家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

3年点検と作り手とタイミング

2008年03月23日 | 建築現場記録
我が新居も竣工から丸3年を経過し、施工を担当してくれた工務店が昨日点検に訪れた。
こちらが気になっていたいくつかの点を指摘し、目で確認してもらって、必要な部分は後日詳細な点検・調査をしてもらうことになった。
そのほかも、まんべんなく点検してもらった。その場で調整できる建具はその場で直し、こちらはさほど気にしていなかった音まで、音が出ないよう補正してくれた。
こういうチェックは細かすぎると思われるくらいの方が施主は安心感が持てる。また、細々としたメンテナンスや使い方の注意点も指南してくれてありがたく思った。

点検が終わってお茶を飲みながら話したことだが、作り手というものは自分が作ったものに責任とプライドを持つべきだと思っている。このように作ったものを気にかけて点検に訪れる行動は基本作業といえるかもしれない。

茶飲み話として、気になっていた住宅業界の環境についても聞く。
こちらは業界外に伝わる情報での理解でしかないが、建材が値上がりして大変じゃないかと…。
実際大変だと言う。
例えば我が家のパーツでいうと、縁側部分に鋼材を使って組んだガラス屋根のところなど、今注文したら3年前の金額に5割増しした金額でも受けられない、と言っていた。特に鋼材は価格が跳ね上がっているらしい。それ以上は聞かなかったが、涼み台に上る螺旋階段などはもっとすごいかもしれない。

我が家を建築中の3、4年前はデフレでモノの値段が安かった。「あのころは、お客さんにいい材料を薦めることができたのに、難しくなっている」との言葉には実感がこもっていた。
「できるだけいい素材で作りたい」というのもモノの作り手らしい心構えである。
これが作り手(メーカー)ではなく流通業であるなら、いいモノを売るのは嬉しいが、その前に「できるだけ安く仕入れて高く売りたい」という気持ちが先に立つだろう。同じ工務店でも建売住宅の販売のほうに力を入れている工務店だと、流通業的な価値観が入り込みやすいのではないかと思う。

それはそうとして、作り手がいい素材を使いやすかった時期に建てられた幸せを意識し、改めて「お得な時期に建てたと思う」と思った次第。金利は上がりそうになくなってきたけれど…。


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