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「『東映まんがまつり』DVDで今秋復活!」(6月13日、スポニチ)
映画館でマジンガーZ(動画)やデビルマン(動画)、仮面ライダー(動画)等のヒーローを同時に見られると、子供達の人気を呼んだ「東映まんがまつり」が今秋DVDで復活する。
「復刻!東映まんがまつり」のタイトルで、先ずは10月21日に1973年夏版と1974年夏版が、11月21日に1975年春版と1976年春版が各4,800円で発売される。
「まんがまつり」単位での映像ソフト化は初めて。「フィンガー5の大冒険」(1974年夏)と「アンデルセン童話 にんぎょ姫」(1975年春)は、作品単体としても初めてのソフト化。「フィンガー5の大冒険」は幻の作品と言われ、9月には同作を含む1974年夏版の上映会も行う。同シリーズは1964年夏に「まんが大行進」として始まり、1990年夏から2002年夏の「アニメフェア」も含めて83回行われた。東映ビデオ宣伝部の小田元浩プロデューサー(42歳)は「他の年代もニーズが在ればDVD化したい。」としている。
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5年前に「東映まんがまつり」という記事を書いたが、子供の頃は春休みや夏休みになると、当時人気だった特撮&アニメ作品を数本詰め込んだ「東映まんがまつり」が映画館で上映されていた。実際に観に行ったのは2度程だったと思うが、最初に観に行ったのは同級生の親に連れて行って貰った1974年の夏休みで、詰まり「フィンガー5の大冒険」が上映された回という事になる。一緒に上映された「マジンガーZ対暗黒大将軍」や「五人ライダー対キングダーク」、「イナズマンF」(動画)は観た記憶が在るのだが、何故か「フィンガー5の大冒険」の内容は記憶から抜け落ちていたりする。もう少しDVD価格が安ければ、購入して内容を確かめてみたいのだが・・・何はともあれ、1970年代に幼少期を過ごした人達にとっては、心の疼きを覚えるニュースだろう。
閑話休題。
1ヶ月程前、平日の昼間だったが、客先から車で移動していた時の話だ。交差点で信号待ちをしていた際、横断歩道を渡ろうとしている1人の高齢者に目が行った。年の頃は70代と思われる彼女は、「青信号の内に渡り切れるのかなあ?」と思ってしまう程、スローモーな歩み。黄信号から赤信号に変わった辺りで何とか渡り切ったのだが、彼女は其の儘バタンと前のめりに倒れてしまったのだ。両手を地面に触れる事も無く、文字通り顔面から倒れ込んだという状態に、運転席で「あっ!」と思わず声を出してしまった自分。黄信号から赤信号に変わる寸前に横断歩道を走って渡った連中が5人居り、彼等は当然乍ら其の女性が倒れる瞬間を目にしていた。にも拘らず・・・。
5人が5人共、彼女の元に寄る事も無く、視線を彼女に向けた儘、ゆっくりと遠ざかって行ったのだ。「急用が在って、どうしても助けれらなかったのか?」、否、そうでは無かったろう。5人共急いでいる雰囲気では無かったし、何よりも視線を彼女に向けた儘、ゆっくりと歩を進めていたのだから。無感情にも思える10個の瞳に、正直ゾッとさせられた。実に寂しい光景でも在った。
青信号になった事で車を動かさざるを得ず、然りとて其の儘見過ごす事も嫌だったので、交差点を左折し、一寸先の道路脇に車を止めた。そして先程の場所に戻った所、2人の方が彼女のケアをしていた。1人は20歳前後で、見た目はチャラい感じの兄ちゃん。そしてもう1人は、50歳半ば位の女性。必死で何とかしようとしている2人は、勿論さっきの5人の誰かでは無い。「未だ119番に連絡していない。」との事だったので、自分が連絡をする事に。
顔面から流血はしていたが、意識は在る状態だった女性。しかし頭部を強打している可能性も在り、少し脇の安全な場所に動かした後は、仰向けの状態で救急車の到着を待った。其の間、件の2人は顔の血を拭き取ったり(幸いにも、流血は少量だった。)、「もう少しで救急車が来ますから、大丈夫ですよ。」等と励ましの声掛けを続けていたのだった。結局、救急車が到着する7、8分後迄、献身的にケアを続けていた2人。余りにも寂しい光景を目にした直後だっただけに、救われる思いがした。
119番への通報以外、役に立てたとは言えない自分なので、偉そうな事は言えない。しかし20代から60代位の男女5人が、「私は関係無いもんね。」といった感じで去って行ったのは残念の一言。もし自分の身内が倒れた女性で、周りの人間が誰も助ける事をしなかったとしたら、彼等5人はどう思っただろうか?そういう人間に限って、こういうケースでは「何と非人情な!」と騒ぎ立てそうな気もするが・・・。
その転んだ人が若かったら「ほっといてください!」と顔真っ赤にして逃げ出しそう^^;。
バスの中で高齢者に席を譲ろうとした若者が、其の高齢者から「失礼ね!私はそんな年じゃ在りません!!」と怒鳴られている所に出くわした事が在ります。又、自分自身も似た様な状況になった事も。「自分は若いんだ。」という思いが在るのでしょうが、誰がどう見ても「高齢者」と思われる相手ですし、断るにしても「在り難う。でも最近は調子が良いし、鍛える為にも立っていようかと思って。本当に在り難うね。」という位の“大人の対応”が取れないのかなあと感じました。