「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ヒョウモンチョウのさなぎが 羽化した! (3)

2014年11月01日 21時36分37秒 | Weblog
 
(前の記事からの続き)

 このアンバランスな羽根で ちゃんと飛べるのかどうか 心配でした。

 虫かごから出してみましたが、 やはりうまく飛べません。

 少しだけ飛ぶと、 すぐ壁などに止まってしまいます。

 これでは 自然界で生きていけないのではないかと思い、

 虫かごで飼うことにしました。

 ペットボトルのキャップに メイプルシロップを入れて置きました。

(このメープルシロップは、 心子がくれたもので、 ずっと冷蔵庫で取ってありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/63341628.html 参照)

 蝶は虫かごの中では ずっと動かず止まっていることが多く、

 シロップは飲まないようです。

 留守中に 飲んだ形跡があるようにも見えるのですが、 定かではありません。

 もう一度、 外に出して 少し飛ばせてみましたが、

 やはり大して飛べませんでした。

 ところが 虫かごに戻してやると、

 シロップをごっくんごっくんと、 むさぼるように飲み始めました。

 お腹が減っていたのでしょうか。



 心子の墓参りに行ったとき、 いつもの花屋さんに ヒョウモンチョウの話をしたら、

 蝶のために 蜜のある花をくれました。

 帰ってから 花を虫かごに入れると、 口吻で蜜を探っていました。

 黒い点のような 目がかわいいですね。





 花屋さんはもうひとつ、

 折れてしまったという 大きなゆりの花のつぼみをくれました。

 水に浸けておけば開くので、

 蜜の部分だけ 虫かごに入れてあげればいいということです。

 1日あまりで開いてきました。

 これはそのまま 生けておきたくなりました。