気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く その12 「○五式軽鮮車です!!」

2013年11月25日 | 大洗巡礼記

 大洗磯前神社および神磯の鳥居への参拝を済ませた後は、54番の大洗シーサイドホテルに行きました。大洗女子学園制服姿の西住みほがガラス越しに見えました。近くにガルパン自販機もあったらしいのですが、急いでいたので見落としてしまいました。


 続いて53番の食事処兼旅館「いそや」へ移動しました。大洗磯前神社の二の鳥居の横、という大変分かり易い場所にあります。この旅館にもガルバン応援プランがありますので、機会があったら泊まってみたいですね。


 玄関先には、澤梓のパネルと、西住みほのパネルとが並べてあります。大洗女子学園戦車道チームの現隊長と次期副隊長候補、という組み合わせでしょうか。


 澤梓は、ウサギさんチームのリーダーで、戦車長も務めます。面倒見がよく、慎重な性格の一年生です。出身は茨城県ひたちなか市、好きな花は白いかすみ草、好きな戦車はコメットです。初陣では相手チームの砲撃に怯えて逃げ出した素人でしたが、全国大会の決勝戦では単独での作戦を任されて黒森峰チームの重戦車二台を撃破するという大戦果を挙げるまでに成長しました。河嶋桃のあとを受けて、次の副隊長になるものと予想されています。たぶん、そうなるでしょうね。


 「いそや」にはガルパンファン向けの無料休憩室があります。入口横には「いそや」が保有する一台の緑色のガルパン仕様レンタサイクルが置いてありますが、写真を撮り忘れました。室内に展示される澤のポスター類やガルパングッズは、質も量も他をはるかに凌いでいると思います。ほとんどがファンの方々から寄せられたものと聞きました。


 展示品の多くは澤やウサギさんチーム関係のものが多いです。よくこんなに集まるなあ、と感心してしまうほどの量で、初めて見るアイテムも少なくなかったです。限定グッズも幾つかあるようで、例えば缶バッジにしても、今では入手不可能なものがあります。


 劇中のワンシーンを再現した戦車模型も展示されていました。第4話の聖グロリアーナ女学院との親善試合で、アヒルさんチームの八九式中戦車甲型が、立体駐車場のカラクリを利用して相手のマチルダⅡの背後へ砲撃を浴びせるシーンですね。こういうのを作るモデラーさんは凄いですね。
 このシーンに出ている立体駐車場とエレベーターって、実際の大洗町のどこかにモデルとなったものがあるんでしょうかね?


 無料休憩室から旅館窓口に移動してガルパングッズ販売コーナーでグッズを買いました。その際に名刺を頂きました。お店の方の話によりますと、澤梓のキャラクター名刺はこれで二代目で、初代の名刺はピンク色の横型だったそうです。それで無料休憩室の展示を再度探してみたら、初代の名刺も飾ってありました。


 「いそや」を出て、県道173号線を北へ進みました。海岸沿いの松並木の中を抜けるコースで、最初はやや登り道ですが、その後は快適に走れました。 


 松林は、西側の丘陵に広がっていますが、こういった規模の松林を見た機会は、私の記憶では鳥取県の美保ノ松原、京都府の天橋立ぐらいです。近畿地方では、こういった松林は松くい虫の被害にあって全滅または減少しているため、丹後や紀州の海岸部でも広い松林をほとんど見かけないのです。京都、奈良の緑地エリアでも松そのものが少なくなっているので、古社寺の境内地でも松の群生というのがあまり残っていません。
 なので、大洗の広い松原を見て本当に感動しました。こういう景色も、大洗の見どころの一つだと思います。


 松並木を抜けると右手には鹿島灘が広がります。荒磯に打ち寄せる波が飛沫を上げていました。この辺りから車道脇に自転車道があって、そちらに移って海岸を見ながら走りました。


 目的地までは距離があると聞いていましたが、実際にはかなり遠く感じられました。少し疲れてきたので、大洗公園の駐車場脇のベンチで一休みしました。そのうちに、どこかで見たようなベンチと風景だな、と気付きまして、DVD第4巻収録のOVA「アンコウ・ウォー!」の舞台のひとつだと思い出しました。このベンチの前で、あんこうチームの五人が踊っていたのですよ・・・。


 大洗磯前神社前から走ること10分ぐらいで、アクアワールド茨城県大洗水族館に着きました。劇中では、五十鈴華の生け花の展示場として登場した施設です。母、五十鈴百合との和解のシーンもありましたね。


 水族館の前庭にある「出逢いの鐘」です。これもDVD第4巻収録のOVA「アンコウ・ウォー!」の舞台のひとつで、この前でアヒルさんチームの四人が踊っていましたね。実際にはカップルや子供連れに人気があるようで、それぞれに鐘を鳴らしていました。


 ちょっとお腹が空いてきたので、水族館横のベンチにておやつを食べました。「かじま」で買ってきた「ずわいがにたっぷりコロッケ」と「えびまるごとエビカツ」、「新屋酒店」で買ってきた茨城サイダーぶどう味です。コロッケは、外見では見わけがつきませんでしたので、片方を一口かじってみて、それが「ずわいがにたっぷりコロッケ」であると分かりました。どちらも大変美味しかったです。


 水族館からは、祝町の丘陵が見えました。あの上に、幕末に水戸藩が築いた砲台の遺跡があります。上画像の芝生の斜面を登って、右に並行移動しました。 


 細長い丘陵地のほぼ中央部に、遺跡の案内板が立っていました。「江口又新堂」で資料をいただいた、「祝町向洲台場跡」の概要が書かれてあります。左の概念図は台場全体の形状を示していますが、現存の遺構はその半分以下であるようです。
 天保十一年(1840)に建設が意図されたものの、実際に築造が始まったのは23年後の文久三年(1863)であったそうです。しかも、本来は異国船などに対する備えとして構築されたのですが、実際に砲台の大砲が発射されたのは、「天狗党の乱」と呼ばれる水戸藩内外の尊王攘夷派による一連の騒乱においてでした。


 案内板の立つ一帯が台場跡なのですが、松林の下に下草の繁茂が広がって地表面がほとんど見えず、足で地面を確かめながら進みました。土塁のような高まりと、内側に大きく窪む部分とを二回ほど確認しましたが、その全容を目で見渡すには、もう少し草が枯れて無くなった時期を待たねばなりませんね・・・。


 「祝町向洲台場跡」の見学を20分ほどで終え、来た道を引き返しました。鹿島灘を左に見ながら走りました。


 大洗磯前神社境内地の近くに通じる、広い松原の中の道を登ってみましたが、次の交差点で左折すると、そのまま大洗磯前神社の二の鳥居の前に戻っていきました。


 大洗鳥居下の信号交差点を過ぎて、東町商店街を逆に進んでいくと、来た時には閉まっていた49番の鮮魚店「丸五水産」のシャッターが上げられているのが見えました。


 大洗女子学園の生徒会長を務める角谷杏が居ました。小柄ですが、風格は大物のそれで常に悠然と構え、いつも干し芋を食べています。優秀であるだけでなく、常に仲間たちを思いやる懐の深さも持ち合わせています。生徒会長ですが、命令口調やタメ口で接するのは同じ生徒会の小山柚子と河嶋桃に対してのみ。他の生徒には柔らかい言葉で話しかけているあたりは、さすがというべきです。カメさんチームのリーダーでもあり、劇中の3、4話では戦車長のみでしたが、9話では砲手も兼ねて見事な活躍をみせています。三年生で、出身は茨城県水戸市、好きな花はひまわり、好きな戦車はT28です。


 人気のあるキャラクターだけに、店内の展示コーナーも大変充実しています。店の主人が「ゆっくり休んでいって下さい」と熱いお茶を入れて下さいましたので、御礼を言ってそれからしばらく話をしました。主人は話し好きで、ガルパンの大ファンでもあるそうです。干し芋を売っていると聞いたので、「干し芋はありますか」と尋ねましたが、「ごめん、あれは冬季のみで今はまだ入れてないんだよ」と言われました。それでは煎餅の方を下さい、と言ってそれを買いました。


 これがその煎餅なんですが、商品名は「○五式戦兵」となっていて笑えます。主人のユーモアとノリノリ感が見事に炸裂しております。旧日本陸軍の戦車の型式名みたいなネーミングと、煎餅を「戦兵」と換記するセンスがポイント高いです。しかも缶バッジまでオリジナルデザインが決まっています。
 「うまい名前を考えましたねえ」と感心しながら言うと、「まだあるぞ、店の車だってちゃんと名前を考えたんだよ」と言って外に停めてある軽トラを指さしました。


 これがその軽トラです。大洗女子学園の校章、あんこうチームのマーク、生徒会三人衆のステッカー、角谷杏のドリンクホルダー仕様ステッカーなどが貼ってあります。色々貼ってあって楽しいですね、と述べたら、「ここを見てくれよ」とエンブレムの横を指さしてきました。 


 よく見ましたら、「○五式軽鮮車」と書いてありました。旧陸軍の九五式軽戦車にひっかけたネーミングだと分かりました。丸五水産の車だから「○五式」、鮮魚店の軽トラだから「軽鮮車」というわけですね。うまく考えたもんだなあ、と再び感心してしまいました。
 こういう方がいらっしゃるからこその、大洗町のガルパンブーム、ガルパン聖地巡礼の楽しさ、というものがあるわけですね。本当に楽しいところですよ・・・。 (続く)

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