気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く25 その11 「大洗いろいろです!!」

2016年10月11日 | 大洗巡礼記

 大貫のバス停で降りて散策を開始しました。天気は完全に回復して、もう大丈夫だな、と思いました。榎澤輪業商会さんでレンタサイクルを借りようかとも考えたのですが、今回はTさんの初の大洗視察の案内がメインでしたし、那珂湊ほのぼの作戦もとりあえず終わったので、完全なフリー状態でした。とくに目的も無かったので、急いで回る必要はありませんでした。
 ゆっくり気ままに歩く、たまにはこういう大洗巡りも良いな、と思いました。


 タヤマ石油さんの横を通りました。以前はガルパンカレンダー、クリアファイルなどを配布して巡礼が並んでいたりしましたが、通常は車でやってくるガルパン常連の給油スポットになっているそうです。
 このスタンドのガルパンオリジナルグッズと言えば、やっぱり「アネオスカード」でしょうか。


 大貫商店街の北側の交差点の工事状況です。道路本体はあらかた出来上がっていて、両側の歩道の工事が進んでいました。かつては水浜電車の大貫停車場の踏切および軌道跡にあたり、上図右にはレストラン大野屋がありましたが、道路拡張にともない解体移転して、いまは駅の近くにて営業しています。


 かつての水浜電車の大貫停車場があった場所も、道路になりました。上図左にあった日の出屋商店つまり「お好み焼き道」も、店舗を縮小しやや位置を変え、今までの街路に面していたのを新しい道路に面して生まれ変わりました。


 かつては昭和の雰囲気を色濃く残して、店内には駄菓子とガルパングッズが溢れていた「お好み焼き道」でしたが、今では店舗もコンパクトになり、内部空間もスッキリして開放的になりました。以前の店舗の面影をとどめるものは、外壁のオレンジ系の塗装カラーぐらいでしょうか。


 髭釜商店街にあるパチンコ屋の「金馬車」です。昭和の地方のパチンコ屋、というか「遊戯場」という古風な表現があてはまりそうな雰囲気の建物です。そういえば、Tさんも注目していました。倉吉にも似たようなレトロ感をもつ建物がありますが、私自身は三朝温泉街にある「遊戯場」の方が印象に残っています。


 魚忠、常陸屋、福本楼の並びです。ガルパンの聖地スポットです。テレビシリーズでの聖グロリアーナ書学院チームとの親善試合で、あんこうチームがここに追い詰められましたが、カメさんチームの突然の乱入で窮地を脱して反撃に転じました。
 この場所が巡礼スポットとなったのも、わずかに三年余り前のことですが、それからのガルパンブームで色々な出来事を経ているため、遠い昔のことのように思えてしまいます。


 いつも立ち寄っているタグチさんです。ショーウインドーのプラモデル完成展示品を眺めていると、背後から声を掛けられました。

「あの、もしかして、星野さんですか?」
 えっ、ええ、と応じて振り返ると、どこかで見たことのある笑顔がありました。
「ああ良かった、人違いでなくて良かった」
「ええと、以前に会いましたね、確か、えーと・・・」
「ははは、お忘れですか。ホラ、僕ですよ、大阪のサンクスで一緒にガルパンピンバッジのお茶を一緒に箱買いしましたやんか」(その時の記事はこちら
「あっ、あの時の・・・!!」
 それでこちらも笑顔になり、自然に握手する流れになりました。先方が名刺を出してきましたので、こちらも応じて交換し、初めて相手の氏名を知りました。
「いやあ、奇遇ですねえ、Kさんは茨木から来られたんですか?」
「ああ、あん時は茨木に住んでましたけどね、いまは転勤で戸田におるんですよ」
「埼玉県の戸田ですか」
「そうです」
「じゃあ、近くなったんですね」
「ははは、いや近い、言うてもこれまであんまり行ってへんかったんですよ。今回でまだ三度目ですわ。星野さんはもう25回ぐらいですかね」
「よく御存知ですね」
「いや実はね、あん時ピンバッジ全部ゲットして、それの関連情報をネットで検索したんですわ。そしたらすぐに星野さんのブログを見つけてね、あん時の箱買いの事がそのまんま書いてあるんで、ああこの人やな間違いないなってんで、それからずーっと読んでおったんです」
「恐れ入ります」
「ははは、大したもんですよ。いやもう、ガルパンの情報が毎日載るから読むの習慣になっちゃってますわ。僕もおかげで戦車プラモ初めてね、まだ10輌しか作ってませんけど面白い。ハマっとります」
「それは何よりです。いま何か作ってるんですか」
「エレファントですわ。黒森峰の」
「ああ」
「そいで大洗に来たんで、せっかくやから塗料セットのアレ買おうか、ってこっちに来たんです。星野さんに出会うとは思わなかった。いやあ、もうラッキーです」

 それで一緒に店内に進み、Kさんが目的の塗料セットの有無を聞きましたが、店主田口さんが「あれは売り切れて無くなったったんですよ」と申し訳なさそうに応じてきました。

「ああ、ここも売り切れか。東京でも手に入らんのに。ちょっと困ったな・・・」
「首都圏は需要が多いから何でもすぐ無くなりますな」
「そやね。大阪のほうがまだ在庫あるで、って感じですもんね」
「いや、最近はそうでもないですよ。劇場版がヒットしてロングランやったせいか、ファンが一気に増えてプラモも塗料も余計に品薄になるという・・・」
「でしょうな。仕方ない。このまま帰って通販をあたるしかないかな」
「Kさんは今日帰られるんですか?」
「ええ、昨日から来て一泊してましたんでね、あとはブロンズさんへまだ行ってへんので、そこで軽く食べて帰ろうかと。星野さん、どうです、一緒に行きませんか」
「いいですよ。でもブロンズさんはここのところ行列で激混みらしいんですよ」
「うん、そうらしいですな。ま、ダメもとでいっぺん行ってみますか」

 というわけで、そちらの方角へ並んで歩きだしました。お互いの近況などを話し、盛り上がりながら鳥孝に立ち寄りましたが、お昼の休憩どきであったためか、稲石さんたちは不在でした。


 途中で江口又進堂、黒澤米穀、坂本文具の諸店をのぞいてお店の方と話したりしました。かつてスルガヤがあった場所の一部が拡張された道路および歩道になっていて、スルガヤの新店舗も規模を縮小して建て直すようでした。この範囲の道路整備事業はこの状態で完了するようでした。


 ブロンズは、案の定、上図のような行列状態でした。参ったなあ、帰りの列車の時間に間に合わへんわなあ、とボヤくKさんでした。

「もしかして、帰りの切符とかもう買っとられるんですか」
「そうなんですよ。水戸を14時半に出る特急のね。夕方ちょっとアキバに寄ろうかと思って」
「例の塗料セットも探すわけですか」
「いやあ、それもあるんですが、プラモも買おうかと。星野さんはもう大体のプラモは買い置きしたんと違いますか」
「ええ、クルセイダー以外はね」
「あっ、クルセイダー。それ、やっぱり手に入らんですか」
「そうですね。再販を待つしかないかな、って感じ」
「えっ、再販が有り得るんですか?」
「そういう噂があるようです。また聞きなんで、情報としては未確認ですが」
「うーん、そうすると聖グロは劇場版よりもテレビ版のチームで作るしかないわけか・・・。星野さんも確かマチルダだけでしたよね」
「はい。まだテレビ版しか作ってないので」
「今は何を?」
「テレビ版のIS-2です」
「おお、プラウダの白い奴ですな。ええですなあ、僕も今度作りたい。あれ、難しいですかね」
「うーん、改造とかは多いですが、細かい修正がほとんどなのでそんなに難しいとは思わないですね」
「公式キットですよね?あれ、タミヤの方がええぞ、ってネットでは書いてあるんけど」
「どうでしょうかね。ガルパン仕様にするんやったら、タミヤもプラッツも改造の手間は大して変わらんのですよ。むしろ防盾の改造が必要な分、タミヤの方が手間がかかるかも。デカールも入ってませんし。でも、プラッツの方もワイヤーのパーツが入ってないんで、そっちも手間がかかります。まあ、どっちもどっちですよ」
「そうなんやったら、デカールが入ってる分、公式キットの方が有利になりますやんか」
「そういうことになりますんで、公式キットの方で作ってます」
「そんなら、僕も星野さんと同じにして公式キット買おう。アキバで見つけたら買いますよ」
「実は、私もこっちへ来る前にアキバへ寄ったんですよ。ボークスの売場にIS-2もありましたよ」
「そりゃ有難い。・・・あっ、もう時間もあんまり無いんで、残念ですが、これで帰りますわ」
「お気をつけて」

 かくして、ブロンズに入るのは諦め、握手を交わして別れました。次第に離れつつも、再度手を振り合って挨拶しました。僅かに二時間の同道でしたが、とても充実したひとときでした。二年前に大阪高槻で一度だけ出会ったガルパンファン同士が、今度は大洗で鉢合わせするのですから、人の縁というのは何がどうなるか分からないものですね。
 その後、Kさんとはメールでの交流が続いています。ガルパン戦車プラモデルの製作を楽しんでいる者同士ですから、時には電話で情報交換したりして、時には盛り上がって長電話になることも珍しくありません。 (続く)
コメント (6)
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