Coucher de soleil

いつの頃からから夕暮れ時が好きになった。紫や橙の空色の下ほっとするひととき。とてもやわらかな時間。

日本発見

2006年08月15日 | 休日
夏休みは、いつまでたっても、子どものころのあの非日常の感覚が残っていて、この暑さに対してもそんな非日常の心地よさを感じることができる。
先日「水琴窟」というものに出会った。夏の風物誌のひとつ、江戸時代の庭師が考えたものたらしい。いままで存在も知らなかったからか、その水の音にもとても魅了された。簡易的なものなら、自分で作ることができるらしい。

ベストセラーのひとつ「国家の品格」を、Hさんに進めれて読んでいる。芭蕉の句、「古池や蛙飛び込む 水の音」の感覚は、日本人特有なのだそう。そんな詳細な感性を大事にしたいな、こういう感性を受けついでいきたいな、そんなことを考えていたこともあって、水琴窟の出会いがとても心に響いた。湿気が多く過ごしにくい日本だが、乾燥したヨーロッパにはない、夏の楽しみがある。そんな日本をもっと知りたいなと思った。

そして、夏といえば・・・やはり「戦争」だろうか。今年は、靖国参拝への注目度の高さもあり一層、それについて考えた。こんな大事なことを、日々の忙しい中ではまったくの他人事になってしまっているのも、本当は異常なのだと思う。
考えるといっても、身近に戦争体験者がいない限り、事実を知るというのは難しく、新聞かTVか、本か、インターネットか、誰かがある立場である思いで説明したものなので、正しい答えを出すなどできるわけもないのだけれど、まずは自分なりに考えてみようと思った。
そういえば、日経の「私の履歴書」8月掲載分は、それについて(それ以上に)考えるのにとてもいい材料で、執筆されている方は、相当のエネルギーを使っているのだろうが、私は大事なことをこの記事から教えてもらっていてとても有難い。


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