ステップ11から14までの工程です。マフラー、装備品、主砲砲身の順に作ってゆきました。
ステップ11ではマフラーを組み立てました。
組み立てガイドの指示では、マフラーを接着したのちにマフラーカバーを取り付けますが、それだとマフラーの塗装が出来なくなるので、マフラーカバーはマフラーを塗装してから接着することにしました。同じ理由で、D22およびD23のパーツも接着しないでおきました。この時点でD22の上面に細かい穴のモールドがあるのをバテで埋めて消しておきました。これもガルパン仕様への追加工作の一つでした。
D22への追加工作は、上掲の劇中シーンの黄色円内に示した部分の形状に合わせたものです。パーツにある細かい穴のモールドが、劇中では見られないからです。
ステップ12および13では、ジャッキ、ツルハシ、スコップ、パールなどの車外装備品を取り付けますが、私の制作においては塗装してから車体に接着することにしました。それで、塗装までランナーにつけたままで保管しました。
ステップ14では、57ミリ主砲の砲身と基部を組み立てました。ですが、このままだと劇中と異なります。
続いてステップ15から17までの工程に進みました。砲塔の組み立てですが、ガルパン仕様への追加工作が二ヶ所ありました。
ステップ15は組み立てガイドの指示通りに進め、57ミリ主砲の砲塔内部分を組み立てました。細かい部品が多い箇所でした。砲塔キューポラのハッチを開閉出来るように仕上げるため、ハッチを開ければ主砲の尾部などが見えることになります。
ステップ15が完了した状態です。この小さな部分だけで8個のパーツを組み合わせました。制作ガイドの図ではE7への接着位置が分かりづらいので、仮組みして位置を確認してから接着しました。
次のステップ16にて、ガルパン仕様への追加工作が必要になります。劇中のワンシーンで見ると、57ミリ主砲の防楯部分の形状がキットのパーツと異なるうえ、砲身基部に穿たれた照準穴の位置がずれています。それで、黄色円内のように防楯部分の形状を作り直すこと、赤色円内のように照準穴の位置を修正すること、の二点が追加工作となります。
主砲防楯部分は、キットの指示ではパーツ33を使用しますが、これは陸上自衛隊土浦駐屯地内武器学校に保存される実車、つまり乙型の形状をそのまま反映しています。劇中の形状は、甲型後期型のそれになっており、戦時中の実車の写真や映像資料などでも確認出来ます。それで、劇中の状態に作り変えるには、パーツ34の方を使用することになります。
防楯形状の作り替えに先立ち、主砲基部の照準穴の位置を修正しました。まずラインチゼルで劇中の位置に横にスリットを彫り込みました。
続いてパーツにモールドされていた元のスリットをパテで埋めました。これで追加工作の一つ目をクリアしました。
それからパーツ34を切り出して、これを防楯形状作り替えのベースとしました。
まず、内側の方形モールド上に並ぶリベットを、すべて削り取りました。劇中の防楯の形をプラ板で組み上げて作るので、リベットがあるとプラ板の接着の邪魔になるからです。
内側の方形モールドの寸法に合わせて0.5ミリプラ板をカットし、劇中の形状に合わせて調整しながら組み立てました。内側に流し込み接着剤をつけて補強し、さらにパテを薄く塗っておきました。この追加工作は20分ほどで完了しました。こういうプラ板の組み合わせ作業は、軍艦艦艇のキットではしょっちゅうやっていて、対空機銃の増強ブルワークやスポンソンなどの複雑な形をよく作っていましたので、今回の工作は比較的簡単でした。
主砲基部と尾部のパーツを組み合わせて接着しました。思ったよりもストレートに組み上がりました。
主砲自体は、キットの指示では上下に可動することになっていますが、パーツE21の合わせが不完全になって砲身が外れる可能性があるため、接着して固定することにしました。それで、水平よりもやや仰角を加えた状態で57ミリ主砲をセットしました。
ステップ17では、砲塔を組み立てました。追加工作は二ヶ所とも終えましたので、ここは組み立てガイドの指示通りにくっつけてゆきました。
ステップ17の工程が完了しました。キューポラのハッチE13およびE14は、前回のM3中戦車リーと同じようにピットマルチによる開閉自在の状態とする予定なので、接着はせずにマスキングテープで仮留めしておきました。 (続く)