「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

うつ病の 「他罰的な」 新タイプ

2007年09月04日 17時42分21秒 | ボーダーに関して
 
 今日の読売新聞に、最近 うつ病に新しいタイプが増えてきた

 という記事がありました。

 従来のうつ病は、真面目で 他人に気を遣う人がなりやすく、

 周囲に迷惑をかけていると 自分を責める 「自罰的な」 タイプのものでした。

 しかし 新しいタイプのうつ病は、周りのせいで 自分が苦しめられているという、

 「他罰的な」 傾向があるといいます。

 休暇中にレジャーに興じたり、旅行に行ったり、

 今まではあり得ない行動を 取ることもあります。

 30代の若い世代に 多いそうです。

 自分らしく生きるという 価値観の中で育ち、

 現実的にはそういかないために 挫折して、うつ状態になってしまう。

 自尊心が強い反面、傷つきやすい人に 多く見られると言われます。

 「非定型うつ病」 などとの 関連も指摘されています。

 非定型うつ病は、普通のうつ病を 「定型うつ病」 と言うのに対して、

 異なる症状を示すものです。

 定型うつ病は、終始落ち込んで 食欲がなく、不眠になりますが、

 非定型うつ病は、楽しいことがあると 元気になり、過食で体重が増え、

 過眠でいつも眠い という傾向があります。

 イライラして 激しい感情をぶつけたり、人から拒絶されたと感じて 絶望し、

 突発的に 関係を切ったりするそうです。

 この辺は 何だかボーダーと似ています。

 その非定型うつ病と 関連があるという 「他罰的なうつ病」 も、

 ボーダーと繋がるところが あるような気もします。

 非定型うつ病は また、小さいころから “いい子” を演じてきた人,

 虐待を受けたり 愛情を得られなかった人,早期の離別体験がある人

 などに 多く見られるといい、これもボーダーと 共通しているようです。

 他罰的なタイプのうつ病は まだ定説はなく、治療法も 定まっていませんが、

 本人が一番辛いことには 変わりありません。

 それでも、病気だからといって 本人の非常識な言動を 認めていると、

 本人の社会性を失わせ 回復も遅れるので、

 おかしな言動は 指摘する必要があるといいます。

 ボーダーも同様です。

 何にしても、心の病は 時代と共に変化し、新しい症状が出てくるものです。

 それには、どこか通ずる部分がある場合も 少なくないのかもしれません。

(病名によって 治療法が異なるので、正しい診断が必要です。)
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49948218.html
 


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