月刊パントマイムファン編集部電子支局

パントマイムのファンのためのメルマガ「月刊パントマイムファン」編集部の電子支局です。メルマガと連動した記事を掲載します。

マイムファンの印象に残ったこの舞台(2)羽鳥淑子さん

2021-07-25 08:10:32 | マイムファンの印象に残ったこの舞台

観客の心に残った印象的なパントマイムの舞台についてファンの視点で熱く語る「マイムファンの印象に残った この舞台」。第2回目は、シアターマイムをこよなく愛する東京都の羽鳥淑子さんからのお便りをお届けします。

月刊パントマイムファンに投稿させて頂けて
感謝感激です!

「マイムファンの印象に残った この舞台」というテーマを頂いたのですが、
その舞台がたくさんあり選びきれないっ

今まで観た作品は全部を鮮明に覚えているのに
選びきれない… 
作品達を想い出す そんな時間も楽しくて。

どんだけマイムが好きなのー!と自分でツッコミをいれたりしています。

100人アーティストの方がいたら、100人ちがう…
1万人の方がいたら、同じ方はひとりもいない……
同じ舞台を5回観ても、雰囲気が全部ちがう……

パントマイムに最初に出逢ったのは
保育園で働いていたときに 
小さな公演とワークショップを開催してくれた、
3人組の方々との出逢いでした。

ちょうど、今のような夏の暑い日。

生まれて初めて観たパントマイムに震えが
わー!わー!ときたのを 
今も鮮明に覚えています。

作品名は、あったのか なかったのか…
(最初のこの日をキッカケに その後も 
 パントマイムの作品を観る時には観たあとに、作品名を知る?見る?ようになりました。)

後ろにカーテンも なーんにもない、
(むしろ布団が山積みの)
保育園の小さなホールで………
えええっ!
聞こえないはずの、おしゃべりが聞こえ
森が見える?風船がふわふわ 
シャボン玉まで
飛んでいる?!?
そんな世界が どどどドーン!と視えたのです。

「心の目」で感じてる子ども達は 
笑いっぱなし♪
そのうちに踊りだしちゃう子もいたりと、視えないものが
ちゃーんと 視えちゃってるのです。

子ども達へのパントマイムワークショップは
アルミホイルになってみよう!でした。

みんなが、思い思いにアルミホイルになって
1人ひとりが全く違うのです。
1つのテーマでも、こんなにも捉え方、表現、感じ方が 違う。
そんな感じかわいいね、それもかっこいいよ!
と。
子ども達同士で、尊重し合える空間が生まれ
なんてなんて 楽しいんだー!と
大はしゃぎ♪

その後海外へ移住。
帰国後
コロナ禍直前にマイムの世界にカムバック!

ワクワクドキドキ

このような中でも
熱い思いは皆さんの中で生きていて
観るだけでなく、パントマイムのワークショップにも
参加するようになりました!

パントマイムの練習を通じて今の自分の心を知ったり 
とにかく楽しいのです。

色んなアーティストのかたが、
教室やワークショップを開催されています。
皆さんの心が、温かいのです。
マイムという 太く強い綱で結ばれている、
そんな感覚を頂いています。

今はオンライン、配信でのレベルも素晴らしく
パントマイム、家で見てみたいなぁ〜という方にも
色んなチャンス!新しい分野ができましたね!

綴りながら気付きました。
「マイムファンの印象に残った この舞台」
それは、
あるパントマイムワークショップに参加した時に、
水、というお題がでて、  
自分で初めて演じた 作品 「種」です。
土の中で埋もれている 花の種が、
水を待ちわび、成長していく物語です。

舞台と呼べないじゃ〜んと
エールをいただけそうですが、
初舞台なこと、まちがいなしっ!

マイム 大だい好きな自分が
自分が演じるマイムのファンになる。
アーティストの方々がそれぞれの作品を
感じさせてくださった全ての瞬間が、
宝物です。

その時の自分自身の心が、

相手の方を通じて
自分を通じて
視える。 

熱い想いが、飛び出す 世界。
 
パントマイムは 
一期一会かもです。ね♪

羽鳥淑子

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マイムファンの印象に残ったこの舞台(渡辺こ~じさん)

2020-11-23 17:51:03 | マイムファンの印象に残ったこの舞台

10周年特別企画として、観客の心に残った印象的なパントマイムの舞台についてファンの視点で熱く語るコーナーが誕生!今回は、パントマイムの熱心なファンである渡辺こーじさんからのお便りをお届けします。

月刊パントマイムファン 創刊10周年おめでとうございます。
毎回拝読していますが、パフォーマーとファンの皆さんのパントマイムに対する熱い思いが良くわかります。

さて、私が忘れることのできない舞台があります。が~まるちょば『BOXER』。
2004年春、横浜市内で家族と一緒に初めて見たパントマイムの劇場公演です。
終盤、HIRO-PON演じるボクサーが連打される、ケッチ!演じるセコンドが檄を飛ばす。

時間が一瞬止まり、そして時にはゆっくりと流れ、また動く。また、その空間からはボクシング会場の熱気や歓声が見ている者の体全体に伝わってくる。
しかし、舞台にはふたりだけ、そう気が付いたのはカーテンコールの時でした。

不思議な感覚ですが、泣きながら笑っている自分がいました。胸の底から熱いものが湧き出る、それが波のように押しては引き、引いては押してくる反復の連続。
その後も『BOXER』を見ましたが、毎回異なる感覚を受けました。2度、3度と見る度に泣くと笑う比率が変わってくるのも不思議です。

パントマイムとの出会いは、末娘(当時小学校3年)と横浜・野毛大道芸で偶々見たふたりのパフォーマンス。「面白いね、明日はママと一緒に来ようよ」
翌日のパフォーマンス後に貰ったチラシが『BOXER』公演で、その公演パンフレット内に折り込まれていたのが、日立大道芸のチラシでした。
日立で初めてふたりと話す機会がありました。
「大道芸と劇場、両方ともパントマイムなんですか? 教えてくれますか?」
「そうですよ。僕たちは演じるだけですが、教えてくださる方がいますよ」

そして、時を空けず細川紘未先生のワークショップへ末娘と参加。そのままTMC(TOKYOマイムカレッジ、代表細川先生)生徒に。入所後半年で試演会参加へ。このように、色々な機会が次々に繋がりました。

2019年春、ケッチ!の脱退により、が~まるちょばはHIRO-PONひとりとなりました。
しかし、舞台上に無対象のケッチが登場してくるような気がしてなりません。

人との出会いは面白いですね。これからも大好きなパントマイムを応援します。

2020年11月吉日 渡辺こ~じ

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