横浜地球物理学研究所

地震予知・地震予測の検証など

2016年4月14日 21時26分頃 熊本県熊本地方を震源地とする地震

2016年04月14日 | 地震情報
 
2016年4月14日(木)21時26分頃、熊本県熊本地方を震源地とする地震(速報値M6.4、後にM6.5に修正)が発生しました。

震源の深さは約10km、熊本県益城町宮園で震度7を観測しています(計測震度は6.6のようです)。

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発震機構は、おおむね東西に圧力軸、南北に張力軸を持つ、横ずれ断層型のようです。


    (気象庁HPの図より作成)


発震機構、震源の位置、規模から推定して、布田川・日奈久断層帯の益城町~美里町あたりが右横ずれを起こしたものと考えられます(上図右側の断層の動き)。

速報の震源はおおむね御船町のあたりで、セントロイドは甲佐町~美里町付近。M6.4ですと断層は10km以上にわたってズレを呈する規模ですので、益城町から美里町付近まで断層が動いた可能性もあります。


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なお、布田川・日奈久断層帯につきましては、以前に動きが気になる断層帯として取り上げた記事(2014年12月)もありますので、ご参照ください。



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浅めの地震は余震が多いことが普通です。今回の地震も、大きな余震があることが予想されます。

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13 コメント

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恐怖を感じる揺れでした。 (サンピラー)
2016-04-14 23:59:06
緊急地震速報の数秒後に揺れ始めました。震央から100kmもないところにいて、震度4でした。

ツイッターでは、地震前に、
「長崎は震度4以上の揺れを90年ほど観測してないから、住むなら長崎だ」
というツイートがあるのを見かけましたが、10分後、その発言を撤回するツイートが出ています。

日本にいる以上、どこでも地震は避けられませんね。
震源地付近の人たちが心配です。
地震予知は無理 (Muda)
2016-04-15 04:41:52
早川正士氏は熊本は全く無警戒でしたね。また、村井俊治氏はMEGA地震予測で熊本の警戒レベルを削除したばかり。それでもずばり的中したと言い張るんでしょうね。
Unknown (ばーど)
2016-04-15 07:38:04
熊本の地震、驚きました。
私は日曜に熊本に行く予定だったので、大丈夫なのか心配です。
震源地に近いところに住んでいた知人は、家族とも無事と連絡を受けましたが、当分は落ち着かないでしょうね…。

ネタ話ですが、村井御大などは今回の地震予測していたんですかね(笑)。どんなこじつけ発言をされるか今から楽しみでもあります。
地震予知研究者はみんな厚顔無恥 (伊牟田勝美)
2016-04-15 12:39:17
早川氏の「地震解析ラボ」は、あたかも予知できていたかのように、予測結果検証トピックスに熊本地震を掲載しています。
「地震解析ラボ」自身が定義している検証基準は、マグニチュードは±0.7ですが、予測値は陸域M5.0でしたので、予測値(M4.3~5.7)より遥かに大きな地震だった事が分かります。それでも、予知できていたかのごとく、装っています。

村井氏は、自身のツイッターで「地震予測は難しいですね」と他人事!
どうせ、「大きな地震では、前兆は思っていたい以上に早く出る事が分かった」と言い出すのでしょう。
「多くの方が亡くなられた今回の地震を予測できなかった事を痛烈に反省し、私の地震予測を根本的に見直さなければならないと感じた」ってくらいの事を言えば、少しはマシなのですが。
村井教の信者について (似非宗教評論家)
2016-04-15 18:07:55
予測した地震が起きた→すごい
予測した地震が起きなかった→地震が起きなくてよかった
予測してない地震が起きた→何か理由をつけて当たった(あるいは惜しい)ことにする

信者ってありがたいね
もうカルトにしか見えないよ
Unknown (ばーど)
2016-04-18 17:36:49
改めてこちらの記事を読ませていただきましたが、解説の断層のずれと、報道で出た断層ずれの写真が見事に一致しているのに、改めて感銘を受けました。

地震を的中させたとおっしゃる方々には、到底分析できないものですね。

私は日曜から熊本・阿蘇に行く予定だったのですが、本震で熊本空港が使えなくなってしまったため、全予定が中止になってしまいました。
もし本震のタイミングがずれていたら、向こうで缶詰になっていたことでしょう(幸い私が止まる予定だったところは、建物自体は倒壊はしなかったようです)。
ただ行くはずだった街の惨状に、心が痛いです・・・。

それではまた。
地震は三つか二つか (伊牟田勝美)
2016-04-19 01:12:20
今回の熊本地震は、益城町付近を震源とするM7.3の地震と、阿蘇市付近を震源とするM5.8の地震と、仏婦市付近を震源とするM5.3の地震の三つが、それぞれ独立した地震とされているようですが、そうなんでしょうか。
M7.3の地震の震源域は、通常40km以上になります。
益城町から阿蘇市までは、40km程度ですから、16日深夜のM7.3の地震の震源域は、阿蘇市付近まで届いていた可能性はないのでしょうか。
もし、震源域が阿蘇市付近まで届いていたのなら、16日3時3分、同55分、18日20時41分の3回のM5.8の地震は、いずれもM7.3の地震の余震とみて良いと思います。

一方、大分西部のM5.3の地震ですが、Hi-Netの震源の分布を見て分かるように、同一線上と言っても、途中に地震が発生していない空白部があり、完全に独立した地震と見るべきだと思います。
この空白域は、1975年4月21日に発生したM6.4の地震の震源域とほぼ重なるので、40年前の地震で歪を解消し、現在も充分には歪が蓄積されていなかったのではないかと考えています。

いずれにせよ、3つの地震ではなく、2つの地震が同時期に発生したと考えた方がすっきりする気がします。
地震は三つか二つか (伊牟田勝美)
2016-04-20 02:03:09
1975年4月21日に大分西部で発生したM6.4の地震ですが、その3ヶ月前の1975年1月23日に、阿蘇でもM6.1の地震が発生していました。その場所は、3回発生したM5.8の地震の震源とほぼ同じ場所でした。
阿蘇のこの場所で地震が発生すると、大分では地震が発生しやすいのでしょうか?
報道によると (ばーど)
2016-04-22 22:33:39
今たまたま見つけたのですが、阿蘇山付近で地盤の沈下が見られたということです。


「阿蘇山付近、本震で30センチ沈む…国土地理院」
http://news.infoseek.co.jp/article/20160422_yol_oyt1t50175/

上昇ではなく沈下ということですが、これは今までの噴火活動でマグマの供給が止まっていたところに、今回の地震で断層のずれて地面が下がったという感じなのでしょうか?
草千里の地下にはマグマだまりがあるといわれていましたし。
どちらにせよ、火山活動が低下するのであれば良いのですが。

それではまた。

某氏は、「阿蘇山付近で地盤が下がっています」とか言っていないのですかね?
これだけわかりやすい変化が起きているのです。当然お気づきでしょうけど(苦笑)。
今までに経験したことのない揺れ (サンピラー)
2016-04-25 00:24:11
前震で震度4、本震で5強の揺れを感じました。
本震が起きた夜中は全く寝られませんでした。
福岡県西方沖地震のときよりも大きな揺れを感じましたし、精神的につらかったです。

大分の震度6弱、本震が誘発した別の地震が原因
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160424-00050083-yom-sci
東日本大震災では、複数の大地震が僅かな時間差で発生したものだと考えられているようですが、今回の熊本地震でも同じようなことが起きているそうです。