「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「しょうがいしゃ」 の表記について (2)

2016年02月28日 20時09分19秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)
 
  「障害者」 を どういう表記にすべきか、 僕自身は現時点で 答が出ていません。
 
 僕は 発表した自分の作品の中で、 障害者という言葉を 使うことがなかったため、
 
 ある程度以上 深く考える時間を費やさずに、
 
 今まで個人的に  「障害者」 という書き方を してきてしまっていました。
 
 それは 安易さを反省しなければならないと思います。
 
  「精神障害」 「気分障害」 などという表記自体は 問題ありません。
 
  「障害者」 という言葉は、
 
  「障害を持つ人」 という意味で、  「障害を与える人」 ではないので、
 
 言葉の成り立ちからして、
 
 僕は 「障害者」 でも構わないのではないか と考えていました。
 
 もし、 人に対して 「害」 を当てるのは好ましくない
 
 というだけの理由だとしたら、
 
  「被害者」 という表記も 不適切ということになってしまいます。
 
  「被害者」 は  「被害を受けた人」 という意味で、
 
  「被害を与える人」 という意味ではないため、 問題はないのだと思います。
 
 なお、 障害は 個人の中にある (医学モデル) のではなく、
 
 社会の側がそれを受け入れない 障壁を作っている (社会モデル) のであり、
 
 それを是正していかなければならない という考え方からも、
 
  「障害者 = persons with disabilities」 を
 
 肯定する障害者団体もあります。
 
 従って  「障害者」 でもいいのではないかと 考えるわけですが、
 
 現実に多くの当事者の方たちが、  「障害者」 という言葉に
 
 不快感などを感じるのであれば、 これは考慮しなければなりません。
 
(次の記事に続く)
 


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