「名もなき毒」宮部みゆき著、読んで見ました。
「名もなき毒」宮部みゆき著、読んでみました。財閥企業の今多コンツェルンで社内報を作る編集記者であり、その会長の娘の夫と言う、主人公の「杉村三郎」の立場と、寛容で優しすぎる人格設定は悪くは無いが、それは物語をあまり緊張感が漂うようにはしてない。
題名と呼応するようにストーリーの中で「毒物の毒」・「環境の毒」・「心の毒」が描かれているが、「シックハウス」の描写はあまり必要が無いのではと思いました。
主人公と絡む「ゴンちゃん」・「北見一郎」・「荻原社長」など魅力的な脇役も中々でしたが、なんと言っても強烈なのは「原田いずみ」でした。彼女の行動は常軌を逸しすぎて痛々しささえ感じましたし、それに対する主人公の生温い行動は忌々しささえ覚えました。
「古屋暁子とコンビニ店長」と殺人事件の嫌疑を描いている辺りは結構面白かったし、最後にのエキセントリックな「原田いずみ」と殺人事件の犯人である「* * * *」を絡ませてくる辺りは上手く書けてるなと思いました。
個人的に今まで読んだ「宮部みゆき著」の中ではあまり好きな方ではありませんが、其れなりには評価できる作品だとは思いました。
最新の画像[もっと見る]
- サフランモドキ(Zephyranthes carinata)3 雑草俱楽部 2年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
- 5月の雑草倶楽部、中目黒公園で撮り卸の花たちでございます。 9年前
思いました。
個人的に確かに「原田いずみ」みたいな人って
モンスターみたいで恐ろしいけど、それより
結構図々しいところもあるのに皆に「いい子」って
かわいがられまくりのゴンちゃんみたいな
タイプの方が、身近にいそうで、で、いてほしくない
苦手なタイプでした(笑)。しかし女性作家で
ああいう「いい子だけど同性から見ると微妙」って
いう人物を善として描く人って珍しいかもです。
ただ、「原田いずみ」の強烈なキャラクターは、いまだに覚えています。
恐ろしいことに、ああいった人物が、現実にいるんですよね。
TBさせていただきます。
女性の中に「ゴンちゃん」みたいなタイプが苦手な方が居るとはあまり意識はしませんでした。
頂いた「コメント」って色々な物(人)の見方があるんだなとわかって、とても参考になりました。
確かに「女子」には嫌われるタイプかもしれませんね。
2年以上前に読んだ本でしっかり内容を覚えているのはあまり無いですね。
そんな中でも「強烈なキャラ」って言うのは意外と記憶に残っているものですね。
「原田いずみ」程ではないですが、実際それに近い人が、過去に会社に居りました。