気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

黒森峰女学園 70(V)ラング 作ります!! その4

2015年11月25日 | ガルパン模型制作記

 ステップ8では、左右フェンダーを取り付けます。ガルパン仕様への工作が一ヵ所追加されます。


 公式設定資料図を見ると、後部フェンダーにおいて、キットパーツにはない蝶番状の金具とフェンダーピンがついているのが分かります。これを再現します。


 左右フェンダーのパーツ、B10およびB34です。


 問題の部分は、キットパーツではこのような状態でモールドされています。蝶番状の金具とフェンダーピンは無く、ボルトが並んでいます。


 車体側のボルト5個を削り取って、平らに均しました。


 劇中車の形状に合わせて、プラ板で蝶番状の金具を作りボルトも再現し、真鍮線でフェンダーピンを追加再現しました。


 改造を終えた左右フェンダーのパーツを、車体に取り付けました。最初の段階で前部上面装甲板を切り離して傾斜をつける改造をやりましたので、左右フェンダーのパーツとの合わせも若干の調整が必要でした。前部上面装甲板の傾斜化によって、僅かに隙間が生じたうえ、端部で干渉するので少し削って合わせました。


 上から見ると、こんな感じになりました。


 ステップ9では、車体前面装甲の部分を組み立てます。最初に大幅な改造を施した部分であり、ガルパン仕様への工作ポイントも多いので、今回の制作において最も手間がかかるステップと言えます。


 公式設定資料図にて工作ポイントのそれぞれを再確認しました。エンジン点検ハッチは僅かに浮き上がった状態でセットされます。前部牽引ホールドの形状がキットパーツと異なります。溶接痕および合わせ目がありません。前部フェンダーのピンが内側につけられています。
 そして、前部フェンダー内側の側板が水平にカットされています。キットパーツでは斜めになっていますが、前部フェンダー全体の形状や寸法そのものが劇中車と異なりますので、この部分の修正は全体のバランスを考慮して後で行なうことにしました。


 組み立てに先立ち、切り離し改造して仮組みのままだった車体前面装甲を傾斜させて接着し、合わせ目などをパテで入念に埋めて整形しました。厳密にはもう少し傾斜角をつけたいところですが、それをやると主砲防盾カバーC63の下端と干渉してしまい、更なる改造が必要になってしまいます。
 既にステップ1での改造にてC63の下端を約0.5ミリほど削りましたので、これ以上削ると主砲防盾カバー全体の形状に違和感が生じて車輛の正面観そのものに狂いが生じます。それで、今回は上図のような状態にとどめました。

 今回のラングにおいても改めて思ったのですが、総じて黒森峰女学園チームの車輛は大洗女子学園チームの車輛よりも劇中車独自の要素が多いように見受けられます。大洗女子学園チームの車輛では装備品が無い、細部の形状が異なる、各所のモールドが無い、等の相違で済んでいますが、黒森峰女学園チームの車輛では溶接痕および合わせ目の有無が顕著なうえ、ヤークトパンターや今回のラングのように車体形状そのものが微妙に異なっているケースが含まれます。
 つまり、ガルパン仕様への改造がそれだけ難しくなっている訳ですが、先行作品の殆どはそれに全く言及しておらず、作品もほとんど素組みに近い状態で紹介されるケースが大部分を占めます。劇中車独自の要素にあまり留意せずに作ったのだろう、と推測される作品が殆どですが、なんとなく分かる気がします。本気で劇中車に合わせようとしたら、今回のような修正や改造の繰り返しを余儀なくさせられるからです。

 なので、黒森峰女学園チームの車輛は、パンターG型やⅢ号戦車J型のように作り易いケースもあるけれど、ガルパン戦車プラモの中では難度がかなり高いです。王者の特徴の一つ、でしょうか(苦笑)。


 組み付けるパーツを切り出しました。


 エンジン点検ハッチのP11は可動にしたいので接着しませんが、僅かに浮き上がった状態にするべく、裏にプラ板を貼り増ししました。


 車体に取り付けると、こんな感じになりました。僅かに浮き上がった状態です。後で気づいたのですが、向きが逆についています。接着しないから良いのですが、向きが逆であることに気付かずにはめ込み、そのまま塗装段階まで行ってしまいました。
 なので、それ以降の画像でも、時々逆にはめ込んである状態になっています。アホなホシノのつまらないミス、とお笑いいただければ結構です。


 続いて、装甲板C20の両端につけた前部牽引ホールドC20、C21の形状を修正します。原状は上図のように裾が広がって三角形に近い形です。


 劇中車の形状に合わせて、C20、C21の裾部分をカットして修正しました。


 修正が完了しました。この状態で車体に取り付けます。


 左右の前部フェンダーB2、B3です。原状ではいちおうピンもモールドされていますが、表現が簡易化されているようです。


 劇中車の形状に合わせて、真鍮線でフェンダーピンを追加再現しました。この状態で車体に取り付けて、ステップ9の工程を終えました。

 このような小改造があちこちに必要である分、タミヤのラングの新キットが、かなり細部の表現を省略していることが分かります。フェンダーピンやボルトのような細かいモールド部分に関しては、ドラゴン系キットの方が再現度が高いなあ、と改めて感じました。 (続く)

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