GNOMESのフイールドノート (絵日記・絵本作りから)

デザイナー(ノーム)のつぶやき、ママチャリ通勤、東南アジアでの活動、ハイキングでの顛末、絵本作り、町会長の独り言など。

深井戸の水飲み場を探していたのだよ

2019年10月13日 | 海外活動
時間があれば街を歩き回っている。
景観デザイナーというのは、街を、人を見るのが仕事みたいなものだ
まあ、リタイヤしたが、習慣はなくならない。

このところ、スラムの人々が飲める水がないという話をたくさん聞いて
なんとか飲み水だけでいいから、身近にふんだんに供給できないかと考え続けていて
プランを考えてみた。

そうしたらあったのですよ。
ほとんどそのプランと同じものが。

ここには
基金によって作られたことと
飲み水だけに使って
洗い物や洗濯などのほかの用途には使わないようにと書いてある。

すぐわきには茶店。
近くによってしげしげと覗いていると
茶店の親父さんからお客までみんな出てきて
なんだなんだということになる。

片言で、いろいろ聞いてみる、
このタンクは1000リッターだよねというと
店の親父さんが、そうだそうだと元気よく答える。
そうしたらお客全員が大笑いになる。

なんだなんだというと、お客の一人が笑って
だって、こいつは英語は全く知らないのに
そうだそうだと、わかっているように言うから可笑しいと
皆で笑っているのだと、その陰で親父さんはみんなの背後に笑いながら隠れてゆく。

そんなみんなで笑いあう中で
そうか、この前気が付かなかったのはできたばかりだったんだとか
いくつかの情報がわかってくる。
話しは笑顔の中で進み
今度はうちの若いスタッフたちを連れてきて
もっと克明な情報を取ろうと思う。
しかし
この場所を何と説明したらいいのか
その自信がない。
自分ではわかりきっている場所だが
人に説明するのはなーと考え込む。

結局後日、みんなと三輪タクシーの中で
行きすぎだ!左左!
船着き場のすぐ手前だ、
えー船着き場って、あのまっすぐ遠くまで行ったところじゃないのか?
いいや、サッカースタジアムのすぐ裏手を川辺にまっすぐ出た右側だと
延々と話しこみ
やっと一人が
ああそうか、あそこの船着き場かとわかってくれる。
それだけで一汗かく。
言葉が不自由なところに地名もわからないのだから大変だがお互いにわかるまで話すのだ。
すぐに運転手に指示が飛び、あちことくねくね曲がってたどり着く。

そして結局みんながこのタンクのデータを詳しく共有することができた。

その帰り、川を背にして歩いたらあっという間に仲間の事務所のある街角に出てしまった。
そうか、そういえばよかったんだと思うがもう遅い。

一歩ずつ小さな目標が見えてきますGNOMES

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