ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「デシンセイ、やるですよ」

2005年04月08日 | スポーツ関連
開幕から1勝5敗。6戦の内、第2&6戦(序盤に大量点を失う。)以外は全て、8&9回に中継ぎ&抑え投手が打ち込まれている。4月7日現在のチーム防御率6.44でセ・パ12チーム中10位という酷さ。加えてチーム打率2割3分が同11位という惨状であれば、セ・リーグで6位の位置に居座っているのも当然だろう。我がジャイアンツの話である。

開幕前から投手陣の懸念はされていた。特に、昨年来の課題である中継ぎ&抑え投手に関しては、今年も不安視されていた。抑え投手としてメジャーからダン・ミセリ投手を獲得するも、単調な投球&大きな投球モーションから、走りまくられ&打ち込まれという悪循環で、開幕戦&第4戦と連続で抑えを失敗。昨日の試合では中継ぎとして出て来たが、同じ失敗を繰り返し大炎上。試合後にはリトルリーグみたいな小さな球場でやってるから、こういう結果になってるんだ。と、防御率54点(4月6日現在)の原因を球場サイズに転嫁するコメントを吐いたというが、何をか況んやだ。得てして、現役メジャー・リーガーの看板を背負って来日する選手には、「郷に入れば郷に従え」という諺と違う唯我独尊手合いが少なくないが、彼の場合もそれに当該するのかもしれない。チーム移籍が珍しくないメジャーにあっても、12年のメジャー生活で9球団を渡り歩いた(2003年は、4球団に在籍。)というのは異例だろう。性格的にムラッ気が在るのかもしれない。

古い記事だが、「週刊新潮(3月31日号)」に「開幕直前『新助っ人24人』の戦力分析」というのが載っている。あくまでも開幕前の段階で、メジャーリーグ評論家の福島良一氏と全国紙のプロ野球担当デスクの2人が実力判断したもの。

***************************
           福島氏    担当デスク
(ドラゴンズ)    
マルティネス      B       B

(スワローズ)
リグス          C       C

(ジャイアンツ)
ミセリ          A       A
キャプラー       A+      B+

(タイガース)
ダーウィン        C       C
ブラウン         B       B
スペンサー       A       B+

(カープ)       
ロマノ          B      C
フランコ         C      C

(ベイスターズ)
クルーン         C      B
ホルツ          B      B
ウィット          C      B

(ライオンズ)
ライト           C      C+

(ホークス)
フェリシアーノ      C      C
カブレラ         B-     A
バティスタ        C+     A+

(ファイターズ)
トーマス         B+     B
アルモンテ       B-     B-

(マリーンズ)
パスクチ         A      B+

(バファローズ)
ガルシア         B+     B-
ブランボー        B      B+

(ゴールデンイーグルス)
マイエット        C      C
デイモン         C      C+
ロペス          B+     B+
***************************

ジャイアンツに限って言えば、両選手ともかなりの高評価。でも、実際は・・・。

開幕から6試合しか消化していない段階で、断を下すのは時期尚早では在るが、ことジャイアンツ歴代外国人選手で言えば、「メジャーリーガーのプライドを過度に持ったタイプ(レジー・スミス選手等)」や「生真面目なタイプ(フィル・ブラッドリー選手等)」よりも、「陽気でチャランポランなタイプ(切り替えが上手いタイプとも言えるが。)」の方が成功を収めている気がする。この典型は、ジャイアンツ史上最強の外国人選手と信じて已まないウォーレン・クロマティー選手だろう。*1

聞く所に拠ると、キャプラー選手は生真面目なタイプという事で、その点が或る意味心配だが、何とか適応して欲しいものだ。

メジャーでの実績が、必ずしも日本での活躍に繋がらないのは過去の歴史からも明らか。ジャイアンツの様に”名前”に拘って外国人選手を獲得し、失敗を続けているチームが在る一方で、カープやベイスターズ、バファローズ等の様にリーズナブルに多くの好選手を獲得して来ているチームも在る。過去の実績にのみ捉われるのではなく、性格面や適性面等も加味した上で獲得しているというのも在るのだろう。

タイトルに据えた「デシンセイ、やるですよ。」は、1988年にスワローズの監督を務めていた関根潤三監督が、現役メジャー・リーガーだったダグ・デシンセイ選手(メジャーでのホームラン数237本[当時])獲得に当たって出した自信に溢れたコメント。*2結果的に1年で退団してしまったが、その成績はイマイチだったと言えるだろう。外国人選手の活躍度を事前に判断するのは本当に難しいのだ。

さて、シーズン終了後に高評価を与えられる外国人選手は、一体誰なのだろうか?

*1 クロマティー選手に付いて、こんな記事が載っていた。5月にアメリカで新設される独立野球リーグ「ゴールデンベースボールリーグ」に、日本人選手だけのチームが参入するのだという。チーム名もズバリサムライ・ベアーズという事で、彼は其処の監督を務めるのだとか。楽しみである。日本にも、外国人選手だけのチームが在っても面白いと思うのだが・・・。

*2 関根監督は、個人的に好きな監督の一人で在るのだが、選手の能力を見抜く眼力は余り無かったと思っている。来日した外国人選手に毎回、同じ様なコメントを出していた様な気もする(^o^;;;。
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13 コメント

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トラックバックありがとうございました。 (Nao47)
2005-04-08 08:08:51
はじめまして

トラックバックありがとうございました^^



クロマティもよくよく考えてみればエキスポスでクリーンアップマンだったんですよね・・・

来日した頃は「俊足・好守」という当初のキャプションどおりの選手ではなくなっていましたが、よく順応してくれました。





ミセリ投手、無趣味な彼がどっちかというと順応にとまどいそうな予感はありましたが、これほどとは・・・・

短絡的にならずにがんばってほしいです。



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Unknown (type8)
2005-04-08 09:35:02
はじめまして、type8と申します。

TBありがとうございます。



ミセリ投手・・・"メジャーリーガー"というプライドがあるのはわかりますが、結果がでなければチームからの信頼はなくなりますな。

ファームで自分を見つめなおしてきてもらいたいですな・・・。
返信する
こんにちわ (ぼぅ)
2005-04-08 11:12:01
TBありがとうございます。

ありがとう、ミセリ!さようなら、ミセリ!!

と心の中では叫んでおります。笑



ちなみにファミスタのデシンセイはよく打った覚えが・・・笑
返信する
TBSりがとうございます (tatetaku-shot)
2005-04-08 13:20:48
今後ともよろしくお願いいたします。



ミセリかパセリかしらんけど、もう使ってほしくないですよね。

いくらメジャーとはいえ。。。。



堀内も何考えてんだかわからないです。
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Unknown (やま)
2005-04-08 13:41:26
昨日の試合は横浜ファンにとって笑いが止まらない夜となりました。最終回4連打浴びても代えずに完投勝利を送った監督はかっこいいですね。

しかし、巨人の投手不足は深刻ですね。
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ご無沙汰しております (よもだ)
2005-04-08 14:19:04
しばらく更新できなかったのですが、4月より再開リニューアルいたしました。今後ともジャイアンツ愛のある活発なご意見と提言を宜しくお願いします。



>関根監督は、個人的に好きな監督の一人で在るのだが、選手の能力を見抜く眼力は余り無かったと思っている。



関根さんは外見は褒めタイプの解説ですけど、実際は野球に関しては熱血な方で監督時代は結構怒ってたって聞いたことがあります。
返信する
これが巨人の実力ではないですよね? (久保課長)
2005-04-08 16:19:04
アンチ巨人ファンの私としては、実に痛快な試合を魅せて頂いております。(giants-55さんを始め巨人ファンの皆様、すいません)

どうぞこれからも、抑えにミセリ、4番に清原、先発に桑田&工藤、そして監督に堀内を継続してくださいね。

この調子で来週の阪神戦も宜しくお願いします。
返信する
デシンセイの思い出 (DRAGONS★VICTORY)
2005-04-08 18:34:37
こんばんは~奥ヒダツヨシです。

トラックバックありがとうございました。



巨人は調子が悪いですね~

アンチ巨人の私としてはあまり巨人が弱いのも考えモノです。



ところでヤクルトにいたデシンセイについてですが

私の記憶の中に鮮明に残っていることがあります。

1988年の巨人対ヤクルトの開幕戦。

この年の春に東京ドームが開場しました。

そしてこの試合が東京ドームでの公式戦初試合でした。

そして東京ドームで第一号ホームランを放ったのは

巨人の選手ではなくヤクルトのデシンセイでした。



デシンセイはグラブを改良していて手首にマジック

テープで固定出来るようにしていました。

確か当時中日ドラゴンズにいた落合博満もデシンセイ

にもらったのか同じようにグラブが手首に固定できるように

していたのを覚えています。



クロマティはアメリカ独立リーグの日本人だけのチームの

監督をするそうですね。



今回も私の思い出を語ってしまいました。

では失礼します。
返信する
今年は‘大混セ’かも (higu)
2005-04-09 11:38:11
開幕して7試合。まだ開幕したばかりですが、今年のセリーグは‘ここが強い’というチームがないですね。

巨人の投壊を嘆かれていますが、今年のセはどこも投壊している気がします。(今のところ)首位の阪神もしかりです。巨人は‘普通にやれば優勝’のチームですから焦らず、一つ一つ勝ちを積み上げていけば最低でも優勝争いはすると思います。(昨日も勝ちましたし)

なんと言っても選手層がものすごく厚いですから夏場以降は独走もありうるのではないでしょうか。投手陣も能力事体は悪くない、寧ろセでもかなり良いと思います。ミセリはともかく、キャプラーはもう少し様子見ですね。当面の抑えは久保でしょうか。

巨人と阪神以外は話題でも観客動員面でもパリーグに負けています。広島なんて1万人に届きすらしません。やはり、巨人が優勝争いに絡みませんとセはダメですね。いくら広島や横浜が劇的な試合をしても所詮はローカル。テレビでは『結果だけ』の球団です。あまりの巨人頼みは情けないですけど、セリーグの為にも巨人に頑張って欲しいですね。

長々と失礼いたしました。
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>久保課長様 (giants-55)
2005-04-09 13:44:48
書き込み有難うございました。



ミセリ投手に付いては、非常に厳しい状態だと言わざるを得ないですね。コントロールの悪さも然る事ながら、ランナーを塁に置いた場合、あの投球フォームの大きさでは「ドンドン走って下さい。」と言わんばかりのもの。日本の野球に慣れさせる為にも、二軍調整した方が良いとは思うのですが、恐らく契約条項に「二軍に落とさない。」といった一文が在ると思われますし、彼のプライド高き発言を聞く限りでは、二軍落ち=帰国という事態に繋がりそうな気が(^o^;;;。



恐らく、今後は”無難”な展開で登板させて様子見するのでしょうが、堀内監督の性格を考えると、既に彼には見切りを付けている様な気もします。



異論反論が在るのは承知で書くと、「清原選手の4番」や「桑田投手の先発起用」に付いては一貫して反対の立場を採っています。彼等の凄さをリアルタイムで見続け、強いシンパシーを感じているからこそ、”情”の部分では理解出来るものの、”現実”の部分で彼等に期待するのは酷だと思っています。「小久保選手の4番」、「若手投手の優先起用」等、現実を見据えた戦略で行かないと、今年のジャイアンツは昨年同様に苦戦し続ける気がしてなりません。



今年、堀内監督は退路を絶って臨んでいると聞きます。情の部分も大事では在りますが、余りにもそれに固執し過ぎると、勝負師として後々後悔を残すのではないでしょうか。



因みに来週のタイガースとの3連戦は、ジャイアンツの1勝2敗と踏んでいます。何とも弱気ですが、今の状況を考えると妥当な予想かと(^o^;;;。
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