?色の「ためいき」

ほんと世の中「わからない」ことばかり。ニュースを見ても「?マーク」が増えるだけ。そんな「?」を書き連ねてみました。

「熱中症」の時期、「クールビズ」や「サマータイム」よりも経済成長を忘れ「ゆったり」「のんびり」で

2014-07-27 15:56:09 | この報道に??
暑い日がつづいている。天気予報では「熱中症」への注意が呼びかけられ、ニュースでは「熱中症で搬送」が伝えられ、なかには残念な結果になってしまった事態も伝えられている。

極端かもしれないが、もっとも暑い時間帯に街に出ると「生命の危険」を感じるほど「暑い」。気象庁によれば「翌日又は当日の最高気温が概ね35℃(※1)以上になることが予想される場合に『高温注意情報』を発表し、熱中症への注意を呼びかけ(気象庁ホームページ 高温注意情報)」ると定められているので、けっして油断してはならないのは確実だろう。

ところが、「高温注意情報」が発令されても台風や豪雨ほどの危機感持つ方々は多くはないようである。それだから学校から「熱中症」で倒れた児童や生徒が搬送されたり、スポーツの応援団が搬送されるような事態が起きるのだろう。

最近では、テレビの気象情報でも「高温注意情報」や「熱中症へ注意」が伝えられ、「熱中症」への対策も詳しく紹介されている。それにもかかわらず、「熱中症で搬送」が減らないのは、どうやら「暑さ」への警戒感が希薄な傾向が根強いからかもしれない。

たしかに、自分もそうだが「台風が近づいているから外出は止めよう」とは思っても、「『高温注意情』が出ているから外出は止めよう」と思う方々は少ない。

やはり「暑い夏」は「外出は止めよう」のような「ひと休み」には「そぐわない」季節なのだろう。昔は「ジメジメの梅雨」も終わり、田植えが終った田圃で「草むしり」に励むには調度いい季節だったのだろう。夏は「ひと休み」よりも「ひと働き」という農耕民族のDNAが日本人には刻み込まれているのかもしれない。

しかし、同じ夏でも温暖化が進み、アスファルトやコンクリートの都市が熱気を滞留させる現代に、夏は「ひと働き」は無理があるように思えてならない。ひと昔前にも、夏は「ひと働き」の合い間には「お盆」には畑仕事を休み、先祖を迎えていたのに、今では帰省や旅行など「休み」ではなく、かえって疲れ気温を上げることになってしまっている。

そこで、ふと思うのだが「ここまで暑くなったら」「いっそ旧きに習って」はどうだろう。

テレビや雑誌には「レジャーだ、グルメだ」と情報が氾濫し、消費が奨励され経済成長がすべてであるかのような主張が目立つ。せめて「暑い夏」だけは「クールビズ」を着てまで経済成長に励むのを止めたらどうだろう。レジャーや旅行も涼しくなるまで待ち、「サマータイム」などいう過労死の原因となるようなことも止め、「暑かったら涼しいところで休む」を徹底してはどうだろう。

「クールビズ」や「サマータイム」まで使って経済成長して、はたして日本は豊かになるのだろうか。ひと昔前、お盆には休み、暑かったら「ひと休み」していた時代に比べて、「クールビズ」や「サマータイム」の時代になったからといって、使える「お金」は増えたかもしれないが、行楽や旅行に消費するだけで豊かな夏が過ごせるようになったのだろうか。

せめて夏くらいは、経済成長よりも「ゆったり、のんびり」を大切に、スローテンポに、消費を忘れ豊かさを満喫してはどうだろう。さもないと、日本そのものが「熱中症」で息も絶え絶えになりかねない.