ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

外来種

2010年11月09日 | 時事ネタ関連
先日、NHKの朝のニュースで興味深い話題が取り上げられていた。アメリカでは「」が大繁殖しており、其の処理に頭を悩ませている人が少なくないのだとか。何しろ繁殖力強い植物なので、抜いても抜いても生えて来る。繁殖総面積は四国の約1.5倍にもなり、処理のの総費用は年間400億円以上。栄養価が高い植物なので山羊等の家畜に飼料として食べさせ、処理代&飼料代を浮かせる方策も取られているが、半端じゃ無い繁殖面積の広さを考えると焼け石に水状態との事。

アメリカには、葛が存在していなかった。途中から此の話題を見聞したので経緯が良く判らなかったのだが、此方の情報によると「100年程前、アジア生息地としていた葛に或るアメリカ人が着目し、アメリカに持ち帰った。」のが始まりらしい。其の繁殖力の強さから「庭先を覆う目的で、の代用品になるのではないか。」、「荒地の緑化に役立つんじゃないか。」といった思惑が在った様だが、彼が想像していた以上に繁殖し過ぎてしまったという事なのだろう。葛湯が大好きな自分だけれど、余りの繁殖も困り物なのだ。

アメリカからすれば、葛は「外来種」に当たる。「外来種」という言葉から日本人の多くが持つイメージは、日本の「固有種」を駆逐する“強大な敵”というのが在ると思う。西洋蒲公英スクミリンゴガイ(俗称:ジャンボタニシ)アメリカザリガニブルーギルブラックバス等々、日本の固有種を壊滅的な迄に駆逐した外来種は枚挙に遑が無いから。自分の中には「日本の固有種は虚弱で、外来種には全く太刀打ち出来ない。」という思いが在ったのだけれど、(日本だけの固有種という訳では無いけれど)葛は違った様だ。太刀打ち出来た葛に、「良く頑張ったなあ。」と誇らしさを感じてしまう自分が居たりもする。人様の不幸を、こんな風に捉えてはいけないのだが・・・。

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