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サンダース大学付属高校 M4A1シャーマン76mm砲搭載型(テレビ版仕様) 作ります!! その1

2017年12月20日 | ガルパン模型制作記

 サンダース大付属高校チームのキャラクターのひとりアリサは、テレビシリーズからずっと観てきたファンにかなりの人気があるようです。アリサが想いを寄せているらしい「タカシ」なる人物が好きな「あの子」が、公式資料の絵コンテにて「五十鈴華」を指している事が最近に判明するなど、今でも話題には事欠かないガルパンキャラクターの一人であるようです。「最終章」第1話にもしっかり登場して目立っていましたね・・・。

 

 その搭乗車は、テレビシリーズ、劇場版を通じてM4A1シャーマン76mm砲搭載型です。細部はテレビシリーズ版と劇場版とで異なるものの、全体的なフォルムは変わっていません。

 

 上図のように、テレビシリーズ第5話にて初登場し、チーム10輌のなかでフラッグ車を務めて単独行動に終始しました。隠密に動いて、大洗女子学園チームの無線を傍受し裏をかく積りが、逆手にとられて窮地に陥った経緯は周知の通りです。
 そのドラマチックな活躍ぶりによって人気も上昇、早くからプラモデルでの再現が試みられていたようですが、テレビ放送当時は既にイタレリ発の適応キットが入手困難となっており、ネット上における先行作例もあまり見かけませんでした。私自身、イタレリのキットが確保出来なかったので、一時は再現製作を諦めかけました。

 

 しかし、テレビ放送終了後の2013年夏にドラゴンより上図の製品が再販となったため、詳細を調査して適応キットとして利用出来ることを知ったうえで購入しました。厳密には細部の幾つかが異なり、スカートのパーツが含まれず、転輪や履帯のパーツも劇中車とは違いましたが、当時はこれしか選択肢がありませんでした。現在において一番の適応キットとされるドラゴンサイバーホビーのCH9155番の製品が出たのは、それから実に四年後の2017年のことでした。

 そして、買っておいた上図のキットは、2017年の年末を締める形で、ガルパン戦車プラモデルの第42作目として制作に取り掛かりました。サンダース大付属高校チームの車輌としては、6作目にあたります。
 このM4A1シャーマン76mm砲搭載型については、以前に劇場版仕様を制作しています。そこで今回はテレビ版仕様で再現してみることにしました。

 

 中身はドラゴン系製品ならばでのギッシリ感に溢れます。パーツ構成が、シャーマン系列の各型のパーツを共有する体裁になっているためです。

 

 右が製作ガイド、左が事前調査ノートです。このキットの制作ガイドには幾多の不備があることで知られており、公式設定資料を参考にしながら制作手順の内容を事前にチェックする作業が欠かせませんでした。パーツ番号が幾つか抜け落ちているのはまだ良い方で、パーツのカット指示や取り付け指示が無かったりしているのが致命的でした。そのまま組みますと、車体パーツ等の組み付けが出来なくなって立ち往生してしまいます。

 それに加えて、ガルパン仕様への改造および修正の手間が加わります。その作業工程もかなり煩雑で、事前調査ノートにまとめた工作ポイントは30ヶ所を超えました。以前に劇場版仕様をイタレリのキットで作りましたが、そちらも色々と大変でしたので、独自の要素が多い今回のテレビ版仕様はもっと大変だろうな、とは容易に察しがつきました。サンダース大付属チームの車輌の中では、最も難度が高い、と思いました。ですが、それだけに取り組み甲斐もある、と感じた次第です。

 

 御覧のように、不要パーツが半分近くに及びます。しかし、ガルパン仕様での再現製作をずっと続けていますと、他の車輌の制作時にこれらの不要パーツが役立つ場合が多いです。
 サンダース大学付属高校チームの車輌は、ケイのM4およびナオミのファイアフライが公式キット化されて不要パーツも抑えられているため、他に転用可能なパーツが殆どありません。その意味で、今回のアリサ車を適応キットで作って不要パーツも豊富に確保出来る、というのは意外にも重要だったりします。

 なお、今回のキットにおいて、劇中車再現の際に不足するパーツは、履帯とスカートと転輪です。劇中のアリサ車の履帯はT51型ですが、キットに含まれる履帯パーツはT48型です。この相違に関しては、以前にケイ搭乗車をドラゴンの「M4シャーマン中戦車 75mm砲搭載型 ノルマンディ上陸作戦」で作った際にその履帯パーツがT51型であったため、それと交換することで解決しました。ケイ搭乗車の履帯はT48型であるからです。
 スカートおよび転輪の方は、ケイ車をファインモールド発の公式キットで作った際に不要パーツとなったものをそのまま転用しますが、そちらは元々タミヤ製品ですので、ドラゴンのキットにピッタリ合いません。若干の調整が必要となります。

 

 ステップ1およびステップ2です。車輪類を組み立てます。ステップ1でのパーツD15は、劇中車仕様の形状に合わせてV37に交換します。
 ステップ2で組む転輪のV8およびV9も劇中車とは異なります。劇中車の転輪はスポーク式ですが、今回のキットには含まれないため、ケイ車をファインモールド発の公式キットで作った際に不要となったものを転用しました。ケイ車を公式キットで作った折、車輪類は全てアスカのパーツに交換していたため、転輪類は全て余っていたのでした。
 ただし、タミヤの転輪パーツなので、軸径がドラゴンのと違います。そこは調整が必須でした。

 

 ここで劇中車の車輪の形状を再確認しましょう。赤円内に示すように起動輪はクライスラー型です。
 M4シャーマン系列の起動輪は三種類が知られ、肉抜き穴が付いた初期型、肉抜き穴のない後期型、斜め方向の肉抜き穴の付いたクライスラー型があります。ガルパンの劇中車は、劇場版仕様のアリサ車のみが後期型を使用するほかは、全てクライスラー型です。
 転輪は、黄円内に示すようにスポーク式です。今回のキットにはパーツが入っていませんので、タミヤかアスカのパーツを転用することになります。

 

 ステップ1と2を一気に進めてゆくことにしました。起動輪のパーツはV37に交換しました。

 

 転輪は、ケイ車を公式キットで作った折、車輪類は全てアスカのパーツに交換していたために余ったものを再利用しました。公式キットのパーツD32です。

 

 上図のように、タミヤの転輪パーツD32の軸穴径が大きいため、パーツV2の軸部にマスキングテープを巻いて軸径を増やすことで対応しました。転輪を装着すればマスキングテープは見えなくなりますし、転輪もより回りやすくなります。

 

 起動輪の歯並びが合っているか、爪楊枝を置いてチェックしました。歯並びが少しでもズレますと、履帯パーツがうまく噛み合いませんので、地味に重要な作業です。 (続く)

 


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