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野村進のノンフィクション100選:和書その1
※コメントは選者ご本人によるものです

和書
苦海浄土―わが水俣病 (講談社文庫)(新装版)
石牟礼道子
講談社文庫/2004年
ノンフィクションと神話世界とのあいだを往還するかのような一冊。吉田司著『下下戦記』との併読をおすすめしたい

プロレス少女伝説 (文春文庫)
井田真木子
文春文庫/1993年
早世した著者の代表作。若い女性の内面にここまで入り込んだノンフィクションはまれである

出ニッポン記 (現代教養文庫―ベスト・ノンフィクション)
上野英信
現代教養文庫/1995年
日本の筑豊などから南米に渡った坑夫たちの人生を、『追われゆく坑夫たち』の作者が描いた労作

俘虜記 (講談社文庫 お 1-1)
大岡昇平
講談社文庫/1971年
フィリピンの日本兵捕虜収容所での実体験を通じて、日本人の共同体の姿が浮かび上がる。日本人論として秀逸

日本脱出記・獄中記 (1976年) (大杉栄選)
大杉栄
現代思潮社/1976年
社会主義者や無政府主義者が過酷な弾圧を受けた時代に、かくも自由な精神があったことへの驚き

虫に書く―ある若きジャーナリストの死 (1972年)
大森実
潮出版社/1972年
かつての「毎日新聞」スター記者による、ベトナム戦争中にカンボジアで死んだ愛弟子への鎮魂の書

南ヴェトナム戦争従軍記 (ちくま文庫)
岡村昭彦
ちくま文庫/1990年
オーバーアクション気味なところはあるが、冷戦終結後のいまも色あせない稀有な従軍記

私は河原乞食・考 (岩波現代文庫)
小沢昭一
岩波現代文庫/2005年
大道芸人やストリッパーと同じ地べたから日本の芸能を見つめなおそうとする姿勢に惹かれる

何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)
小田実
講談社文庫/1979年
若者による世界一人旅に先鞭をつけた旅行記。好奇心も行動力もけたはずれだったことが、いま読み返してもわかる

ベトナム戦記 (朝日文庫)
開高健
朝日文庫/1990年
作家による従軍記の白眉。少年ゲリラ銃殺刑の描写は衝撃的

ずばり東京―開高健ルポルタージュ選集 (光文社文庫)
開高健
光文社文庫/2007年
オリンピック開催当時の東京に"悪酔い"しつつも、著者の怜悧なまなざしは終始変わらない

日本の内幕 (徳間文庫―ノンフィクション選集)
実力経営者伝 (徳間文庫―ノンフィクション選集)
日本事件列島 (徳間文庫―ノンフィクション選集)
昭和人物伝 (徳間文庫―ノンフィクション選集)
ルポ戦後縦断 (徳間文庫―ノンフィクション選集)
梶山季之
徳間文庫/1985年
高度経済成長期の日本を、一人の作家がこれほど多面的にとらえたノンフィクションは、おそらくほかにない。『日本の内幕』『実力経営者伝』『日本事件列島』『昭和人物伝』『ルポ戦後縦断』

どくろ杯 (中公文庫)(改版)
金子光晴
中公文庫/2004年
日本から上海へ落ちのびていく詩人の回想記。尋常ではない記憶力によって描かれる"魔都"上海の姿からは、人々の吐く息の生臭さまでが伝わってくる

自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)
鎌田慧
講談社文庫/1983年
トヨタの季節工となったルポライターの手記。労働者をとりまく構造は、いまも驚くほど変わっていない

六ケ所村の記録―核燃料サイクル基地の素顔 (講談社文庫)
鎌田慧
講談社文庫/1997年
青森県の核廃棄物処理場にされた村が、いかに変わり果てたか。近づく石油の枯渇により、原子力発電が再び注目を浴びている今だからこそ読まれるべき報告

売春―決定版・神崎レポート (1974年)
神崎清
現代史出版会/1974年
長年の調査報告は、まとまった研究成果がほとんどないジャンルだけに貴重
この三十年の日本人 (新潮文庫)
児玉隆也
新潮文庫/1983年
若くしてガンにたおれた著者のルポ集。立花隆著『田中角栄研究』とともに脚光を浴びた「淋しき越山会の女王」も収録されている

サイゴンのいちばん長い日 (文春文庫 (269‐3))
近藤紘一
文春文庫/1985年
サイゴン陥落とベトナム戦争終結の日々が、当時の冷戦構造からは驚くほど自由な、偏りのない視線で描かれている

父よ母よ!―ルポルタージュ (講談社文庫)
斎藤茂男
講談社文庫/1996年
荒廃する家族の情景を、綿密な取材と情感のこもった文章で描いたルポ。1970年代末の話だが、ほとんどが現在進行中のこととしても読める

敗れざる者たち (文春文庫)
沢木耕太郎
文春文庫/1979年
おそるべき若書きの書。著者はたしかに"ノンフィクションの旗手"であった、良きにつけ悪しきにつけ

妻たちの二・二六事件 (中公文庫)
澤地久枝
中公文庫/1975年
この一冊がなければ、二・二六事件の全体像はかなり変わっていたにちがいない


「和書その2」に続く


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