「丸五水産」の次は「金丸釣具」に行きました。このお店にも缶バッジのコレクションの展示があると聞いていたからです。でもコルクボード等の陳列板は見かけませんでしたので、別の形で並べてあるのかなと店内を探しました。
大洗における各店の缶バッジの数や動向を調べている事を話しましたら、どうぞどうぞ、と言って下さいました。店内にはあんこうチームの五人の私服バージョンのパネルもありました。廣済堂出版のガルパントラベルガイドの宣伝POPでしたね。
店主の石田さんが出て来られたので、少し話をしていたら、突然雨が強く降り出しました。自転車での移動中だったので外に出るわけにいかず、しばらく雨宿りさせていただきました。そのうちに石田さんとガルパンの話題で色々と盛り上がりました。
店主さんパネルは奇抜なスタイルですが、石田さん御本人は至って真面目な方で、色々な話を真剣にして下さいました。釣具店として、ガルパンブームの中でどうやって盛り上げていったらいいか、というような重い話題もありました。なぜガルパンには女性ファンがほとんど居ないのか、という話もしました。
このお店にも、たくさんのガルパン関連展示品があります。声優さんも訪れているようで、数人の方のサイン色紙がありました。石田さんも熱心なガルパンファンの一人なのでしょうね。
缶バッジのコレシクョンは、奥の部屋に掛けてありました。段ボールか厚紙のような台紙に貼り付けて並べたものを、大きなビニール袋で包むという、他では見られない独特の展示法でした。変わっているのは店主さんパネルだけではなかったのでした。聞けば、ボードを架けたくても壁面が全て商品で埋まっているから、ということでした。
缶バッジの総数は68個で、大洗ガルパン公式缶バッジの数が39個でしたので、非公式缶バッジや大洗発オリジナル缶バッジも少なくないことが分かります。そして68個全てが32ミリサイズでした。
雨が止んだので、石田さんに御礼を言って次の調査地へ移動しました。「黒澤米穀店」と「江口又進堂」が並んでいますが、この日は後者を調査しました。数が多いと予想されたからです。歴女マダムの江口さんと色々話しつつ、本棚の上に並べてある缶バッジをカウントしていきました。
100個も無いんじゃないかな、と言われましたが、実際には総数は114個でした。へえ、そんなにあるんだー、と感心していたところを見ると、江口さんも自店の缶バッジの数を把握していなかったようです。なお、大洗ガルパン公式缶バッジの数は90個で、ここでは公式バッジがメインになっていることが判明しました。
と言うより、ファンからの寄贈品バッジがあまり無いのでした。キャラクターパネルの左衛門佐は、公式ではバッジ化しないことが明言されているので、ファンやサークルからの同人系バッジが多く寄せられそうな気もしたのですが、そうした流れはあまり出ていなかったようです。左衛門佐のファンが少ないことも影響しているかもしれませんね・・・。
続いては「鳥孝」の缶バッジです。店主の稲石さんが缶バッジ収集に熱心でノリノリなこともあってか、最近急速に数を増やしているようです。私の自作缶バッジも、御要望を受けて90個の大部分を寄贈させていただくことが決まっているうえ、稲石さんが「同人系のバッジが欲しい」と熱望されるので、関西地区のイベントや交流会等で得たガルパン同人缶バッジの大部分も寄贈しています。
なので、このお店の缶バッジは一気に増加していて、大洗での缶バッジコレクションレースに波乱を巻き起こしつつあるようです。ファンの間でも「鳥孝の缶バッジ多くね?」とか「見た事ない缶バッジがものすごく多い」とか噂されていると聞きました。
それよりも重要なことは、稲石さんが分類や並べ方にも相当なこだわりを持っておられるという点です。公式と非公式とをきちんと分けて並べ、さらに時期やデザインなどによって順に整理しているので、上画像のように展示が見やすく分かり易くなっています。博物館のパネル展示を見ているような感じですが、こういう試みは「見せる」場合においてとても大切なことだと思います。
上画像は、稲石さんが以前から「星野さんのバッジはまとめて三枚目のボードに並べるよ」と言っておられた、三枚目のボードです。壁掛けフックの粘着力が弱くて固定しなかったため、落下破損を恐れて下に降ろしてありました。今回の寄贈分も素早く並べていただいたので、この時点での寄贈自作缶バッジの全部を一見することが出来ました。全部で65個になっていました。
稲石さん曰く「あとカメさんチームが入れば大洗は全員が揃うね。対戦校チームもみんな入るとボードは綺麗に埋まるよね」と。
このお店のコレクションの特色は、ガルパン同人系缶バッジの多さです。ファンの間では有名な、ひたちなか市在住の蟻糖さえさん率いる「大洗女子絵画クラブ」の缶バッジを始め、ファンからの寄贈品がたくさん並びます。さらに私が関西地区のイベントや交流会等で得たガルパン同人缶バッジ33個を加えたので、大洗では最多の57個に達しています。
私の寄贈自作分65個をあわせれば122個となりますが、総数が222個であるので、過半数をガルパン同人系缶バッジが占めていることになります。これが「鳥孝」のコレクションの特徴であり、稲石さん自身が同人系缶バッジをさらに欲しがっていることもあって、その傾向はますます顕著になるものと想像されます。
大洗発オリジナル缶バッジの方は、まだ16個しかありませんでしたが、諸情報によれば、これまで大洗の各店舗から出されたオリジナルバッジの総数40個余りの大部分がまだ入手可能であるそうなので、それらも頑張って集めるよ、と宣言する稲石さんでした。
どうやら、公式缶バッジの方で数を競うのは、とうに諦められたようです。この時点での大洗ガルパン公式缶バッジの数が78個で、全体の四割にも達していない点が、そのことを物語っているようでした。
いったん宿の「さかなや隠居」に入って休憩し、夕食を食べに再び出かけました。途中で「加藤豆腐店」に立ち寄り、店先に展示してあるボード上の缶バッジをカウントしました。缶バッジの総数は39個で、大洗ガルパン公式缶バッジの数が33個でした。外から一瞥しただけでは、20個ぐらいかなと思っていたので、30個以上あったのは意外でした。すべてファンからの寄贈品だそうです。
夕食は「大進」で「天丼ざる蕎麦」をいただきました。
お店の奥の座敷席の入口の戸に、缶バッジのボードが掛けられています。最初は一枚だけだったのが、数が増えてきて二枚になっています。大洗マークが、下では大進マークになっているのが楽しいです。カウントをして、缶バッジの総数が58個、大洗ガルパン公式缶バッジの数が42個であることを知りました。
店主さんも「そんなにあったっけ?」と笑っていましたので、ここでも数はまったく把握されていなかったようです。また、全部が32ミリサイズでしたので、すっきりした展示になっていました。
宿に戻って、自分の得た缶バッジを整理して並べてみました。今回は調査がメインで゛食べ歩きや買い物は全くしていなかったにもかかわらず、25個もありました。自作缶バッジを寄贈させていただいた馴染みのお店が少なくなかったうえ、記念にどうぞ、と言われて有難く頂戴したケースが殆どでした。八朔祭が終わった後であるためか、その缶バッジが6個も揃いました。まだ各店舗にかなりの在庫があるようですね・・・。 (続く)