Le cheval noir

全然更新できてない…orz

激走!真夏の逃避行~仏編・RP賞~

2007年07月26日 20時49分46秒 | Lemaire騎手(France、other)
先週、1勝も出来なかったルメさん。
22日の日曜、メゾンラフィット競馬場では2歳牡牝混合重賞のG2ロベール・パパン賞(1100m)と古馬の重賞であるG3メシドール賞(1600m)が行われました。
ルメさんはこの内G2のRP賞の方にあの日本のディヴァインライト産駒のNatagoraちゃんと出場。
Natagoraちゃんは前走G3ボワ賞を鞍上パッスーで勝ち、既に今年のフランス2歳馬最初の重賞ウィナーとなっている今最も注目を集めている女の子です。

父親のディヴァインライトは04年からフランスで供用されていて、娘のNatagoraちゃんはその第一世代です。ちなみにこの第一世代、彼女を入れてたったの8頭しかいないそうです。そんな少ない中から出てきた彼女、なんて親孝行なんでしょうか。
フランスには他にもローゼンカバリーやアグネスカミカゼの父サンデー×母父ノーザンテースト(DLも同様の配合です)の種牡馬がいます。この2頭も今年の2歳世代は産駒数がとても少なく、前者は4頭、後者は11頭だけです。
ディヴァインライトは孝行娘の頑張りもあり今は仏2歳リーディングサイヤーとなっています。来年からはお嫁さんの数もぐーんと多くなるんではないでしょうか。
日本のミラクルアドマイヤみたいな例もありますし。
フランスにも日本のSS旋風が吹くか?数年後どうなっているか楽しみですね。

そんな密かに日本産仏種牡馬達の(そして私のような一部のコアなファン)の期待を一身に背負ったNatagoraちゃんは圧倒的1番人気に支持されました。
2番人気はイタリアから遠征してきた重賞ウィナーのMagritte。こちらも女の子です。

レースでは1番手前(最内?大外?)を走っている芦毛の馬体に青色の勝負服がNatagoraちゃん。黒っぽい勝負服で黒い馬体をしているのがMagritteです。
逃げている、というよりかは能力の違いで先頭に立ってしまったのでしょうか?
最後はMagritteとの激しい叩きあいを制してゴール!
ゴールの映像に思いっきりお客さんがかぶっていて半分くらい画面が見えない適当さ加減がフランスっぽい(苦笑)
ゴール後、Magritteの鞍上であるイタリアンのフィオッキ騎手に後ろから「チョイチョイ」と肩(腰?)を叩かれ握手するルメさん。もちろん馬上でv
いい光景ですねvvv去年KGの1、2着の騎手が同じ事をやってるのを見たときは精神的にこれ以上ないって程削られましたが(苦笑)

その1着の馬に乗っていたS騎手はこのレースでは3着のStrike The Dealに乗っていたのですが、この子のパパが!なんと!!
Van Nistelrooy!!!(笑)
い、いるんですねぇ…こんな名前の馬が。海外蹴球ファン、特に漫遊&銀河系軍団サポの方なら解っていただけるかと…(汗)


その後、めちゃめちゃ可愛いくて大きい誘導馬(とお姉さん)と並んで歩きながらウイニングラン。むしろウォーク?
その誘導馬にずっとちょっかいをかけ続ける(甘えてるんでしょうか?)Natagoraちゃん。2頭は身体の大きさと色こそ違いますが流星の形がそっくりでまるで兄(姉?)と妹のようでした。

画面は切り替わり直線最後(ていうかずっと直線)のルメ@Natagoraのズーム映像が。
ルメさんのムチ捌きに惚れ惚れしましたvvv持ちかえる時にクルクルッて回すのがカッコイイったら…(ため息)
あ、石投げないで下さい!どうせ私は痛いファンです(笑)


バリー先生もおめでとうございます。先生のところの2歳牝馬でボワ賞&ロベール・パパン賞制覇というと、どうしてもDivine Proportions(ディヴァインプロポーションズ)が思い出されます。
彼女は2004年の5月にデビューしてから引退レースとなったG1ジャックルマロワ賞で4着に敗れるまでにGⅠ5勝、GⅡ1勝、GⅢ2勝を含む無傷の9連勝を成し遂げ、あの歴史的名牝ミエスク(キングマンボの母でもあります)の再来か?と騒がれた馬でした。ミエスクと比べてどうだったのかは怪我が原因で早くに引退してしまったせいもあり、結局よくわかりませんでしたがPrideと共に近年フランス競馬を彩った名牝であることに違いはありません。
それに何より私にとって重要なのは、彼女がデビューから引退までパートナーを務めたルメさんの名前をヨーロッパ中に(大袈裟?)知らしめてくれたということです。
英仏でマイルG1を制したStarcraftの騎乗依頼がまわってきたのも、その後の有力馬への騎乗も彼女との活躍があったからこそではないでしょうか?

当のバリー先生はNatagoraちゃんがDPと早くも比較されつつあることについて、「世代が違うし比べるのはまだ早い…」と慎重なようですが、ルメさんは「DPの時のような手ごたえを感じているよv」とワクワクしている模様。

Natagoraは偉大な先輩のようになることが出来るでしょうか?
次走はDPの軌跡をたどるべく、8月19日のG1モルニ賞を目指すようです。

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【Natagora基本データ】
2005年2月18日生まれ 牝馬 芦毛
父DivineLight(JPN)
母Reinamixa(FR)母父Linamix(FR)
7月26日現在5戦4勝(2着1回)
G3ボワ賞、G2ロベール・パパン賞
馬主:Stefan Friborg
生産者:Bertrand Gouin & Georges Duca
調教師:P Bary
ドーヴィルのオクトーバーセールでパトリック・バーブ(ルメさんのエージェントのご主人)に競り落とされる。
また、馬主のStefan Friborg氏は南アフリカ、アメリカ、フランス、ブラジルで100頭以上の馬を走らせている。

追記:デビュー戦はムルタさん(私は隠れファン)だったらしい。2着でしたが…

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