ステップ6では、左右の側面装甲板に蓋のパーツA6をつけました。、転輪内側につけるスカートのD3およびD12は、自作の転輪カバーに替えますので不要となりました。
ステップ7では、車体上部パーツの各所に複数の穴をあけるように指示がありますが、ガルパン仕様ではOVM類が全く無いうえ、キットに接着する多くのパーツが不要となります。なので、組み立てガイドの指示にあるFとGは全て穴開けの必要がありません。左右の履帯に接する部分の穴だけを開けます。
ステップ6の工程が完了した状態です。左右の側面下部装甲板のD2およびD15です。
ステップ7の工程が完了した状態です。左右フェンダー下の履帯ガイドを接着する場所の穴だけを、1ミリのピンバイスで開けました。
ステップ8では組み立てガイドの指示通りに上部車体の各部を組み付け、ステップ7で開けておいた穴に履帯ガイドのパーツA28からA33までを接着しました。ステップ9では、B8が劇中と異なるので不要となるほか、左右の側面下部装甲板を付ける際に自作の転輪カバーも取り付けるので、組み立てガイドの指示とは違う手順で進めました。
ステップ8および9の作業に先立ち、上部車体パーツの上面の形状をガルパン仕様に修正しました。上画像は、キットのパーツの原状です。
劇中のワンシーンで見ると、車体上面の形状がキットのパーツよりもフラットになっているのが分かります。各所に見られるモールドが無いうえ、リベットの数や配置も異なっています。
劇中のシーンおよび公式設定資料の図を参考にして、修正する箇所を確認しました。上画像の赤線で囲んだ部分のモールドまたはリベットを、全て削り取ってフラットに仕上げます。
修正後の状態です。ナイフで切ったり、ヤスリで削ったり、ルーターで大きく浚ったりし、パテで凸凹を埋めました。今回の制作において最も大変だった作業箇所でした。
車体背面には、四つのフックをつけるための穴がありますが、これらは不要ですので、埋める必要があります。また、右上の隅についている丸い突起も不要です。
公式設定資料の図でも、車体背面がフラットになっているのが分かります。黄色円内にも、丸い突起は見当たりません。
劇中のワンシーンでも、フラットな車体背面、右上隅の丸い突起がない点、が確認出来ます。
なので、上画像の赤色円内の丸い突起は削り落としました。
続いて、上部車体の右側面においてもガルパン仕様への改造が必要となります。
公式設定資料の図では、黄色の枠内の部分がフラットになっていて、リベットは上下端のみに並びます。カモさんマークがマーキングされている場所なので、キットでもデカールを貼ることになります。
ところが、キットのパーツでは、黄色円内に示すように段差面と縦二列のリベットがモールドされています。これを削ってフラットにしなければなりません。また、その左側の装甲板中央にリベットが一個だけモールドされているのですが、これも劇中では見えないので削り取っておきました。
段差面と縦二列のリベットのモールドを全て削り取った状態です。紙ヤスリで平らに仕上げた後、上下端のリベットを二個ずつ復元しました。
さらに、キットではB8の蓋パーツを接着する箇所ですが、B8の蓋パーツは、劇中と形状が異なります。後のステップ17で貼り付ける上蓋のパーツB6が、劇中の蓋にほぼ近い形です。
それで、B6を直接接着しましたが、そのリベットの位置が前方に寄っているうえ、四ヶ所に穴も開いているので、これらを修正しました。四つの穴はパテで埋め、リベットは丁寧に削り取って、劇中の位置に移しました。
以上で、車体上面などのガルパン仕様への諸工作が完了しました。B1bisのキットでガルパン仕様を目指す場合、このように本来の形状を色々修正しなければならないので、タミヤ製品であっても制作は容易ではありません。
ステップ9の工程は、私なりの改造の段取りをふまえて進めました。まず、自作した転輪カバーを、車体底部パーツの側面に接着しました。
続いて車体の上下パーツを接合し、左右の側面下部装甲板のD2およびD15を下から差し込んで接着しました。
最後に後ろの駆動輪をはめ込んで、ステップ9の工程を完了しました。ガルパン仕様にかたどった自作転輪カバーが、違和感なく車体に溶け込んでいて、劇中車の輪郭をそのまま示してきました。大変だったけど、なんとかうまくいった、というのが正直な感想でした。 (続く)