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※blog仕様変更で一部リンク切れあります。

JABEN GoVibe Martini+

2013年08月25日 | PCハード・ソフト・音響 関連
懲りずにヘッドホンアンプをまた購入w 1製品のみの試聴だけではHPアンプへのモヤモヤが晴れなかった。K550の低音は最高なので更に補強して
くれるアンプがあるならやはり欲しい。




今回は15,000円くらいで手頃な低音アンプを探したらJABEN GoVibe Martini+ に辿り着いた。JABEN(ジェーベン)はシンガポールのメーカー。
多種多様のHPアンプを発売しているメーカーだが日本で扱うショップが限られていて評価・レビューがほとんど見当たらない(あって片手の数)。
日本では輸入数が少ないメーカーのひとつだと思う。 因みにサウンドカードの老舗CREATIVEもシンガポールのメーカー。
ということで入荷時期未定の予約で購入した。予約して1週間くらいで入荷されたのでタイミングは良かった方だと思う。




【仕様】
見た目は 「ちっちゃ!!w」と予想以上の小ささに驚いた。 ORBのJADE to go と比べると半分以下の小ささ。
電池をセットする二つのネジが極細でちょっと頼りない。そのうち折れるんじゃないかと心配してしまう。フタを止めるネジは念の為4つにして欲しかった。
電源は単4形電池4本。容量で言えば3,400mAhになる。エネループだと3,000mAh。前モデルは単4電池2本だったので駆動時間が倍になる計算。 
 【追記】JABENというメーカーは情報量が少ないので前モデルやMartini+の駆動時間が調べても出てこない。
       他の電池駆動アンプで計算すると14時間前後か? 小型なのでもう少し長いかも。
 【追記0829】Bispaというメーカー(日本ぽい)も単4形x4モデルがメインで20時間以上駆動する。
         JABENは今18時間くらい経っただろうか?まだ最初の電池切れはないのでBispaの例から20時間以上は楽に持ちそう。

 【追記1001】電源入れっぱなしで駆動時間を確認。エネループ電池でおよそ125時間。

 <本体サイズ86mm×46mm×20mm 重さ70g 出力150mW (32Ω負荷)>
  □メーカーの仕様ページはこちら→ http://jaben.net/shopping2/Go-Vibe_MartiniPlus.html


タバコくらいの大きさかと思ったら身長2mのひと専用ジャンボZIPPOライターといった感じw


SONYのウォークマンを並べてみると長さはほぼ同じでポータブル用としては100点のコンパクトさ。


数少ないレビューのキーワードを拾うと:パワフル・音の厚み・低音・解像度・クリア・バランス・コスパ良し。
ボリュームを回す感触は軽いがスカスカではなく少し抵抗を感じる軽さでミニミニアンプには丁度合ってる固さかと思う。

【試聴の前に環境条件】
ORBのJADE to go と同じく買ってすぐのエージング無し+DAC無しで試聴する。 因みにDACは2つ持ってますです。ハイw
PCのサウンドカード直挿しで純粋にアンプ有り無しの変化をみる。DACも合わせれば音が良くなるのは当たり前なので結果は同じこと。

【試聴】
 ~試聴曲: 「せーのっ!」 「Enter Enter MISSION!」 「名前のない怪物」 「Be My Friend」 「Starry Sky」 「バニラソルト」
DENON DN-HP500S
低域から中域にかけて厚みが出て低音はボンボンと響く。それでも高音は何故かクリア。音場は広く感じないが太く力強い音で輪郭がある。
元々DN-HP500Sの低音は量感は少ないもののアタックが強くハリはあるのでバランス的にマッチしてるようだ。
・低音が中心の曲ではドッシリと腰をすえたような重厚感で響く。それでいてやはり高音の邪魔はしていない。
・バランスがとれた全音域で鳴る曲の場合は中低音が篭ったようにも聴こえるが(※2)中域が強いタイプのヘッドホンでは逆に音域のバランスがうまく
 制御されてるようで相性は良い。
・高音と低音が対になっているピコピコ電子音の曲(バニラソルト)では高音が常に鳴っている為か低音がやや控え目になるがそれでもしっかり
 効いている。 Capsuleのような低音がベースとなる電子音では地を這うような重低音で迫力が増し重厚さが一層際立つ。

AKG K550
基本的にヘッドホンの性能が良いためDENONと変化のしかたが違う。低音は厚みを増しながらも音場は低域から中域に広がる。
DENONと同じようにドッシリとした低音だが更にもう1段階下で響くのでガッツリというよりはズッシリと底上げするウーファーに近い感覚。
高音は変わらずクリアでDENONと同じく低域から中域にだけ厚みが増す感じで低音はきっちりバスが効いてる。
  (※1:K550の場合、パワー不足のせいか高音がクリアか正確な判断は自分には難しい。色々曲を聴き分けたり音量を上げる等して試すには
        即興インプレでは時間が少なくてできない。 ※2:エージングで霧が晴れるとあるので使い始めは若干曇りがあるかも知れない。)

変化の仕方からいうとDENONの方が相性は良い。K550の性能に対して1万円台のアンプではやはり厳しいか。でもなんとか頑張ってるようには
聴こえるw そういう意味では小さいながらもたいしたアンプだ。

【追記0901】 エージング30時間くらいで電池はまだ切れてない。
      ●DENONのヘッドホンは更に押し出し感が強くなり低音の弾みがズドンとした音圧でパンチが効いてる。
      ●K550は低音がウーファー状態から輪郭をもって鳴るようになったがヘッドホンの特性からか変わらず前には出てこない。
       DENONと比べるとかなり大人しい。アンプ性能がヘッドホンについていけてない感じ。まぁここは値段なりなのでやむを得ないところ。
       K550は完成度の高いヘッドホンなのでアンプは癖の無いオーソドックスな底上げタイプの方が相性は良い気がしてきた。
       その方が低音のキレ味をうまく活かせるかも知れない。

       


●見た目を裏切る力強いサウンド
電池駆動の小さなボディからは想像がつかないほど重低音なサウンド。その代わり原音やヘッドホンによって効果が変化するので素直なアンプだろう。
3万円台のJADE to go はゆったりとしたウォーム系の低音だったが、Martini+ は粘りのある低音でありながら曲によってはガッツリと効いてくる。
ベースの太い弦の響きとかが引き立ちそうな低音(多少曲に左右される)。とても1万円台クラスのアンプとは思えないほどの力強さがある。
前述に書いた先人達のキーワード通り、高音を邪魔しないパワフルな低音だ。
 低音の補強目的のHPアンプだがDENONのヘッドホンでは完璧だ。音楽の他にこれでアニメや映画のエンジン音などにも迫力が出る。
 例えばアニメ「ガールズ&パンツァー」のポルシェティーガーのエンジン音や映画だと「MAD MAX」などのエンジン音。どちらも低音で腹に響くような
 太い音に高音のキンキンした金属音が交じり合うエンジン音にはロマンがありテンションが上るw

●マイナス要素 - ボディw
入力端子とボリュームの間隔が狭いと指摘されるが、自分はボディをもう少し大きくして欲しいw そうすれば電池のフタを止める2本のネジも
太くなり頑丈になって操作も扱いやすくなり端子とボリュームの狭さも改善できるだろう。


【ポータブルプレイヤーで試聴 - SONY付属の純正イヤホン使用】
ポータブルアンプなのでデジタルオーディオプレイヤー(SONY)で試聴してみる。が、結果はほとんど変化ナシw
どうもポータブルタイプのHPアンプはアップル製のデジタルプレイヤーに対応している物が多いので他のメーカーだと相性が悪いのかも知れない。
このぶんだとエージングが終わってもSONYのプレイヤーではたいした変化はみられないと思う。
ポータブルタイプでありながらこれは勿体無いマイナス点。アップル製以外のポータブルプレイヤーで使う人は要注意。相性問題だとすると
SONY以外のプレイヤーならイケるのかな? それか音楽ショップでも少し触れてるがSONYのプレイヤーは完成度が高くて他を寄せつけないのかも
知れない。 (一応メディアプレイヤーだがiriverなら持ってるので、気が向いたら試してみて変化があれば追記にでもする。)
【追記0901】 基本的にイヤホンの構造ではアンプの効果は薄いらしい。ただしJADE to goの時はDENONのヘッドホンでも変化は無かったので
         プレーヤー+アンプ+ヘッドホンの組み合わせでも相性というものがあるのかも知れない。



【総評 というかまとめ】
GoVibe Martini+ はエージング後にかなり化けるらしいので既にエージング前でこの音質なら相当なものだろうw
今回キーワードで感じなかった解像度が多分あがり、今よりも更にパンチの効いたド低音かキレが出てくるかのどちらかだろう。
最初にMartini+を見た時はあまりの小ささに 「これもダメかな…」 と思ったが、HPアンプ2台目の購入で満足できる音に出会えた。
因みにこんな小さなアンプの買取が高額に評価されているのも納得できた。(入荷数が少なく価格が安いので売る人がいないだけかも知れないけどw)
1万円台前半でこの音ならコスパはズバ抜けて良い。
ただしポタアンらしくヘッドホンは低価格帯から中堅クラスまでで中域に強いヘッドホンなら相性は良いと思う。

AKG K550ではやはりパワー不足を感じる。 しかしエージング後にK550に対してはどう変わるか予想できない。マッチ箱より一回り大きいだけの
ボディを見るたびに 「どうして重厚なサウンドが鳴らせるんだ? 中身はほとんど電池なのに…。」 と不思議でならないw

□前回 ORBのHPアンプ記事 - ORB JADE to go

■JABEN GoVibe Martini+ 記事まとめ
□エージングで化けた記事 - 早くも本領発揮 Martini+
□エージング30時間後の記事 - Martini+のエージング30時間で思ったこと
電池の駆動時間を確認 - JABEN GoVibe Martini+ の駆動時間

□3台目HPアンプ記事 - audio-technica AT-HA21




                  (PCで使用するのでカテゴリーは「PCハード・ソフト関連」 gooジャンルはオーディオ)
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