風通庵-直言

ヨモヤマ話

再起支援施策推進会議

2006-04-29 21:16:38 | Weblog
 再チャレンジ推進会議なるちょつと思わせぶりの会議(議長・安倍官房長官)が、再就職や再起業を目指す人を支援する為の施策の素案をまとめ、6月に閣議決定する「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」(骨太の方針)に反映させる考えが発表された。

 いくつかの実施項目の内容は、名称の通り再チャレンジする人の支援だが、現在の中・高卒--就職、中・高卒--大学進学、大学卒--就職、大学卒--大学院進学、大学院卒--就職、というストレ-トの単線コ-スにもっと弾力性をもたせて、何時からでも、何歳からでも、大学や大学院へ進学でき、そこで再スタ-トして新規に就職でき、また元の勤務先にも復帰できる。

 高卒の際は能力的にも経済的にも大学進学が無理であっても、30代になって頭の働きが良くなる場合もあり、中年以降に進学を思い付く場合もあるであろうし、これらの人々に道を開く、そんな制度。

 幼少の頃からの進学校への入学、そしてエリートコースを歩む、この場合皆んなが皆んなとは言わないくれど、親の能力による場合がある。幸いにして大企業に就職はしたものの途中で失速、窓際へと。逆に、高卒で中小企業に就職し、中年の頃になって、あらゆるめんで能力を発揮して、改めて大学に進学して、学校の教師に転職ということもあっていいのではないか。

 そんな、本人の意思と能力によって人生の途中で何度となく再スタ-トが可能な社会制度になるには、社会全体の仕組みが変わらないと不可能だが、しかし夢物語ではない。企業の終身雇用制度はほとんど瓦解しているし、大学、大学院の社会人枠の制度は出来ているし、嘗ての企業優先社会より人間中心社会に大きく転回してきている。

 この再チャレンジ推進会議の運営がこんな方向に行けばいいのだが。

少年・少女の殺傷事件で--

2006-04-27 20:43:39 | Weblog
 少年、少女の殺害や殺傷事件が相次ぐ中で、学校側は必ず校長が加害者、被害者とも、登校の状況や学業は特に問題は無く、クラブ活動は00で、将来の希望は〇〇で、と優秀とまでは言はないまでも、普通の生徒である事を特に強調する。それを聞く度に、心ならずも疑問がわく。
 
 どんな疑問---?
 校長がどうして一生徒の細かい事情まで知っているのか。自分が日々その生徒と対応しているかの様な発言を聞く。そんな事はなかろう。それぞれ担任からその都度発言内容を聞いて、それを発表しているのである事は容易にわかる。だから本当なら、担任からの報告によりますと、と言うべきではないか。その方がもっともらしく聞こえる。

 発表する校長よ、よく聞けよ。特に問題の無い普通の子がどうして殺害事件の加害者や被害者になるのか。加害者は犯罪者で悪人、被害者にはご冥福を祈って善人と言う図式。と言って被害者にムチ打つつもりは無いが、事情が事情なら被害者と加害者の立場が逆もあり得る、そんな事も考える。いわば同じ立場にいる生徒達ではないのか。
 わが家の筋向いとお向かいに、中学生も高校生もいるが、どう見ても、近隣の好しみは別にしても殺害事件の加害者や被害者になるような、そんな人間とは人物が違う。ところが、近所のス-パ-のまえで、地べたに座ってコ-ラ-を飲んデいる中学生、茶髪でピアスして、洋服をずりおろして、男女見分けがつかないような中学生とも何とも分からない人間を見ると、さもありなん、と思うんだが、仮にこれが懸念しているような事件を起こしたらだ、校長がさも知ったかぶりで、普通の子で、特に問題は無かった、と記者会見するだろう。そんな気がする。
 本校の生徒の悪いことは言えない。そうだろうけれど、なんとも白々しい発言で、周囲の住民は唖然とする。まあこれは想像だが----。

 その場逃れの責任逃れの白々しい記者会見するより、本当に解決したいなら、本当のことを言うべきだ。でないとそんな発表する校長の真意を疑われる。聞く方はそこまで解っているのだから---。

格差はどこにでもある

2006-04-26 20:31:06 | Weblog
 もし格差のない社会、いや国があれば紹介してくれ。
 少し前から急に格差社会とか言い出した。何のことはない、小泉政権の過去5年間の政権運営の負の面を殊更に強調してのようだ。言われるような理由なのか、それとも潜在的なものが今ここで表面化したものか。それは小泉政権を支持するかしないかで、判断がちがってくる。
 今なお支持率の高い小泉首相に0,099の原因があったとして、敢てそこへ手を突っ込んで拡大して、支持率の低下を目論む野党根生に、世間一般がやっと乗ってきた。それが「格差社会」であった。これにニ-トとフリーターが加担しているようだ。
 世の中、格差があって当たり前ではないか。人それぞれに能力も違うし、得手不得手があるし、個性もあるんだ。何をしても同じである筈が無い。もし同じであれば、それを悪平等と言うんだ。過去、余りにも悪平等が多すぎた。この原因は何処にあるか。こんな事余り大きな声では言えないけれど、敢て言外にすると同和政策の余波、同和教育にある。皆んな同じと言うんだから始末が悪い。学校教育の現場でのクソ同和教育のクソ平等には、目を見張るものがあった。そこへ日教組が悪乗りして、教育の荒廃に拍車をかけた。
 人間の能力による差は格差とは言はない。格差が拡大すると言はれる一方、最近になってエリ-ト教育が復活していることや、教育基本法の改正等で正常化の兆しが見え始めた。
 格差は社会の正常化の第一歩だ。
 小泉政権の「正」の部分だ。

勝てば楽勝、負ければ批判の渦

2006-04-25 10:06:41 | Weblog
 千葉の衆議院補選で自民候補が敗れたことに対し、自民党内で風波が高くなっている。選挙でなくても人間でもそうだが、負けた方が負けだ。だから落ち目にだけはなりたくない。
  
 勝った時はすべてが勝因に、そして皆んなが楽勝ム-ド、負けた時はすべてが敗因に、そして仲間内で陰湿なトラブルに。落語のネタではないけれど、貧すりゃ鈍する、柿むきゃ手切る、藁打ちゃ手打つ、と言ったところだ。

 やはりこれも、行雲流水か、諸行無常か、はたまた弁証法か。満つれば欠けるの自然の原理で、民主主義もここまでくるとこの先は自ずと知れたもの。道徳は地に落ち、人命の軽視と家族・親族間の絆の破綻、公が退けられて私が大手を振って、基地反対の知事が当選、このままではどこの国にも手も足もでない、ただ当場の気安めと安楽のみのを求める最低の国になりさがってしまう。

 そんな事を思うと、今は最早、剛腕の人士の出番かも、ね。ちょっと学のあるところでドイツの例を見てみよう。世界で最も進歩的で、民主的なワイマ-ル共和国が、理想の憲法ワイマ-ル憲法の原案までは作ったものの、実施を待たづ共和国自体が崩壊して、後に出来た国がヒトラ-を生んだあのドイツだ。事の良し悪しは別にして、結果の判断で言えば、正、反,合の弁証法だ。

戦いすんで日が暮れて

2006-04-24 09:35:28 | Weblog
 戦いすんで日が暮れて、終わってみればただそれだけの事---。
 千葉7区衆議院補選で民主党候補の太田和美氏が、自民党候補の斉藤健候補を僅差で破って当選した。
 
 選挙なんて水物って本当だな。自民党も民主党も総力戦を展開して応援したが、選挙民がこうと決めた決意までは変えられないようだ。理由はいろいろ言われているが、今は変化を求める潮目時であろう。と言って、いくら小泉政権に批判的でもこの一地方選挙の結果で、政権が倒れる訳のものでもないが、選挙民の真意を示すことは出来たであろう。

 これで民主党は勢いを得て、来年の参議院選挙へ弾みをつけ、来るべき衆議院選挙で過半数を獲得して、政権交代を実現したいところであろう。その為に早期に具体的な政策-マニフェスト-を公表して欲しいものだ。

 二大政党で自民党に代わる政権だから、少なくとも現政権-小泉政権の5年間-の行き詰まり部分の打開策は必要である。例えば、格差社会の是正方法、韓国と領有権を争っている竹島の解決方法、同様に中国との尖閣諸島の問題の解決、北方領土問題、沖縄・岩国の基地問題、等々----。勿論、教育問題等もそうだ。
 移ろいやすい選挙民の心をどう持続させるか、ベテラン小沢の腕の見せ所だ。菅、鳩山と文殊の知恵で見せてくれ。

やはり日本の進路は太平洋の方へ

2006-04-23 15:26:45 | Weblog
 竹島周辺海域の海洋調査の為の調査船2隻が、境港の港外に停泊して、韓国での交渉経過を見守っていたが、その2隻の調査船と同間隔のやや後方に、お呼びがかかれば何時でも出航出来る準備万端整えた玉虫船が控えていたのをご存知の方は以外と少なかったのではないか。

 遂に2日目にお呼びがかかり、出航と相成った。新聞では「妥協」の文字が躍ったが、正確には、「今だけ妥協」だ。後日改めてやりましょう、と言う所だろう。

 日本の国粋主義者が過去の侵略を正当化する行為、とは韓国の大統領の口癖だが、何が何でも日本は総て植民地支配と侵略の塊と、これ以外に表現手段を持たないようだが、韓国側から小泉首相を見ると、靖国以外に知らないのかとでも言う所だろう。

 既に何度もこのブログで書いたが、韓国とは日本流の話し合いなんて出来ない。あの国に一対一で話し合って妥協点を見つけるなどと言う円満な習慣はない。自分の言い分を押し付ける、それが話し合いだ。通らなければ、植民地支配と侵略を持ち出す。そのいい例が、歴史問題と教科書問題だ。


 日本ではあまり竹島問題には関心がない。領土問題と言えばむしろ北方領土だ。日本は周囲が海に囲まれて、太平洋の南方遠くまで障害物がない為、他国と領土や領海争いの経験がない。これは日本の地勢上の誇りだ。その点可愛そうなのは韓国だ。半島の2分の1が海に突きでているだけの国だから、針で突いた程の島でも疎かに出来ない。国威にかかわる。---あの広大な国土を持つロシアでも北方領土に拘るから、それはそうかも知れない。

 竹島を契機に領土にもっと関心を持とう。古い話しで恐縮だが、戦前の小学校(当時は国民学校)の地理(今の社会科)の教科書は、日本列島は太平洋に向かって弓を引くと、湾曲になった列島を弓に擬えて、地勢上の特色を教え、国家意識を高めた。当時の日本は千島列島、日本列島、琉球列島といずれも湾曲に太平洋に張り出している。これを弓に見立てたわけである。しかし千島列島は今はない。
 太平洋に向かっては、200海里の排他的経済水域に邪魔者はいない。大陸に広大な国土を持つ中国でも、このわが国の海に対する支配には適うまい。この日本の地勢上の有利さを再確認しよう。

自虐・屈辱外交にさようなら

2006-04-22 17:24:09 | Weblog
 主権国家が過去の自国の間違いや悪事を認め対外的に謝ることは国際的に極めて稀れ-----と、ミシガン大学講師ヤマザキ氏が「第二次世界大戦への日本の謝罪」と題する論文がアメリカで注目されていると、3月4日の産経新聞(古森義久氏)が報じていた。


 韓国・中国共に日本の謝罪を受け入れる意思がなく、和解する気もない。しかも国家の謝罪は、

1、その国の政治的正当性に疑問が生ずる。
2、自国の先祖や伝統を傷つける。
3、訴訟や賠償支払い義務の土壌をつくる。
 
 と、指摘している。その詳しい内容までは紹介されていないが、その指摘に異論はない。

 日本の謝罪外交、自虐・屈辱外交が白日の下になったのは、例のハンミちゃん一家の北朝鮮からの脱北で、審陽の日本大使館への駆け込みの際の職員のとった態度からで、それ以降中国に対する外交の国民の目が厳しくなった。

 当然である。

 いつだったか、中国の外相が日本の政治は変わったのか、と言っているのをテレビで見たが、小泉首相がかたくなに靖国参拝をつづけるのに対して言ったのであった。それはその筈だ。閣僚が植民地時代にいい事もした、と言っただけで時の総理から更迭された例もある時代と比較すればその点だけは確かに変わっただろう。戦後60年を経て、何を何時までも、韓国は韓国だろう、中国は中国だろう、ならば日本は日本だ、何処に文句があるか。

 それにしても、もうちょっと古いぞ、責任は日本にあるの一点張りの決め言葉。反日デモの責任は日本に--。6ヵ国協議に出ない責任は日本に--。竹島問題の責任は日本に--。

 昭和31、32年頃、韓国の李承晩大統領に反対する学生(在日)デモが日本で行われたが、当時はまさに植民地支配からの開放感から、大手を振っての時代であった。日本の漁船が韓国に拿捕されたニュ-スが盛んな時代でもあった。それが李ラインだ。その李ライン内にあるのが竹島だ。次が朴正照大統領だが、韓国は前指導者を倒して政権に就くのが慣わしで、前任者は後任者によって罪人にされる。この伝統が今も日本を植民地支配、侵略国家と言わせている根拠だろう。

 事の良否は別にして、小泉首相が靖国参拝にこだわる訳けなんか分かる筈が無い。先祖に対する心構えが違うんだから。感謝の気持ちが極右か国粋主義と同意語に解されるんだから、話し合いによる円満な解決なんてあり得ない。価値観が違うとこうも違うんだから。皮膚の色、目の色は違ってもアメリカ人の方が感覚的には合っている。北にあるとどうしても日当たりが悪いんだなあ。 

借りたものは返すのが当たり前

2006-04-21 11:05:31 | Weblog
 借りたものは返すのが当たり前ではないのか。ところが、借りたものが「お金」となるとチョット趣き違ってくる。昔からよく言う

  借りる時の恵比須顔、返す時の閻魔顔

と。そして事の次第は別にして、貸した方が悪人で借りた方が善人と、これが普通の図式だ。英国のシェイクスピアのヴェニスの商人のシャイロックからしてそうだ。
 借りた側は、返す能力がないのに、貸した側から返せ返せの矢の催促で、その催促の方法に問題がある。これが一つ。もう一つは高利息。いずれも最初から分かっている筈だが---。こう冷静に思うのは部外者の、いわば他人の盲腸か、痛みが分からない。返さなくても良いと言う判断ではないとは思うのだが、世間は借りた側に同情的だ。謀反ナな請求されて可愛そうとでも言うのだろうか。
 貸した側は、矢張り事業であるから収益の確保や向上は必要だし、社会的責任もあるし、勿論事業の永続性も、だ。しかし問題が起きると必ず貸した側の請求の方法に非難が集中する。それは当然と思う。やり方もいろいろあるとは思うが、まさに「や」である。またグレ-ゾ-ン金利等と言う不合理な制度があるにはあるが。それに与謝野経済財政相は、事業者の違法収益の没収等それが必要かどうかの検討を表明している。

 これで問題のサラ金地獄等解決か、或いは解決に向かう方法なのか。すべてハ-ド面いじりでないか。借りる側の生活態度については、いまだ嘗て言及した話しは聞いた事が無い。利息も返済方法も、或いは抵当物件の問題も、事前に分かっている筈だが、と、まあ冷静にこんな事言う事事態、他人の盲腸で、自ら痛みが分からないから、と言われるかもしれないが、云うてみてばワラをも掴む思いで、思慮分別もなく、返済の計画もなく借りてしまうのかなァ。そして多重債務にと。

 何処の家庭でも不意の出費はあるものだが、しかし健全なな家庭生活は収入の範囲内での生活習慣をつけることではないか。収入、月給の高い安いは仕方の無いことだ。安ければ安いような生活をすればいいのだ。バブル時代の温もりから覚めない人が多いのか。投資の野心から見放されたのか。無駄な出費は止めよう。金借りてまでネックレスや指輪を買って心が穏やかなのか。それが己に似合うか似合わないか、鏡と相談してみろ。
 借りる側の反省も必要ではないか、この問題の解決には---。

金正日総書記の余裕

2006-04-20 11:30:47 | Weblog
 6ヵ国協議に参加しない北朝鮮に対する制裁として米国がマカオの銀行の北朝鮮関連の口座を凍結した為、財政事情が悪化し、将軍様の財布は空っぽと言われているが、そうだろうか。

 18日に朝鮮中央放送がこんな事を報じたようだ。----金正日総書記が在日朝鮮総連の民主主義的民族教育の発展の為に、日本円で2億3千450萬円の教育援助費と奨学金を送った、と19日の産経新聞が伝えている。
 日本も米国についで拉致問題解決の為の経済制裁が現実味を増す折から、敢てこの時、将軍様が余裕のある所を見せたのかも知れない。

 それにしても韓国は、拉致(拉北)問題解決の為経済援助をするというからイヤハヤ----。しかし日本は日本の意志としてその効果は別にして経済制裁は当然やるべきだ。

民主党の対立軸は--・

2006-04-20 11:04:04 | Weblog
 自民党に代わる政権党を目指して、民主党の小沢新代表は表向き裏向きの活動が伝わる中で、さて民主党は自民党とどの様に政策が違うのか、その対立軸が見えてこない。
 
 4月19日の衆議院行革特別委で、行革関連法案のうち、民主党が対案を提出した行革推進法案に反対した以外は公益法人制度改革三法案と公共サ-ビス改革法案には賛成した。理由は是々非々だと言う。

 いま竹島の周辺海域の海洋調査で、わが国と韓国が真っ向から対立している問題では----。6月にドイツで開かれる国際会議の「海底地形名称小委員会」で、韓国が同海域を韓国名表記を提案しようとするのに対し、日本がその対案を提出する為に必要なデ-タ収集の為の調査に、韓国がそれに反対、強硬措置も辞さないと。これにわが国は、なるべく円満な解決を計りたいと紳士てきだが、さて民主党が政権についた場合どんな措置をとるか。小沢新代表いかがか-----?

 一歩引き下がって、韓国にその座を与えるか。それとも戦争してでも強行するか。自民党とは違った対策が見えないと、民主党の存在理由、存在価値も見えてこない。ここで民主党らしき方策を打ち出してみては-----。