塗装が完了したので、デカールを貼る作業に移りました。今回のキットは公式製品なので、上図のガルパンデカールがセットされています。
ただ、いつも思うのは、キャラクターのデカールの方が大きかったり多かったりするのはどうなんだろうか、ということです。キャラクターのデカールよりも、モデルカステンさんのセットみたいに、校章マークも複数セットを揃えるか、サイズ違いの分もオマケで追加してくれるといいな、と思うのですが・・・。
今回使用したのは、上図の①と③と④と⑤でした。①は車体左右側面後方、③は砲塔左右側面、④は車体前面、⑤は砲塔後部ボックス背面に貼ります。
車体右側面に貼った①と③のデカールです。位置は公式設定資料図を参考にしました。
砲塔後部ボックス背面に貼った⑤のデカールです。
車体左側面に貼った①と③のデカールです。
④は車体前面に貼りました。
デカール貼りを終えた後、一日置いて乾燥させ、つや消しクリアーを吹き付けました。
正面観です。なかなかゴツイ感じですが、形状はシンプルなので、輪郭線も割合にスッキリした感じです。
斜め後方から見ました。
他のガルパン戦車と異なって、起動輪と誘導輪が全く見えませんので、小さな転輪だけで動いている大きな車輌、といった印象が強いです。
チャーチル歩兵戦車の史実での初陣は1942年8月ですが、ガルパン劇中車のMk.Ⅶは車体設計が大幅に変更された最終型ですので、初陣は1943年末と遅い方でした。増加装甲のリベット留めを溶接方式に改めて防御力を強化したタイプです。
その防御力の高さは、テレビシリーズの第4話での親善試合にてⅣ号戦車に至近距離からの横撃を受けてビクともしなかった辺りにもよく示されていますが、史実ではドイツ戦車との機動対戦の機会が無いままに終わっていますので、実際にどのくらいの力量があった戦車なのかは、あまりよく分かっていないようです。
そうした経緯もあり、外見的にもスマートとは言えず、プラモデルにおいても余り人気が無かったこの戦車を、よくガルパンでは採用して登場させたものだなあ、と感心します。
ダージリン隊長の搭乗車ですから、当然ダージリンにお出ましいただきました。一気にガルパン戦車の雰囲気になってゆきますね。
ダージリンは、上図のようにキューポラ上に立った姿が似合っています。テレビシリーズの第4話での初登場シーンがそうでしたからね・・・。
初めてみた瞬間、手に持ってるのはもしかしてティーカップかな、戦車の上でティータイムなのかな、と思ったことを覚えています。
かくして、聖グロリアーナ女学院チームのチャーチルMk.Ⅶが、完成しました。製作日数は、2017年7月31日から8月16日までの17日でした。のんびりと進めましたので、組み立てに14日、塗装に1日、塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。ガルパン仕様への修正や改造も少なく、楽な工作ばかりでしたので、気楽に組み立てる事が出来ました。
今回は、劇場版仕様にて作りましたが、キットそのものはテレビ版仕様にも仕上げる事が可能です。両仕様の相違点は、車載機銃の装甲カバー天板の有無だけで、あとの修正や改造は両仕様共通です。ただ、デカールに関しては、テレビ版仕様のみ01の車番が必要となります。
したがいまして、ガルパン戦車プラモデルの中では、テレビ版仕様、劇場版仕様への作り分けが簡単に出来るキットであると言えます。他の車輌においては、双方の仕様が大きく異なっているケースが殆どですから、今回のチャーチルMk.Ⅶは仕様ごとの差異が少ない点からしても、作りやすい、初心者にもお勧めのキットであると言えましょう。