エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 最近、ご朱印集めがマイブーム

源氏物語 千年の謎

2011-11-20 07:38:11 | 
高山由紀子著 角川文庫  平成23年6月25日初版

・・・読み始めたら止まらない、全く新しい「源氏物語」の誕生!!・・・
て、ちょっと大げさすぎる。

映画化されるそうで、予告編でちら見してたら、紫式部役に中谷美紀さん。 彼女、最近綺麗だな~って唸ってしまう女優さんの一人。
『阪急電車』も良かったし、映画を見る気で原作本を買ったのだけど。

うわっ。
ちょっと・・かなり・・外したかもしれない。

私はもともとちゃんと源氏物語を読んだのは遅くて、しかも田辺聖子さん訳の、分かりやすいもの。
あの時も光源氏、いや、源氏物語の良さがいまいち分からなかったひとで、強いて言うならば当時の宮中生活の事がよくわかる物語、というだけの評価で、あのプレイボーイの光源氏の何がいいのかさっぱり分からなかった(苦笑)
同時代に並べられるエッセイスト?の清少納言の書いたもののほうが皮肉っぽくて好き。

なので、全く新しい「源氏物語」の誕生とやらに期待したんだけど、なんかこう、、、訳わかめでして。
中宮彰子に仕えて宮中で物語を執筆している実在の紫式部と、これまた実在の当時の権力者藤原道長との関係性はわかる。

二人の出会いが物語にあったようなものではなくとも、どこかで接点があるのは理解できる。

で、式部が源氏物語を書く、その光源氏という架空の人物の世界があって、光源氏と式部らの生活という2つの世界が順繰りに書かれている。
でもそのうち、自分の書いた物語の主人公である光源氏が式部らの世界に出てきてしまうあたりからこんがらがり~の。
それをまた、安倍晴明が怨霊となった光源氏と対峙するシーンも出てきて、さらに??なんで??の世界(苦笑)

作中の六条御息所が嫉妬に狂って物語の中で生霊となるのは分かるけれど、作中人物の光源氏が怨霊となって作者であるところの紫式部の前に現れ、殺しにかかる、、、ってな展開になるともう分からない(笑)
しかもそれが疲れた式部の妄想?ではなく現実に殺されかかって首を絞められた傷跡が今でも残ってる、、、なんて設定で。

こうなると荒唐無稽で、紫式部もあらら。。。と思っているに違いない(笑)
前売りチケット買っちゃったから映画は観に行くけれどね。

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6 コメント

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おはよう (ポンチ姫)
2011-11-20 08:16:17
まるで、大河ドラマの、「江」みたいね(^.^)目茶苦茶あれで、よく、クレームこないかと…(^_-)まっ!これは、ぱす…マネーゲームか、少林寺かな?いくとしたらね
映画 (ぶくろ)
2011-11-20 10:25:42
中谷美紀さんも、演技のシッカリした女優らしい女優だと思います。
清張の「ゼロの焦点」「砂の器」、それから「嫌われ松子の一生」
破天荒な役柄を、違和感なく自然に演じられるからスゴイ。
おはようさん (楽母)
2011-11-20 10:28:05
ポンチちゃん
私「江」ってまるっきり見てないからよくわからないけど、そんなにひどい?
源氏物語、、、千年の謎。。千年の謎ってなんやねん(笑)
この映画の公開前に『アントキノイノチ』なんだ(笑) たぶんね、これも外す映画だと思ってるんだけど、岡田将生くんだから・・・。
あ゛ (楽母)
2011-11-20 10:30:48
ぶくろさん
私、中谷さんの映画で一番印象に残ってるのが『7月24日のクリスマス通り』だったかな。 ちょっとタイトル曖昧だけど。
コミカルな役も演じられるんですよね。
以前に比べて痩せすぎたのが気になるところではありますが、スクリーンで式部の衣装を着ている中谷さん、すごく綺麗です。
こんばんは。 (denboo)
2011-11-20 21:38:30
良かった・・・買わなくて(笑)
私、源氏物語は「あさきゆめみし」しか知らない・・・(苦笑)
おはようございます (楽母)
2011-11-21 07:24:25
denbooさん
うん。 買うまでもないと思う。少なくとも私の感想。源氏物語は一度くらいは読んでおいたほうがいいだろうと思ってたけど、なんせ、それまで持ってたのが与謝野晶子訳(笑) 与謝野晶子がすでに私の中では古典だったから、訳でもすごく読みにくかった。 で、おせいさんのが文庫になった途端に読んで。 寂聴さんのも見たけど買わずじまい。

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