ステップ5では、主砲部分を組み立てます。ガイドの指示通りに進めます。
必要なパーツを切り出しました。MMシリーズ初期の製品だけに、砲身パーツもどこか大まかな造形であり、砲身特有の質感というものがあまり感じられません。
砲身のパーツC15およびC16を見ていて、先端のマズルの穴のモールドが気になりました。単なる窪みになっていますが、実車では穴が貫通していますし、劇中車でも同じです。
マズルの穴ぐらいは貫通させてみよう、と思い立ち、0.4ミリのピンバイスで穴をあけてゆきました。
右が貫通後、左が作業前の状態です。穴が貫通していると、それなりの雰囲気が出てまいります。その後、各パーツを合わせてガイドの指示通りに組み立てました。
ステップ6では、戦闘室部分の組み立てと主砲の取り付けを行ないます。パーツB15、B16以外はガイドの指示通りに進めました。パーツB15、B16は、劇中車の取り付け位置が異なりますので、車体全体が組み上がるステップ8まで取り付けずに保留しておきました。
主砲部分を取り付けますが、接着せずに可動とするパーツがありますので要注意です。
左右のライトなどを組み付けました。劇中車のライトはサイズが僅かに小さいように見えるのですが、もともと劇中車の車体フレームはキットのパーツと微妙に違いますから、ライトだけサイズを合わせてもあまり意味が無いと判断しました。そこで、キットパーツをそのまま指示通りに取り付けました。
足掛けのパーツB15、B16は、ステップ8まで保留しました。
ステップ7では、車載機銃、ハッチ、ハンドルなどを取り付けますが、劇中車は機銃を装備していませんので、パーツC32は不要です。その取り付け穴も埋める必要があります。またハンドルのC28は形状が異なりますので、修正します。
機銃の取り付け穴は、爪楊枝を突き刺して埋めました。この方法は、手っ取り早いうえに爪楊枝が接着剤で固まるとパテやプラ材以上の密度で固定されるため、乾燥後にヤスってもボロボロになったりしないのが利点です。
実は、文化財修復の一手段に「填木」というのがあります。金属製や木製の造形品に出来てしまった穴などに、硬質の木材を嵌め込んで埋めるという方法です。主に樫や樺、欅、楢などの材が使用されているそうですが、これらの硬質木材は伸縮が少なく腐食にも強いので、樹脂でコーティングすれば効果が持続します。
爪楊枝の材は主に樺ですので、その製品を使用すれば、プラ材の穴に対しても同じような「填木」効果が期待出来ます。この場合の接着剤は樹脂がわりになり、木の繊維にも浸透して密度を高め、表面をコーティングしますので、全体的には「填木」のミニチュア版と言えるわけです。作業後は一日ほど置いて乾燥させ、その後にサンドペーパーなどで処理箇所を綺麗に均せば良いです。プラ材やパテで穴を埋めるよりははるかに確実で手軽な方法ではないか、と思います。
ハンドルのC28です。キットのパーツはこのような形状ですが、劇中車のハンドルは両端の横棒部分が無くシンプルです。
両端の横棒部分をカットして、劇中車のハンドルの形に合わせました。
全てのパーツを取り付けました。左右ハッチのC1、C2は仮組みのままで、これは接着せずにピットマルチ使用で開閉自在にする予定です。左右両方を開けば大きな空間が出来ますので、ねんどろいどクラスのフィギュアでも楽に乗せられます。
そういえば、手持ちのガルパンねんどろいどぷちシリーズにアンチョビがありましたね・・・。それを乗せたら楽しいかも。 (続く)