ふうてんの猫の猫耳東風的フリチベ生活

働きながら和製MBAと工学博士取得をしていた自称苦学生バックパッカーの日記。
今は学位もとって大阪で技術戦略考えてます

スタートレックとアメリカと戦争とモスバーガー

2007年03月01日 | 徒然なるまま(日々雑事)
今日は家に10時半ごろに到着できたので、ビール片手にスタートレックを見ていました

いま見ているのはネクストジェネレーションなので1990年前後7年ぐらいの作品なのですが当時の彼らの作品にこめた思いは今のアメリカに失われたなと思います

宇宙艦隊の誓いには「他の文明に干渉しないこと」というのがあります。たとえば今日見ていたのは 2000年続く伝統で、60歳になると盛大な儀式を行って自殺をする決別の儀式がある惑星の科学者と太陽をヘリウム融合で再生させるお話
でも、その星の伝統を重んじるので、自殺することがわかっていても、惑星に返さないという選択肢はないんです

今のアメリカにはそんな他の文明や伝統に対する敬意など微塵も感じられません。

そして何より昨日見た第96話(アメリカ流で95話)「疑惑」

舞台の宇宙戦艦エンタープライズで、情報が敵方のロミュランの手に渡ったことがあきらかになり、乗船していた考古学者の手によるものだとわかります
その調査のために乗船した数々の事件を解決して英雄と呼ばれるサティー提督(退役している女性提督)は、さらに協力した乗員がいるはずだと調査を進めロミュランのクオーターのターセスを犯人のように扱い尋問を繰り返します。しかしどうやら冤罪らしくそれをかばったピカード艦長が喚問されてしまいます

その時のピカード艦長のセリフをいまのメリケン人に聞かせたい

「ターセス君のおじいさんはロミュランです。それだけの理由でターセス君の未来が危うくされた。私たちはいつから臆病で疑い深くなったのでしょうか?なぜ前途ある若者を現在の敵の血縁というだけで恐れるのか? 提督、サイモンターセスを責めるのはやめましょう。彼に限らず敵の孫というだけで人格まで疑ってかかったり友人まで調べることは。お願いです。こんなやりかたでは、もう、先が見えている。やめましょう。」
「私は学生時代からの座右の銘があります。ひとつのつながりで鎖が生まれる。ひとつの非難の言葉が、ひとつの思想の制限をさらに自由の制限を生んでとりかえしのつかないことになる。この言葉はアーロンサティー判事が残された我々人間への警告です。一度でもある人間の自由がふみにじられるとそれは繰り返される」

この後錯乱したサティー提督は父の名を汚すなとかわめいて、狂った正義漢はすべての信頼を失います。

そんなドラマを見ていたアメリカ人は今のアメリカの状況をどう思っているのだろう?
スティグリッツにいわせれば、今のイラク反戦ムードは単に、アメリカ人は負け戦が嫌いだ
というだけで、アメリカのプロテスタントやユダヤ教徒がイスラム教徒をジェネーブ条約に違反して、捕虜を拷問しているからだ という理由で反戦しているわけでもないらしい。

どうしてアメリカ人はこういうドラマ(スペースオペラ)を作れるのに、今のアメリカ程度の民度の国しか作れないのだろう?