこだわらなくてもいいと思います。

建設一般ですが、ここでオリジナリティを見せようと「新しい(白書にない)アイデア」を出すのは大変ですし、そういうものは根拠付けが大変になります。
白書は実によくできていて、実現性の根拠となるような情報も現状記載の中に入っていたりするので、これらを引用することで実現性(を判断できるような具体性)を持たせられます。
しかし白書の理解が浅いと、文言まで白書から引用している。つまり「自分自身の言葉」になっていないということが起こります。文章とは恐ろしいもので、骨子程度の短い文章でも「あ、これはこの人の言葉じゃないあ」とわかります。一度きちんと理解してから、自分なりの表現で言葉にするということをしてあると、その文章は読みやすくなるし、力があります。
単純だけれど、それが実現性(具体性・根拠)と自分らしさを同時に表現するほとんど唯一の方法だと思います。
注意しなくてはいけないのは、白書に書いてある内容を誤解している人が少なからずおられることです。たとえば第一部では、コンパクトシティの中で居住区域と都市機能集約区域を結ぶ公共交通の整備が言われ、モータリゼーションからの脱却が言われていますが、対東アジア物流インフラの一環として都市(生産拠点)と港湾空港を結ぶ道路ネットワークの必要性がいわれています。
つまり一方では脱クルマ、一方では道路を作るといっているわけですが、これの5W1Hがきちんと区別されていないと、矛盾したような話になってしまいます。
しっかり理解してから自分の言葉で書くことが大事です。(しっかり理解していればおのずと自分の言葉で書けるはずです)

専門問題は、独自性というか秀逸なアイデアを出す必要はなく、手堅くきっちり解決できるということを示せばいいと思います。
そこで必要なのは、「なぜ」を必ず一言でもいいから書くということです。
なぜこの工法や手法を選ぶのか、なぜこう判断するのか。
「○○する」の後に「なぜなら」「その根拠は」と続けてもいいですし、表などで「採用工法」「採用根拠」などとしてもいいでしょう。
根拠のない工法や手法、判断などが百花繚乱になっている答案より、根拠のしっかりした1つ2つの判断が示されている答案のほうがずっといいと思います。
注意してほしいのは、根拠付けが必要だからと、長々と理由付けをしたあとに結論を書くというダラダラ文です。まず結論を書くことは鉄則です。

ご質問の主旨に沿っていたでしょうか?
がんばってください。

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No.8743 RE:論文における「実現性」の見せ方 投稿者:初受験者 投稿日:2007/07/29(Sun) 13:14

APEC様、
抽象的な質問の仕方しかできなかったのですが、
丁寧かつ的を射たアドバイスをいただきありがとうございます。
かねてから、スッキリしていなかった部分が解消できました。

私自身、実際のところ白書・報告書等の咀嚼・要点化の前のインプットすらかなり不足しているありさまであり、
厳しいということを認識しながらも、残り1週間あきらめることなく、できる限り粘ってみます。
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[引用終了]

実は、国土交通白書をろくに読んでいなかった。

APECさんからいただいた貴重なアドバイスを踏まえて、残り1週間だったが、白書を慌てて読み、ポイントを自分なりに書き出してみた。

加えて、APECさんは質問者(私)が望んでいることを的確に捉えて回答してくれており、論文の記述における基本も再認識した。

結果、筆記試験には奇跡的に合格できた。

追記:
技術士受験を応援するページ」の掲示板におけるAPECさんの投稿内容についてのブログへの引用については、APECさんから快諾をいただきました。

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