塗装に進みました。まずはサーフェイサーを吹き付けて下地を作りました。
本塗装を行いました。車体色は、タミヤのエアモデルスプレーAS14を使用して吹き付けました。
履帯は、ミスターカラーの28番黒鉄色で吹き付け塗装し、乾燥した後にゴム部分をポスカの黒で塗りました。転輪のゴム部分も同じくポスカの黒で塗りました。
履帯パーツを装着しました。少し緩いので、難なくセット出来ました。
スカートのパーツを取り付けました。車体はドラゴン、スカートはタミヤですので、きっかりと組み合わせる事が出来なかったのが反省点の一つです。
ライトを8番のシルバー、前部機銃を28番の黒鉄色で塗りました。
車外装備品を塗りました。木製部分は43番のウッドブラウン、金属部分は28番の黒鉄色で塗りました。
以上で、塗装が完了しました。砲塔をセットしました。少々キツい感じでしたので、内側を少し削ったりしました。
デカールは、モデルカステンのガルパンデカールセットのものを使用しました。砲塔右側面では中央に貼りました。
砲塔左側面では、やや前寄りの位置に、少し上にずらして貼りました。劇中車のマークも、砲塔の左右で非対称になっていますので、それに合わせました。
車体前部に一枚を貼って、デカール貼り付けを終えました。
つや消しクリアーを軽く吹き付けて仕上げました。
正面観です。サンダースチームの所属車の中で唯一の鋳造車体タイプですので、曲面に占められた独特の存在感があります。テレビシリーズの第6話にて、隠密での単独行動をとっていましたが、この独特のフォルムがより印象を深めていたように思います。
背面観です。劇場版仕様では予備履帯を背面左右にセットしていますが、今回のテレビ版仕様では装備していませんので、すっきりとした外観になっています。
側面観です。タミヤのスカートのパーツは合わせるのが大変で、御覧のように隙間が残ってしまっています。そもそもドラゴンキットのフェンダーのラインが前方で僅かに上がるため、それに合わせるとどうしても歪みが出てしまいます。別パーツになっているフェンダー前端部との間に隙間があるのも、歪みを出さずにスカートを取り付けたからです。このあたりは、一つの教訓として今後の制作に生かしたいと思います。
かくして、サンダース大学付属高校チームのM4シャーマン76mm砲搭載型がテレビ版仕様にて完成しました。製作日数は、2017年12月2日から12月20日までの19日でした。組み立てに12日、塗装に1日、塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。
キットはドラゴンの製品を使いましたが、スカートおよび転輪のパーツをタミヤ製品から転用しました。劇中車と同じ初期型のVVSSのパーツがあるのは有り難かったですが、車体表面の鋳造肌の凸凹が目立つので、全体のヤスリがけが必須でした。キットのガイドに幾多の抜けや不備が散見されましたが、事前に段取りを調べて仮組みを行っていくことで、なんとか乗り切る事が出来ました。
総じて、ガルパンのM4シャーマン76mm砲搭載型に関しては、劇場版仕様の制作に用いたイタレリ製品の方を使ったほうが、製作が全体的に楽だと思います。イタレリ製品ではVVSSが後期型になってはいるものの、車体表面の鋳造肌の凸凹が無いのが重要で、より劇中車の再現にも適しています。
なお、最近に発売されて、適応キットとして紹介されるドラゴンサイバーホビーのCH9155番の製品に関してはまだ詳細を知りませんが、同封されているデカールが、今回のキットと全く同じですので、おそらく中身も大して変わらないのではないかと推測されます。もしそうであるならば、製作の手順およびガルパン仕様への工作ポイントは、今回のキットと共通であることになりましょう。