前田憙孝の牢人日誌

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検身と言う名の地獄絵図に悲鳴!

2011-01-18 08:30:14 | 日記
毎日、行きと帰りに検身場で裸になる。な
ると言うかされるのである。それは、舎房
から工場に行くときと、工場から帰るとき
だ。

何も持ち出していない(持っていない)を
点検してもらうためである。それと、もう
一つは舎房着から工場着に着替えることも
ある。

裸になると、両手を広げてグリコの宣伝の
様に頭上に高くあげる。右足、左足を交互
に上げて足の裏を見せる。パンズのゴムの
部分を両手で一周して、これまた何も持っ
ていませんよと示さなければならない。

この動作を傍から観察したら、いかにも変
人の仕草で、最初のころはなかなか上手く
出来なかった。難しいのかと言うとそうで
はない。この仕草そのものが、なんとなく
嫌らしく感じられて、やらねばならないと
頭では分かっていても、体が動かないの
である。

人間、恥も外聞も捨て去るには、それなり
の時間がかかるのだ。そのギクシャクした
姿に、看守から容赦なく怒号がとんでくる。

「手をしっかり上げろ!足もだ。順番が違
うだろうが!」この看守の叫び?も、だん
だん耳慣れてくるのはどしたことだろう。

ところで、この検身だが、どれほどのチェ
ック機能があるのだろうか。と言うのは検
身するのはいいが、冬場は裸になるため実
に辛い。

それでなくとも、着衣に制限があるのに厳
寒の中での、裸はみんな振るえ上がってい
る。衣服の着替えは当然としても、検身の
方法を改善できないものだろうか。

特に、年寄りの受刑者は毎日悲鳴をあげて
いる。文明が進んでも、いまなお裸踊りは
どう考えてもいただけない。居室を法律書
は監獄と書いてあるような旧態依然とした
慣習が刑務所には残っている。そこが、問
題なのだ。



1 コメント

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現在、毎日行われる裸体検身は男子刑務所では廃止に。 (Unknown)
2018-11-10 22:01:00
現在、毎日行われる裸体検身は男子刑務所では廃止になりました。
現在の男子刑務所では立った姿勢でパンツ一丁で眺められる事による検査に変更されているようです。
これで日本の定期的な裸体検身は女子刑務所で入所時に行われる四つん這い全裸の検身という事になりました。女囚は隠しやすく、連絡先交換の例もあるので廃止しにくいのでしょう。

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