ステップ5では、車輪類を取り付けます。私の制作においては、転輪は塗装後に取り付けます。
ステップ6では、車体上部の背面部などを取り付けます。ガルパン仕様への工作は、車体上部パーツC11において幾つか必要となります。
公式設定資料図においては、御覧のように右側フェンダー上のステーが一本のみとなっています。
ワンシーンにて劇中車の状態を見てみましょう。左右フェンダーの前部の繋ぎ目から前の部分には側板がついていません。またフェンダー内側に分割線があり、リベット4個が並びます。さらに下端の形状が異なります。
車体前面においては、キットパーツではモールドされている波形が劇中車にはありません。
以上の情報をふまえて、車体パーツC11の修正から始めます。前回のT34/76の時と同じく、今回のキットにおいても車体パーツの修正がガルパン仕様への工作のメインとなります。
逆に考えますと、ガルパンのT34系列の3Dデータにおいては、車体に関して実車よりも省略化及び共通化が図られているものと推測されます。ゴム付きディスク型転輪の採用に関しても同様でしょう。
修正前の、右側面の状態です。右側フェンダー上のステーが五本あります。
ガルパン仕様への修正ポイントは御覧の通りです。黄円に示した六つの突起も削り取るほか、ステップ12において後部にセットする道具箱B16の位置も異なりますので、この段階で取り付け位置のモールドを削り取っておきます。
修正前の、左側面の状態です。
ガルパン仕様への修正ポイントは御覧の通りです。前回のT34/76の時に比べて少ないので、劇中車がドラゴンキットの形状に準拠していることが伺えます。
修正前の、車体前面の状態です。
ガルパン仕様への修正ポイントは御覧の通りです。右側フェンダー前部にあるコの字形金具は車外装備品の固定用ですが、劇中車は燃料タンク以外に車外装備品を付けないので、こうした金具は不要となります。
修正後の状態です。
フェンダー内側に分割線をケガいて再現しました。リベット4個の追加と下端形状の修正は後のステップにて行うことにしました。
修正後の、右側面の状態です。側面上部に並んでモールドされている小さな円は、手摺の取り付け位置ですが、劇中車のと同じなので、削り取る必要はありませんでした。
修正後の、左側面の状態です。
ステップ6に進み、背面パネルのパーツB22を取り付けました。B22の形状は劇中車そのままですので、修正工作は必要ありません。ついでに、ステップ7で取り付ける排気口パネルB15も取り付けました。
側面の吸気口パーツH6には、御覧のように三つのヒンジ状の突起がついています。これはH6が中に落ちてしまわないように固定するためのガイドの役目も果たします。ですが、劇中車にはついていませんので、接着剤が乾いた後に切り取っておきました。 (続く)