順不同ですが、東京国際映画祭で観ました 「黄金のアデーレ 名画の帰還」
上映前に舞台挨拶があって、サイモン・カーティス監督+主演のヘレン・ミレンさん登場。そのオーラに圧倒されました。
そこへ黄金の花束をもって現れたゲストは石坂浩二さん。ゴージャスな空間がそこに広がっておりました。舞台挨拶の内容がここに
アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こす。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り……。(シネマトゥディ 作品紹介より)
祖国を追われてアメリカへ来たマリア。ブティックを経営しています。友人の息子ランディが求職中の弁護士と知り伯母の肖像画(アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像)のオーストリア政府からの返還訴訟を依頼します。
マリアの荒唐無稽とうか、突拍子もない話に、ランディも困惑気味。
でも、新しく雇われた弁護士事務所のGOが出て、オーストリアへ下調査に行って帰ってきたあたりでランディはご先祖様(オーストリア人)の血が騒いだのか、のめりこんでいく。
オーストリア滞在中のふたりをサポートしてくれるのがジャーナリストのチェルニン(ダニエル・ブリュール)
98年から06年までの話と、マリアの子供時代~亡命するまでのオーストリア時代を行ったり来たりして話は進んでいきました。
マリアの夫オペラ歌手のフリッツ役はマックス・アイアンズ。ナチスの将校役でトム・シリング。
クリムト役はモーリッツ・ブライプトロイ。マリアの父がアラン・コーデュナー(FOOD OF LOVE)。
裁判官の役で「ダウントン・アビー」のクローリー家のお母さまエリザベス・マッゴーワン
脇役もばっちりゴォカなことになってます。
初めの方は、わがままで押しの強いばーちゃん(失礼!)とそれに振り回されてる若造・・・っていう感じなんですが、話が進むにつれて、お互いが大切なパートナーになっていく。
石坂浩二さんが 「言って見れば一種のバディムービーですけど最後の方はマリアとランディは恋人同士みたいでしたね」とおっしゃっていました。
「恋人同士?!」ってその時は思ったんですけど観終わってなんかすごく納得。
マリアは強くて、ユーモアがあって(でも毒も吐く)、かわいい人。はじめは振り回されてるだけだったランディもいつか心を寄せるようになる、とってもチャーミングなおばさまでした。
ランディがまたステキで・・・
そして、ランディの妻がすごかった・・・。この夫によくガマンしたというかついてきたな~と。感心するしかありませんでしたわ。
ナチスの台頭で故郷を追われ何もかも取り上げられ、そしてバラバラになってしまった、マリアの家族。
マリアが取り戻したかったのは絵画じゃなくて、あたたかい家族の思い出だったんですね。
11月に一般公開されるそうです。 公式HP
もっかい観たいんですが、上映劇場に地元の映画館がない! なんでっ!?
てっきりマリアが主導するのかと思っていたら、ランディが引っ張っていましたね。
コメント+TBありがとうございます。
始めはランディがマリアに振り回されてる感じだったのが、いつの間にかランディがものすごい本気?を出していた・・・という。
なんか一緒に戦った「同志」のようなそんな感じでした。
石田純一はともかくとして(笑)、生ヘレン・ミレン、羨ましいです。
最初はマリア主導だったのに、いつしかランディの方がのめり込んでいくのは意外でした。
ランディのルーツでもあるし、その辺は自然でしたね。
地方から映画祭に行くと、やはり映画だけよりはゲストの舞台挨拶があると「わざわざ来てよかった感」が大きいです。
ゲストの石坂浩二さんは20年くらい前に来日したエリザベス女王と会われたことがあるそうですが(大河ドラマにの見学に来られたらしいです)、今回ヘレン・ミレンさんに会って、その時と同じくらい緊張してる、とおっしゃってました。
>最初はマリア主導だったのに、いつしかランディの方がのめり込んでいくのは意外でした。
そうそう。はじめはイヤイヤだったのにね。
その辺の関係や気持ちの変化も面白かったです。
映画のストーリーも良かったですが、それ以上にマリア、ランディのキャスティングも良かったですよね! ランディの奥さんは私も立派だと思いましたよ! フィクションなら仕事も家庭も失ってという展開になりそうなもんですけどねw
それにしてもこの映画上映している映画館少ないですよねw 近所にそこそこ大きい映画館あるんですが、そこで上映されてないので片道1時間半以上かけて別の映画館に行ってきましたよw
コメント+TBありがとうございます。
>映画のストーリーも良かったですが、それ以上にマリア、ランディのキャスティングも良かったですよね!
はい、いいコンビでしたね。
始めの方はコントみたいな感じで、段々と強いきずなで結ばれていく。
マリアがランディの胸で泣くシーンにはじんと来ました。
ランディの奥さんには本当に頭が下がる、というか、よく離婚しなかったなと。人間が大きい人ですよね。
>それにしてもこの映画上映している映画館少ないですよねw
そうですね。
公式HPに日参して地元石川県での上映館がないか、見ているのですがいまのところないです(ノД`)・゜・。