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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く6 その18 「焼きそばとモナカアイスとパンです!!」

2014年07月11日 | 大洗巡礼記

 那珂湊エリア散策のもう一つの楽しみは、大洗と同じ「食べ歩き」です。こちらには茨城県を代表するグルメスポット「おさかな市場」があって常に多くの観光客で賑わいますが、それとは別に、街中にもいろんなお店があって、それぞれの味を伝えています。今回は、那珂湊のご当地グルメの一つ「那珂湊焼きそば」なるものを昼食にて食べてみようと思い、「那珂湊焼きそば」の元祖として知られる「喰い道楽すみよし」に行きました。


 ランチタイムだったので、地元のサラリーマンやOLらしき方が多く来ていて、「いつもの」とか「トンめし」とかの言葉が飛び交っていました。メニューを見ると「いつもの」とは「いつものセット」、「トンめし」は「トンめしセット」のことであるようです。どちらもボリュームたっぷりでした。


 さらに「海鮮丼セット」や「炙り海鮮丼セット」もありました。海鮮丼が大好きな私もそちらに傾きかけましたが、本来の目的を忘れてはいけない、今回は「那珂湊焼きそば」を食べにはるばるやって来たのだ、と自分に言い聞かせました。


 で、こちらが「那珂湊焼きそば」のメニューでした。約50年の歴史をもち、もとはソース焼きそばとしてスタートしたようですが、現在は「ソース」「醤油」「もつ煮込み」の三種類があります。面白かったのはサイズ表記で、小が無くて中、大、特大とあります。
 店員さんに「小のサイズは無いのですか?」と訊ねると、「いえ元はあったんですけどね、あんまり注文も無かったので廃止したんですよ」との答えでした。「基本の味はどれですか」と聞くと「ソースです」というので、「それではソース焼きそばの中を」と注文しました。


 これが「那珂湊焼きそば」ソース味です。麺は太麺で、ソースを少な目に抑えて甘味のある味わいに仕上げてありました。
 「那珂湊焼きそば」は、50年以上前に、当時の東京浅草にて普通に販売され、食べられていたソース焼きそばに初めて出会って興味を抱いた地元の麺職人が、浅草に何度も通って焼きそば用の麺の製造法や調理の仕方を学び、地元の飲食店の方々と試行錯誤を重ねながらつくりあげていったものです。焼きそばは人気を得て那珂湊だけでなく隣の大洗町にも広がり、かつては沢山の焼きそば店が営業していたそうです。その過程にて、もちもちの食感をもつ「手延べせいろ蒸し麺」の太麺が、現在の那珂湊焼きそばのメインとして定着したということです。
 ちなみに大洗では、現在も那珂湊系の焼きそばを受け継いでいるお店はあまり無く、わずかに亜流として「お好み焼き道」のそれが通の間では知られているということです。そういえば私自身も「お好み焼き道」では焼きそばを二度食べているのですが、今回のお店の焼きそばとは太麺であることが共通し、ソースの濃淡の差はあるけれども独特の甘味が含まれる点も同じでした。そうだったのか、大野あやのお店の焼きそばのルーツは那珂湊にあったのか、と感心しました。


 焼きそばのサイズは「中」でしたが、私にとっては「小」でしたので、またどこかで何か買って食べよう、と思い、近くの「深作冷菓店」へ立ち寄りました。那珂湊駅の待合室に貼られていた「グルメ案内」に「モナカアイスが美味しいよ」という記事があったので、そのお店の名前と位置をあらかじめチェックしておいたのでした。


 店内に入ると、ここでも地元のOLらしいのが三人来ていて、店の前にずっと停めてあった車も彼女たちのもののようでした。そして全員が「モナカアイス」を食べているのでした。店主のお爺さんに注文すると、ササッと冷蔵ケースに行ってバニラアイスを大義そうにすくい取ってモナカに挟んでいました。


 これが那珂湊ではよく知られた「モナカアイス」です。アイスを二枚のモナカで挟んだシンプルなもので、一個100円でした。


 一口かじってみると、意外にもアイスがかなりのボリュームで詰め込まれているのでした。これは食べごたえがあるなあ、と感心しつつゆっくりと味わいました。口の中でバニラアイスがソース焼きそばの辛味も包み込んでゆきました。昭和の味でしたね。


 「深作冷菓店」からの移動中に、那珂湊ではよく知られた食事処である「金来軒」の前を通りました。このお店にも何組かの地元のサラリーマンやOLらしき方が出入りしていて、中華料理やハンバーグの香りが外にも漂っていました。地元住民に親しまれているお店だと分かりました。空腹であったならば私も入ってみたかったです。


 続いて商店街の表通りに面する「みなとパン」というパン屋へ行きました。那珂湊では戦前から営業している唯一のパン屋さんとして知られ、薪で焚いてつくる特製餡のアンパンが有名だそうです。午後には売り切れることが多いと聞いていたので、私も早めに行ったのですが、アンパンは既に売り切れていました。


 アンパンに続く人気パンをお聞きしたところ、こちらの「天然酵母レーズン&クルミパン」をすすめられました。戦争中は配給所として活動していたこともある老舗の、昔ながらの固いパンの食感を伝える品物だそうです。夕方までのおやつにいいかもしれない、と二個購入しました。若い店主さんに色々と話を伺い、こちらでも商店街でのイベントや特売会などを、大洗と同じようにいろいろと行っている旨などを聞きました。
 ガルパンのキャラクターのうち、河西忍、佐々木あけび、澤梓、宇津木優季の四人がここ那珂湊を含めたひたちなか市の出身であることに話題が及ぶと、「それをなんとかうまく利用してイベントをやれないか、っていう話が商工会やら青年団やらの方であるみたいですよ」と教えていただきました。そうなんですか、と応じましたが、まさか本当に6月から「世界一楽しい片道切符」として実現させるとは夢にも思いませんでしたね・・・。 (続く)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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さわ駅 (長島政彦)
2014-07-11 15:02:42
那珂湊も楽しそうですね!
地図でひたちなかを見ていたら、常磐線にさわと言う駅がありました。残念ながら字が違っていました。
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佐和駅 (ホシノ)
2014-07-11 20:11:37
勝田の次の駅ですね。澤梓とは無関係でしょうね。
水戸の友人の話によれば、茨城県の蕎麦ランキング第3位のお店が佐和にあるのだそうです。同じランキング表の100位までに大洗の店は一軒も含まれてないらしいです。
蕎麦好きとしてはその佐和の蕎麦屋に興味があります。
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