ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

矢張り起きたか

2011年02月27日 | 時事ネタ関連

5年前の記事「子泣き爺じゃ!夢見るぞ。」でも記したが、学生時代は結構なゲーマーだった。と言ってもゲーセン足繁く通っていた訳では無く、家庭用ゲーム機に夢中になっていたのだ。ファミコンから始まって、スーファミ辺り迄ディープ遣り込んでいたもの。しかし社会人になって以降は大好きな「ドラゴンクエスト・シリーズ」の新作が発売されれば購入&プレーする程度で、ニンテンドーDS Lite及びWiiは所有しているものの、ゲームをする事は余り無くなっていた。

 

昨日、特殊眼鏡等無しで3Dゲームが楽しめる「ニンテンドー3DS」が発売となった。ゲームをする機会も少なくなったし、本体価格が約2万5千円と良い値段で在る事も在り、当初然程関心が無かったのだけれど、が出演しているCMを見るに「面白そうだなあ。」と気になり出した自分。一昨日の夜は「買いに行こうかなあ。でも高いしなあ。」と迷っていたけれど、結局はミーハー気質勝り、昨日は早起きして近所の家電量販店に。

 

開店の40分程前に着いたのだが、既に長い列が出来ていた。「こりゃあもう、販売予定数をオーバーしてるかな?」と思って近くに居た店員に尋ねると、「ギリギリ大丈夫です。」との答えが。寒風吹く中を間抜け面して並び続けた結果、何とかゲット。ソフトは謎解きゲームの「レイトン教授と奇跡の仮面」を購入したのだが、初めて目にする3Dゲームは想像以上に「おーっ!」という驚きが。

 

家庭用ゲーム機なんぞは当然無く、広場等で泥んこになっていた我が幼少期。其れに対して今時の子は3Dゲームで遊ぶ様になるのだろうから、時代は変わったもの。良くも悪くもハイテク化はあらゆる分野で突き進んでいる訳だけれど、昨日は其の一端を感じさせるニュースが。

 

*************************************

京大入試中『答え教えて』ネット投稿 解答書き込みも」(2月26日、朝日新聞

 

京都大が25、26日に実施した入試の2次試験で、数学と英語の試験問題の一部が、試験中にインターネット上の掲示板に投稿された事が判った。受験生が携帯電話等から投稿した可能性も在ると見て、大学が調査している。掲示板には、解答として書き込みも寄せられていた。

京大によると、掲示板は不特定多数に答えを聞ける「Yahoo!知恵袋」。数学の試験時間は25日午後1時半~同3時半で、最も早い物で午後1時37分に問題を載せて「解答だけで無く途中計算も宜しく御願い致します。」と書き込みがされ、同2時9分に返答が在った。計6問で投稿が在り、其れ其れ返答が寄せられたと言う。試験終了後に解答が在った物も在った。

英語の試験時間は26日午前9時半から同11時半。同9時37分と45分の2回、問題に付いて「次の文を英訳して下さい。」と投稿が在った。

京大は「調査中で、コメント出来ない。」としている。

*************************************

 

自分が大学受験をしたのはもうウン十年前だし、現在の受験状況は正直良く判らないけれど、昔は在り得なかった英語辞書の持ち込みが、今は可能な所も在るとか。電子辞書ですらOKという所も在るそうで、そうなると「改造した電子辞書を持ち込んで、カンニング・グッズとして悪用する奴も出て来るんじゃないかなあ?」といった予想はしていた。だからハイテク化したと言って良い今回のカンニング行為には「矢張り起きたか。」という思いが。

 

今回の件、実際に受験中の学生がネットに投稿したのか、将又受験生を装った人物が試験用紙を持ち出した(試験中に「トイレに行きたい。」とか言って、トイレ等に持ち出したとか。)のかは不明なれど、後者の場合なら未だしも前者だったら「どういう手段で行ったのか?」に正直興味が在る。仮に携帯電話から投稿したとして、机上でネットにアクセス&投稿となると流石に入試監督員の目に付くのではないだろうか?そうなるとポケットに携帯電話を入れ、ポケットの中に手を突っ込みながらネットにアクセス&投稿という形か?自分の様なおっさんには無理だけれど、携帯電話でも素早い動きでブラインド・タッチ出来る若い子は結構居るし。

 

受験では流石に考えなかったけれど、学校の定期試験では何度かカンニングをした事が在る。机の上に鉛筆で英単語等を薄っすらと書いたり、筆箱に数学の公式を書いた紙を忍ばせておいたり。そんな自分だから今回の“犯人”に対して偉そうな事は言えないのだけれど、真面目に試験を受けている受験生にとっては非常に失礼な行為だし、そうやって合格した所で入学してから大変という事実は認識しておいた方が良いだろう。

 

大昔、「大学を受験する娘の代わりに、高校で英語教師をしている父親が女装して替え玉受験した。」というニュースが在った。いけない事だけれど、其の光景を想像すると笑ってしまう。牧歌的と言えば牧歌的なのだが、2年前の「大学の入試で、志願者が自身と替え玉受験者の顔写真を其れ其れパソコンに取り込んで合成、出来上がった写真を受験票に貼り、2人の何方にも見えるよう工作していたのが発覚。」というニュースには、牧歌的な香りすら無い。入試を監督する大学側も、ハイテク化する不正行為への対策に嘸かし頭を悩ませている事だろう。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 75年前の今日起こった出来... | トップ | 「エチュード」 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (3518)
2011-03-01 12:40:21
冬の空気、試験会場のザワザワ、サワサワする音、鉛筆のカリカリいう音、この日の為に頑張ってきた思い、卒業、友達や彼女とのお別れ、とても懐かしい。 ハードルを乗り越えることで一つ自分が強くなるというか、もっと高いハードルを飛び越えられるようになることに気づいて自信を持つことができるようになった。 ハイテクを駆使するのも才能の一つだとは思うが、どうなんだろう。 まあ、他人のこと。 がんばった自分には関係ない。 って、自分が学生だったらこんな心情かもしれないです。
返信する
>3518様 (giants-55)
2011-03-01 19:29:23
書き込み有難う御座いました。

学校での定期試験や入試、「試験」と名の付く事柄で良い思いをした事が余り在りません。ですので未だに「試験終了のベルが鳴り、ふっと答案用紙を見ると真っ白な状態で焦り捲る。」という“悪夢”(実際にそんな経験をした事は無いのだけれど。)を見て、寝汗をかいてしまう事が時折在ります。

入試では大喜びした経験よりも、涙を飲んだ経験の方が多く、そういった事からも今回の“事件”ではどうしても真面目に臨んでいる受験生達に肩入れしてしまう。定期試験ならば「他人は他人、自分は自分。」と割り切れもしましょうが、「合格する絶対数」が定まっている入試では、不正によって合格した者が出れば、其の人数だけ真面目に勉強して来た者が不合格になる“可能性”が在る訳で、矢張り看過出来ない事態の様に自分は感じます。

世知辛い話ですが、今回の事態を受けて「電波遮断装置」を試験時に導入する学校も出て来る事でしょうね。
返信する
おひさしぶりです (spa supernova)
2011-03-04 01:37:38
昔「ザ・カンニング」って映画ありましたよね。それを思い出しました。調べたらユーチューブにありました。吹き替えがいいとも青年隊だった(笑)
自分も手口に興味津々です。不謹慎だけど。
返信する
>spa supernova様 (giants-55)
2011-03-04 02:50:55
書き込み有難う御座いました。

其の映画、良く覚えています。公開時に「文部省非推薦」という挑発的な惹句が話題になりましたよね。いいとも青年隊(初代)の面々が吹き替えをしていたというのは時代を感じさせる話ですね。

今回の事件、昨日に19歳の予備校生が偽計業務妨害の容疑で逮捕となりましたが、果たして彼が供述している様に「単独で行った。」というのが事実なのか疑わしく思っています。唯、「マスメディアが此れ以上、扇情的に報じないで欲しい。」という思いも同時に在ります。

世間を大いに騒がせたのは事実だけれど、彼がした事は「カンニング」で在り、逮捕云々という事自体が果たして適切だったのかという気がしていますし、「不正を働いた試験は、全て不合格とする。」という“御灸”を据えれば良いだけの話ではないかと。「一昨年に父親を亡くし、母親に負担を少しでも掛けない為に国立に入りたかった。」という背景が彼には在る様に思われ、だからと言って不正が絶対に許されないのは確かなのだけれど、「精神的に追い込まれてしまって、魔が差してしまったんだろうなあ。」と同情めいた思いも在ります。(くどい様ですが、だからと言って彼の行為が正当化される訳では全く在りません。)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。