レンタサイクルを借りた後、11番の八百屋「多満留屋」に向かいましたが、まだ閉まっておりましたので、12番の食品加工店「スガマ食品」に行きました。
こちらのお店もまだ開店前でしたが、戦車パネルは外から見えるようにセットしてありました。黒森峰女学院チームの重戦車で、ドイツ製のヤークトパンターです。機動性が高い駆逐戦車としてその存在が脅威的であるためか、大洗女子学園チームとの決勝戦では二度も履帯を破壊されて足止めされていました。
引き返して大洗駅方面に向かい、駅の北側のガード下をくぐって東側の宅地へ進み、涸沼川のほとりに出ました。のどかな風景が優しい雰囲気で広がっていました。
涸沼川の岸には「桜道公園」と呼ばれる公園があります。その名の通り、桜の木が並んでいて、陽春の頃には花見の名所になるということです。遠くには筑波山が望まれました。
桜道公園を見下ろす高台に、2番の宿泊施設「旅館南荘」があります。「ガールズ&パンツァー」応援宿泊プラン実施施設の一つで、1名から宿泊出来ます。公式サイトはこちら。
玄関先には、大洗女子学園チームのカバさんチームのⅢ号突撃砲F型がありました。対プラウダ戦時の姿で、ヴィンターケッテを装備しています。車体色が白っぽくなっていますが、劇中では白銀の雪景色の中だったので、グレー一色のように見えました。
大洗駅前に戻って、劇中の第12話のラストに登場した優勝パレードのコースに進みました。上画像の建物も劇中に登場して有名になっています。
坂を下りたところの信号交差点の東隅に23番の化粧品店「あいりす」があります。店先を掃いておられた女主人に挨拶すると、「寒いですから中へどうぞ」と導かれました。話し好きな方で、大貫商店街の範囲と歩き方などを色々教えて頂きました。お礼に「男の身だしなみセット」を買い、缶バッジもいただきました。
店先には、大洗女子学園チームのあんこうチームのⅣ号戦車D型 (H型仕様) がありました。黒森峰女学院チームとの決勝戦の際の姿で、シュルツェンを装備しています。このシュルツェンを、優勝パレードの時は外していましたね。
「あいりす」と交差点をはさんだ向かい側に、24番のコンビニの「ココストア大洗 大貫店」があります。劇中にはコンビニとしてサークルケイサンクスが出てくるのですが、実際の大洗町には存在せず、コンビニはこのココストアの他、セブンイレブンとローソンとファミリーマートがあります。ココストアは大洗町内にもう一軒、県道2号線沿いの和銅地区にあります。
まだ朝食もとっていなかったので、このお店で「ばくだんおにぎり」2個とお茶を買いました。缶バッジもいただきました。
出入口の右側のウィンドー内側に戦車パネルがありました。大洗女子学園チームのレオポンさんチームのポルシェティーガーで、全国大会出場時の姿です。初陣となった決勝戦でのクライマックスの奮戦振りが印象的でしたね。正面から撮ると反射光で白っぽくなるので、斜めから撮りました。撮影している私自身も左端にちょっと映ってしまいました。
ココストアの横から南西に進んで突き当りを右折し、鹿島臨海鉄道の高架下に進むと、25番のラーメン店「麺屋 渡来人」があります。大洗地域で人気のあるラーメン屋さんだそうで、出来たら今回の滞在中に食べてみたいと思ったのですが、残念ながら機会を得ませんでした。
玄関横に吊るしてあるのは、大洗女子学園チームのカメさんチームの駆逐戦車ヘッツアーです。ドイツ製で、第二次大戦後も中東諸国などで使用され、現存する可動車輌も幾つかあるそうです。劇中では、黒森峰女学院チームの巨大戦車マウスに捨て身の戦いを挑んでいましたね。
「麺屋 渡来人」の前を過ぎて少し西へ行くと、左手に細い路地があります。その路地に入って宅地の中を抜けると、鳥居が見えてきます。今回は大洗の歴史的なスポットも色々訪ねてみようと考えましたので、こういう神社にも可能な限り足を伸ばしてみたのです。
この神社は、大洗町内に数多く点在する稲荷神社の一座ですが、周辺が伐採され、境内地の周囲は削り取られたような感じで法面が整形されていました。重機や建材が近くに見えたので、整備工事でもするのかな、と思いました。
鳥居をくぐって石段を登ると、神社の建物が朽ち果てて崩壊寸前になっているのが見えました。ネットで下調べした時に見た画像では、社殿を覆屋がカバーしている姿でしたが、その覆屋は完全に倒壊して赤錆びたトタン屋根が社殿前の地面に崩れ落ちていました。おそらく、これらを建て直して境内地も整備する予定になっているのでしょう。
境内地からは、鹿島臨海鉄道の高架線も見えました。朝の散歩で登って来られた住民の方の話では、よく鉄道ファンがここから列車の写真を撮っている、ということでした。神社のこともあわせて尋ねたところ、やはり再建の計画があって、現段階では境内地の老木や倒れそうな木などを伐採したところだ、と教えていただきました。
折よく、鉾田方面から大洗駅に向かう列車が通過していきました。鹿島臨海鉄道の高架線を、ほぼ同じ高さから撮影出来るスポットは他に余り無いそうなので、ガルパンラッピング列車の撮影地点としては穴場かもしれません。
この稲荷神社を訪ねたもう一つの目的は、神社の横のピークに所在する中世戦国期の城砦跡を見るためでした。現地では、ウツギ崎砦と呼ばれます。ガルパンのウサギさんチームの宇津木優季とは関係ないのですが、当地の小字名が「ウツギ」であるそうです。
この城砦遺跡については、大洗町史にも記述が無いので歴史は一切不明です。事前の下調べにおいてはこちらのブログを参考にさせていただきました。倒壊する前の神社の姿も写真にとどめられています。
神社境内地の横にスロープみたいな場所が見えたので、試しに登って行くと土塁が見えました。藪がひどいので写真撮影は諦め、西側の土塁の開口部とピーク上の平坦地とを視認するにとどめました。尾根続きの南西方向には、在地土豪の大貫氏の城館だったとされる「一杯館」の遺跡があるので、何らかの関連があったのかもしれません。 (続く)