岡山の山登り@FF山岳部

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3000メートル峰を目指す[3]

2012年06月24日 | 山の情報
快適登山のために



ゆっくり丁寧、歩幅小さく

 登山の基本は歩き。高低差のある長時間歩行が必要な高山だからこそ、自分の一歩一歩を見直したい。

 登山学校「無名山塾」を主宰する岩崎元郎さん(67)が「山でバテない五つの法則」を教えてくれた。
(1)歩幅を小さく
(2)足音を立てない
(3)靴裏を見せない
(4)2本のレールを意識
(5)まずは息を吐く

 街歩きと同じように歩けば、足へのダメージは大きくなる。
歩幅の目安は靴1足分。
後ろ脚はつま先で蹴り出さず、足を引き上げ膝から前へ。
足音が立たないほど、ゆっくり丁寧に。

 登りは内股ではなく「逆ハ」の字、下りはつま先を下に向け、靴裏全体でべったり着地する。
肩幅の左右2本のレールを意識して進むと安定感が増す。
息が切れたら立ち止まって息を整える。
吐くことを意識すれば、自然に空気が入る。

 高みを目指せば、2本足だけでは歩けない難所も現れる。
槍ヶ岳の穂先は難易度3級の岩場。
「三点確保」が必須だ。
両手両足の四点のうち三転で体を支え、残る一点を動かす。
本にもある基本技術だが、各地の登山学校や旅行社の登山ツアー、登山用品店の講座で実践したい。
体を岩から話して足場を確認するなど、机上では体得できないコツがある。
読図や山の気象の読み方も、口座への参加が近道だ。

 装備の「三種の神器」は登山靴、ザック、雨具。
ハイテク素材を使った装備は高価だが、機能面だけでなく、軽量化にも役立つ。

 だが、靴だけは軽さでは選ばないほうがよい。
岩崎さんが勧めるのは、足首まで保護してくれるハイカットの靴。
慣れないと扱いにくい面もあるが、バランス感覚が低下しているシニアにとって、ねんざや骨折を防ぐことにもなる。

 雨具はゴアテックス製で上下分かれているタイプを選ぶ。
降水確率0%でも、暴風、防寒着として持って行く必携品だ。

 ザックは山小屋1~2泊なら30リットル、寝袋が必要ならば40~50リットル。
岩崎さんは「なじみの店を作れば、登山教室などの情報も入る。
装備は身を守るための重要な道具。
いざというときには生死をわけるので妥協しないでほしい」と話す。


<上記は、2012年6月17日に朝日新聞朝刊掲載の記事より転記>

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