ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

泥棒や押し売り

2009年01月13日 | 其の他
ホームドラマ」という表現は最早死語となってしまった感も在るが、「自分の中で印象に残っているホームドラマを、幾つか挙げろ。」と言われたならば、「ありがとう」を真っ先に挙げるだろう。1970年から1975年にかけて放送されたこのドラマは4つのシリーズから成り、自分が見ていたのは第2シリーズの「看護婦編」と第3シリーズの「魚屋編」。共に“チーター”が主人公で、母親役の山岡久乃さんとの掛け合いが絶妙。「家族」という物を軸に据え、日常生活で繰り広げられる様々な出来事を描き、見ている側を時には泣かせ、時には泣かせるという典型的なホームドラマだった。

CSのTBSチャンネルでは現在、第2シリーズで在る「ありがとう 看護婦編」が再放送されており、毎週これを録画して見ている。先日の放送では、大空真弓さん演じる姉と沢田雅美さん演じる妹との遣り取りが印象的だった。大空さんと沢田さん、そして井上順氏演じる長男という三兄弟は幼くして両親を失い、一番上の大空さんが幼い弟妹を育てて来たという設定。「他の家の子の如く、学校の行事に親の姿が無かったのが寂しかった。」と告白する沢田さんに対し、「御前は私の子供だと思ってるし、私は御前の親だと思ってる。御前が小さかった頃、学校の父母参観に私が行ったの覚えてる?母さんの形見の着物、それも思いっ切り地味なのを着て行って、少しでも母さんに見える様にって頑張ったなあ・・・。」といった言葉を大空さんが返すシーンは、なかなか泣かせるシーン。

そのシーンを見て、ふっと思い出した事が在る。下の兄弟が幼稚園だった頃、小学校低学年の自分が、父親代わりに幼稚園の行事に参加した事を。幼稚園児の他は全て大人という空間に、自分の様なガキんちょが一人参加しているのは妙に恥ずかしかった。では、何故そんな事態になったのか?実は当日の朝、我が家が泥棒の被害に遭っていた事が判明し、警察との対応で両親が家を空けられなかったからだ。

前の晩・・・正確に言えば、当日の丑三つ時縁側軋む様な音を母が聞いていた。でも夢現つの状態だった為、「幻聴かな?」と思って再び寝てしまったそうだ。翌朝起きたら寝室以外の部屋が荒らされているのに気付き、慌てて警察に通報。内ポケットに財布を入れていた父のスーツが、何故かトイレ・・・と言っても今の様な水洗トイレでは無く、“ボッチャン便所”とも呼ばれた汲み取り式便所便槽に放り込まれていたのを、今でもハッキリ覚えている。

泥棒と言えば、昔は漫画でその姿が描かれると、「手拭いで頬被りし、黒足袋を履いて、唐草模様風呂敷を背負ったラウンド髭の男。」というのが定番だった。又、泥棒と並んで悪い役回りとして描かれたのが「押し売り」。如何にも悪人顔という男が玄関にドッカリ座り、「刑務所から出たばっかりなんで、金がねーんだ。商品を買ってくれる迄、此処から動かねーぜ!」と凄む売り付けるのは何故か歯ブラシにゴム紐というのが定番だったっけ。

こういうスタイルの押し売りでは無かったが、やはり自分が小学生だった頃、我が家に百科事典の押し売りが来た。言葉遣いや身形はきちんとしているのだが、売り込みの強引さは相当な物で、根負けした母はその場で購入契約書を交わしてしまった。分割購入という形で、総額は確か5、6万円したのではなかろうか。相手が出した名刺には教材販売では超大手企業の名前が記されており、それを信用して購入契約を結んだという所も在った様だ。

帰宅した父から「高過ぎる。」と言われ、母がキャンセルの為に名刺に書かれた電話番号に電話すると、その超大手企業とは全く別の所に繋がっててしまい、良く良く話を聞くと全く無関係な会社で在る事が判明。「クーリングオフ」なんて言葉が無い時代だったが、父が猛抗議をした上でキャンセルする内容証明を送り付け、事無きを得た

我が家の泥棒被害&押し売り被害(未遂)は上記した各々1回が最初で最後だが、此処を覗いて下さっている方の中で、その手の被害に遭われた経験の在る方はどの位居られるものだろうか?

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10 コメント

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ジゴウジトクですが (iorin)
2009-01-13 02:24:25
昔、ダイヤルQ2ってあったのご存知ですか?(今もあるかも知れませんが) 自分が中学生の時、エロ系の番組にダイヤルをしてしまいました。たしか雑誌には1日上限300円だったと書いていましたが、ある日の事、うちの家庭の電話代が8万ほどかかっているということが判明し、雑誌と書いてある内容が違うじゃないかと思い、詐欺にひっかかりました。もちろん僕が利用したことを告白すると、親父の鉄拳が飛んできました。
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Unknown (マヌケ)
2009-01-13 12:56:03
祖父の屋敷の一角に住んでおりました頃は押し売りや泥棒の類は全くなかったようです。 自分達も恐ろしくて近づけないくらい獰猛な大型犬が巨大な檻の中からよく吠えていましたし、隣接する父の運送会社の敷地には祖父が使用する特殊車両がいつも横たえられており、外部からの侵入にはそうとうな威嚇になっていたことと思います。 屋敷に出入りするのもいかつい武闘派と呼ばれるような方々が多く、特殊車両には○○奪還とか○○粉砕という文字がおどる横断幕が掲げられておりました。 子供の私には意味不明でしたけど。 その後、公団住宅に一時期住んだことがあるのですが、その頃は「今日、セールスマンが来た、しつこかった」と母が夕食の食卓でよく話していたのを覚えています。 当時の団地は防犯設備などほとんどありませんし、住人でなくてもいくらでも入って来れましたから。 一軒家よりも効率よく回れるという利点もあったでしょうね。 中学のころ泥棒に入られたという女子がいましたが、掛け布団に隠れていた顔を覗かれた形跡があったそうで(本人の寝ぼけた記憶)、「あーよかった。 あたしブスで。 乱暴されんでから。」と笑い話になってしまってました。 その頃は一度そういう目にあった家は塀の上にガラス片を埋め込んだり、有刺鉄線をめぐらせたり、ドーベルマンやシェパードなどを飼うとかしていましたね。 そういえば祖父の屋敷でも庭木の枇杷や
石榴、イチジク、グミなどが近所の子供に盗まれたとか、池の鯉が野良ネコにやられたとかはあったみたいです。 近所の子は当然、私の友達でした。
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今日も明日もありがとう (おりがみ)
2009-01-13 13:08:26
警官編(というのでしょうか?)が大好きでしたよ。あと、へーちゃん、チータ、御直さんの三角関係に子どもながらドキドキしてました。先輩婦警役の奈良岡朋子さんが殉職?したシーンはワンワン泣いちゃいました。
私は「だいこんの花」が大好きなホームドラマでした。

>泥棒押し売り
ナンバープレートを盗まれたことがあったですよ。「8986」ヤキューヤローという素敵な語呂だったのに・・プンプン!!
あと、中型バイク、自転車、むすめのキックボードと我が家の被害は乗り物関係に集中しております。
命はとられてないのでまずは幸いかと・・。
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>iorin様 (giants-55)
2009-01-13 13:59:13
書き込み有難う御座いました。

「ダイヤルQ2」って在りましたねえ。その手のエロ系の失敗、自分も結構在ります。

インターネット黎明期、「テレホーダイ」を使用していなかった自分は、エロサイトを見捲っていたのですが、後から数万円の電話代請求書が届き、えらく親から怒られたもの。読み込みスピードも、今じゃあ考えられない程の遅さだった時代の話です。
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>マヌケ様 (giants-55)
2009-01-13 14:05:41
書き込み有難う御座いました。

御祖父様が住まわれていた環境、それだけ“防御”されていたら泥棒等も寄り付かなかったでしょうね。

侵入先の人間に気付かれてしまった為、泥棒が強盗に変わってしまうという事も在る様ですから、その同級生の方も夢現状態で幸いだったのかもしれませんよ。
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こういう話を聞いたことがあります (ハムぞー)
2009-01-13 22:34:36
ある会社で庶務をしている友人に
昔聞いた話なのですが・・

その会社に、納品に来たかのようにやってきた一人の青年。
よく書類が送られてくる部署なので、
新人社員が受取書類と思って、
領収書サイズの小さい紙にサインをしたら・・

よく見ると、ある物品の契約書になっていて
「契約は成立した」と仲間がやってきて
追い返すのに大変だったそうです。
(あたかも受取伝票みたいで
 後で彼を怒るに怒れなかったんだとか)

読者の皆さんも大丈夫だとは思いますが
サインするときはいま一度、ご確認を・・・
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うちもやられたことがあります (マヌケ)
2009-01-14 10:43:05
よくあるのは消火器です。 総務を通して来たかのように話し、工場長や現場の担当者さんとかにサインをと言いながら、既に商談そのものが成立しているかのように装い勝手に納品されました。 何社も同じ手口でやられ、労務担当者の会議でも話題の一つにあがりました。 大きな敷地で製造部門と管理部門が離れた場所にある所がこの手口でよくやられます。 経理まで請求書が上がって来るのが遅くておかしいと気づいても既に時遅し、苦い経験を教訓と。 一部パッケージを開封していたり、ちょっとでも傷とかつけてしまうとその分だけでも購入せざるを得ません。 他にも安全靴とかヘルメットなどの備品で普段何気なくやりとりしているとそこに抜け目なくつけこんでくる悪質な業者は結構あります。 とにかく送りつけて気づかずに時間が経過し、小額なので請求書も知らず知らず通過していつのまにか定期購読になっている労務や財務関連の判例集、書籍など。  
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>マヌケ様 (giants-55)
2009-01-14 11:05:07
書き込み有難う御座いました。

ハムぞー様の書き込みを拝見して、「そこ迄する輩が居るのか!?」と驚かされたのですが、マヌケ様の会社も被害に遭われていたとは・・・。そうなると、結構広範囲で行われている犯行なのかもしれませんね。悪知恵が働くというか何と言うか。こういう頭を良い方向に用いれば、世の為人の為に役立つと思うんですけどね。
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昔は (Spa supernova)
2009-01-14 13:24:49
農機具とか衣類小物の押し売りが来ました。
80年代になると教材や新聞、健康食品、女性用下着に悩まされました。特に困るのは健康食品と下着、化粧品。なぜだか家の実家の地域では「ハマッタ近所の人」がセールスの人とグループでやってくるので困りました。どうやら宗教がらみかねずみ講だったようです。
おかげで両親の近所づきあいがぐっと減ったということは言うまでもありません。
ああいうのって別に田舎に限ったことでもないんだろうけど、田舎ほど「講」だのあるいは「隣組」だのから派生している近隣同士のコミュニティに入り込んできて厄介なことを起こすことが多いです。

90年代になるとそのものズバリの宗教の勧誘がストレートに来るようになり、迷惑でした。幸薄そうな女性が幼児抱えて本を売りに来る、というのがいつものパターンです。この手に弱い、追い返すのも大変なのは皆同じ。しかし戦後苦労した祖母がたまたまいると「あんたは若いのに何でそんなバカなことをしてんだ」と大説教大会になり、勧誘の人が逃げていきました(おかげであまり来なくなったという話)。

でも80年代には基本は電話勧誘になったので押し売りは減ったのは確かですよね。
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>Spa supernova様 (giants-55)
2009-01-15 00:39:24
書き込み有難う御座いました。

隣近所の関係が密接な地域だと、近隣者が関わった勧誘は厄介でしょうね。無下に断ってしまうと「村八分」にされてしまうだろうし、かと言って少しでも購入してしまうと、それ以降はズカズカと入り込んで来そうだし。

宗教関係の勧誘、昔はちょこちょこ在りました。勧誘に来る人って、本当に自信が幸薄そうなんですよね。無下に断ったら、それ以降は一切来なくなりましたので、ああいうのも“横の連絡”が確立されているんでしょうね。
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