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現代ビジネスOPEN!! どりこの探偵局


原武史のノンフィクション100選:和書その4
※コメントは選者ご本人によるものです

摘録 断腸亭日乗〈上〉 (岩波文庫)
摘録 断腸亭日乗〈下〉 (岩波文庫)
永井荷風
岩波文庫/1987年
やっぱり挙げてしまった。敗戦直後の京成沿線の風景描写が、荷風の心象風景と重なっている

常盤平団地発信 孤独死ゼロ作戦―生きかたは選べる!
中沢卓実/結城康博監修
本の泉社/2008年
総戸数5000戸以上、全戸賃貸ながら自治会が建て替えを拒否した常盤平団地自治会で、孤独死の問題に先駆的に取り組む現場からの貴重な記録

満州国皇帝の秘録―ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎
中田整一
幻戯書房/2005年
まだこんな資料が埋もれていたとは知らなかった。溥儀という人物の深淵が垣間見えた

新編「昭和二十年」東京地図 (ちくま文庫)
西井一夫、平嶋彰彦
ちくま文庫/1992年
地図と写真を通して、1945年の東京と1987年の東京を往還する手法の斬新さにひかれた

西山光一日記 1925‐1950年―新潟県一小作農の記録
西山光一
東京大学出版会/1991年
新潟の小作農の日記。ふだんは農作業について淡々と記述しているのに、即位礼当日になるとがらりと変わる

倫敦!倫敦? (岩波文庫)
長谷川如是閑
岩波文庫/1996年
鉄道から都市を観察するという視点は、おそらくこの書が初めて確立したのではないか

放浪記 (新潮文庫)
林芙美子
新潮文庫/1979年
芙美子といえば尾道。山陽本線が尾道の街に入ってくる風景だけは、いまも昔も変わらない

大本襲撃―出口すみとその時代
早瀬圭一
毎日新聞社/2007年
第二次大本事件で検挙された出口王仁三郎とその妻、すみの闘いを多角的に描く

聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎 (PHP文庫)
半藤一利
PHP文庫/2006年
昭和天皇が終戦をはっきりと決断したのは、1945年6月に大宮御所で皇太后と会ってからだという推理に唸らされる

新ウイルス物語―日本人の起源を探る (中公新書 (789))
日沼頼夫
中公新書/1986年
成人T細胞白血病のキャリア分布が偏っていることに気づいて隠岐を訪れた著者の仮説が、古老の一言によって覆る

■『相模湾産ヒドロ虫類』
裕仁
皇居内生物学研究所/1988年
太平洋戦争が勃発した1941年、昭和天皇が4度も葉山御用邸に足を運び、採集に熱中した生物の正体はこれだったのか

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
福岡伸一
講談社現代新書/2007年
ノンフィクション、エッセイ、学術作品。どう呼んでも違和感のない不思議な本

建築探偵の冒険〈東京篇〉 (ちくま文庫)
藤森照信
ちくま文庫/1989年
平明な言葉でさまざまな空間の本質をぴしゃりと言い当てる視点がすごい。拙著『皇居前広場』はここから生まれた

■『学問へのひとつの道 働くことと学ぶこと』
藤原保信/藤原貞子
(私家版)/1995年
長野県安曇野で農業高校に通い、上京して紡績会社に勤めながら夜間の大学に通った青年が、日本を代表する政治学者の一人になるまでの足跡

箱族の街
舟越健之輔
新潮社/1983年
1973年3月の上尾事件の背景に、埼玉県随一の団地都市だった上尾市の住宅事情があったことがわかる

追いつめられた信徒―死なう団事件始末記 (講談社文庫)
保阪正康
講談社文庫/1990年
私にとっての「保阪昭和史学」との最初の出会い。「死なう団」の存在を初めて知った

天皇が十九人いた―さまざまなる戦後 (角川文庫)
保阪正康
角川文庫/2001年
かつての自称天皇を探してあちこちを取材する手法にノンフィクションの王道を感じた

チンチン電車と女学生
堀川惠子、小笠原信之
日本評論社/2005年
女子学生、原爆、路面電車の接点。路面電車が原爆ドームの目の前を走る風景はいまも残っている

本庄日記
本庄繁
原書房/2005年
二・二六事件に対する昭和天皇の怒りを生々しく記述

日本の黒い霧〈上〉 (文春文庫)
日本の黒い霧〈下〉 (文春文庫)
松本清張
文春文庫/2004年
いまとなっては破綻した推理もあるが、その推理そのものが魅力でもある

昭和天皇最後の側近 卜部亮吾侍従日記 第1巻 昭和45年~59年
昭和天皇最後の側近卜部亮吾侍従日記 第2巻 昭和60年~昭和61年
昭和天皇最後の側近 卜部亮吾侍従日記 第3巻 昭和62年~昭和63年
昭和天皇最後の側近卜部亮吾侍従日記 第4巻 昭和64年~平成2年
昭和天皇最後の側近 卜部亮吾侍従日記 第5巻 平成3年~平成14年
御厨貴、岩井克己監修
朝日新聞社/2007年
昭和から平成にかけての多摩田園都市の開発がいかにすさまじかったかがわかる

木村伊兵衛と土門拳 写真とその生涯 (平凡社ライブラリー)
三島靖
平凡社ライブラリー/2004年
二人の対照的な写真家が撮影した大量の写真を通して、昭和の日本が浮かび上がる

増補版 時刻表昭和史 (角川文庫)
宮脇俊三
角川文庫/2001年
著者が乗った列車を通して見た昭和初期の記憶が語られる。山形県の今泉で玉音放送を聞く場面が圧巻

最長片道切符の旅
宮脇俊三
新潮社/2008年
1978年、国鉄のローカル線から見えた日本列島の秋の風景は、もう二度と戻ってこない

女官 (1960年)
山川三千子
実業之日本社/1960年
昭憲皇太后に仕えた女官の体験記。遠眼鏡事件に対する貴重な証言もある

椿の局の記 (近代文芸社新書)
山口幸洋
近代文芸社新書/2000年
元高等女官へのインタビュー記録。大正天皇を押しこめられた天皇と語るのが興味深い

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)
湯浅誠
岩波新書/2008年
政治思想史研究と反貧困ネットワーク運動の見事な結節点

月島物語 (集英社文庫)
四方田犬彦
集英社文庫/1999年
私も一度でいいからこんな東京のど真ん中に浮かぶ島に住んでみたい


「翻訳書」に続く


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