気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く17 その3 「ガルパンギャラリーです!!」

2015年06月16日 | 大洗巡礼記

 永町商店街から路地を東に抜けて、マリンタワー前の信号交差点を通りました。この高い建物を見上げるたびに、大洗に居ることを実感します。京都ならば教王護国寺五重塔、奈良ならば興福寺五重塔、東京ならばスカイツリーに相当するランドマークです。

 日本の街というのは、どこでも低い建物が横に広がって構築されてきた歴史があり、近世まで高層建築は政治権力および一部の特権階級のみが成し得るものでした。その代表格が古代、中世においては社寺の塔婆、中世から近世においては城郭の望楼や天守などの建築でした。
 明治以降に西洋文化を取り入れて高いビルを造りましたが、それでも数は限られていました。戦後の成長期に一気に増えたものの、それでも高層ビル群の範囲は限られており、日本の都市の景観の大半は低い建物の広がりで占められます。
 この歴史的な流れを一瞥して、日本人の精神のなかには今もなお高い建物に対する一種の神聖感や信仰心のようなものが息づく、といった説もよく知られます。象徴、と言ってしまっては物足りない、何か重要な要素を、日本人が高層建築に感じているのは、間違いありません。
 それは、かつて日本一の高さを誇った出雲大社本殿が「神の領域」と崇められ、二番目であった東大寺大仏殿が日本仏教界の護法の聖域と信じられた歴史の潮流とも、決して無縁ではないでしょう。

 だから、ランドマーク、という言葉で軽く表現していますが、欧米のランドマークとは本質的に異なるものであり、高い建物ほど神に近づく、というような意識を抱く日本人の心象の有りようを抜きにしては考えにくいです。たとえ最近の建物であっても、高い建物に対しては、どこかに怖れや憧れといった感情を抱くのが日本人なのだろう、と私なりには解釈しています。大洗のマリンタワーに関しても、そういう部分はあるんじゃないか、と思います。


 リゾートアウトレットのまいわい市場に近づきましたが、今回はガルパンギャラリーを先に見学する積りでした。


 「キラキラクレープ」さんの建物の背面の戦車レプリカも、いつの間にか白地に水玉模様のような色彩に換えられていました。いかにもクレープ屋さんの外見、といった感じです。戦車、という概念から遠ざかろうと試みているのかもしれません。


 噴水広場の東側の建物の二階に上がりました。上図手前にガルパンギャラリーの、その奥に大洗町友好都市物産展の入口が見えました。ガルパンファンの大部分はガルパンギャラリーに直行するのでしょうが、私は先に大洗町友好都市物産展の方へ向かいました。このコーナーの本質的な狙いはそっちだろう、と感じていたからです。


 なので、ガルパンギャラリーのウインドー内のキャラクターパネルも、単なる点景でしかありませんでした。こうしたキャラクターパネルは、大洗では当たり前の存在であるからです。


 大洗町友好都市物産展の室内に入り、係の方に「鳥取県三朝町のコーナーはどこですか」と尋ねました。すぐに案内された一角には、見慣れた商品が並んでいました。岡山県苫田郡鏡野町からは、予想した通り「辛美人」等の調味料類が来ていました。


 そして鳥取県東伯郡三朝町からは、やっぱり「ごぼうチップス」が来ていました。これですよこれ。鳥取に住んでいた時期、倉吉の街並みの喫茶店などで三種類ほどの「ごぼうチップス」を食べていた記憶は、いまだに鮮やかです。この前倉吉へ行ってきた時も、これを食べました。
 類似の菓子は京都にもあり、幾つかの菓子メーカーからも商品が出ていますが、鳥取県のは原料に三朝町産の美徳自然薯を含んでいるので、さっぱりした甘味があります。好きな人は病みつきになり、食べだすと止まらなくなります。地元の味といいますか、三朝温泉街では普通に食卓に出されていますが、近年では鳥取県ふるさと認証食品にも選定されているようです。

 これはもう宿の夜のおやつに決まりだな、と決めて三袋ほどをすぐに購入した私を、係の娘さんは鳥取県からの客と思ったらしく、「お馴染みのお菓子ですか」と聞いてきました。冗談めかして「昔は、伯耆守を名乗っておりました。倉吉および三朝が心の故郷です」と応じると、笑顔になって「このお菓子は大洗でも大人気なんですよ」と言いました。
 これは食べると止まらんですからな、と言うと、何度も大きく頷いて「そうなんです、止まらないですよね」と笑っていました。「ごぼうチップス」の大ファンのようでした。

 懐かしい伯耆国の味覚を購入出来たことに満足し、このコーナーの購入特典であるガルパン対戦校校章缶バッジを抽選でいただきました。以前の記事にも書いた通り、二次創作追加の対戦校にはあまり興味が無かったので、ヴァイキング水産高校、ヨーグルト学園、知波単学園の3種があれば良い、と思っていました。
 最初に引いたのが知波単学園でしたので良し、でした。次に引いたのがメイプル高校だったので「これは要りませんので」と返したら、「それでは代わりにこれを」とヴァイキング水産高校のを下さいました。融通の利いた対応に感謝、です。
 「ごぼうチップスは食べてるとすぐに無くなってしまう、そうなったら明日も買いに行きますよ」と言うと、再び笑顔になって「是非いらして下さい」と挨拶を返してくれました。


 それからガルパンギャラリーに入りました。一般的にはこちらをメインのように宣伝していますが、そのスペースのテナント料は、さきの大洗町友好都市物産展の売上から調達されているので、大洗町友好都市物産展が儲からないと、ガルパンギャラリーの維持も難しくなります。運営側の本当の狙いはガルパンギャラリーよりも大洗町友好都市物産展の方であろう、と考えたのは合っているようです。
 だから、展示内容はある程度までは充実しているだろうけども、大洗町の各店舗のコーナー展示に比べると量はともかく質の上では劣るかもしれない、と予想していました。

 このガルパンギャラリーは、設置の経緯からみてバンダイの認可を得た公式の商品または関連物を中心に構成される筈です。しかし、私たちガルパンファンの側からみると、ガルパン関連のグッズには、ファンの方々の手作り品が相当の割合を占めているはずです。各店舗の展示内容がそうですし、今では見られなくなって思い出にしか残っていないものも少なくありません。
 そういった非公式系のものがどの程度展示されるのかは分かりませんが、そういった手作り品や寄贈品などがこれから収蔵展示されてゆくことになれば、ガルパンギャラリーのメモリアルホールとしての機能も公私にまたがって最大限に発揮されることでしょう。


 入ってみると、展示物は予想した通りの内容でした。バンダイの認可を得た公式のものばかりでしたので、端的に言えば「バンダイガルパン資料館」だな、と感じました。これに大洗の要素をまじえた構成になっているようです。オープンからまだ一ヶ月も経っていませんでしたから、最初はこんな感じなのだろう、と思いました。


 服飾関係の展示です。非売品と販売品とに分類されているようでした。あまり見たことのない服が多かったので、多くはイベント時などの限定品だったのでしょうか。


 展示パネルの一つは、以前の記事にも取り上げた、対戦校20校の紹介でした。これがテレビシリーズにおいては16校です。これはガルパンのエンサイクロペディアの75ページにも明記してあるので、それ以外の4校は、バンダイが後から追加した二次創作であるわけです。そこまで関心を広げようにもリアリティに乏しいので、私自身はあまり興味が湧きません。
 どんなコンテンツでも虚実ごちゃまぜになると魅力が半減してしまうと言われますが、これも似たようなケースに当たるのかもしれません。

 第一、奈良県には、グレゴール高校なんて感覚的に似合いません。阿知賀女子学院、とした方がピッタリだったのではないでしょうか。(それってガルパンとは別のアニメじゃないか、アホかお前は)


 コーナー内のステージです。イベント等の開催なども見据えて設置されているのでしょう。今後のガルパン関連イベントの幾つかをこちらに移す可能性もあるようですね。並べられているパネルは、鹿島臨海鉄道で使用されたヘッドマークでしょうか。缶バッジセットのデザインの元になったものでしょうか。


 ガルパンイベントの案内ポスター類です。結構あるものですね。全て、大洗町商工会またはバンダイの認可を得た公式のものばかりです。アニメイトやボークスなどの協賛企業のポスターも幾つかあったと記憶していますが、それらは一点も見当たりませんでした。「大阪ぼちぼち作戦」の公式ポスターもありませんでしたが、そちらはいずれ追加されるのでしょうか。


 大洗町商工会発のポスターやペナントやチラシなども展示されていました。しかし、商工会事務局長さんの写真までが出ているのが独特ですね・・・。公立の資料館や展示館が一民間人の写真をパネル展示することはまず有り得ませんので。


 大洗町内の食事処の案内と関連商品です。ガルパンファンの常連のたまり場にもなっている、商店街内のお店の殆どが紹介されています。逆に言うと、それ以外の食事処が紹介されていないわけです。そっちの方に、本当に美味しいお店がかなり含まれているので、もう少し紹介範囲を広げた方が良かったのかもしれませんが、ここはあくまでガルパンギャラリーです。ガルパン関連に特化したグルメだけを紹介するのは当然のことでしょうね。 (続く)

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