アンド・ゼン・ケイム・ラブ
cast >> Vanessa Williams, Kevin Daniels, Eartha Kitt, Michael Boatman, Stephen Spinella, Ben Vereen, Jeremy Gumbs, Anna Camp, Shashi Balooja ...
director >>Richard Schenkman(98min)《劇場未公開》
《理想のお父さんは、本当のパパ!?》
結婚するよりも "シングル・マザー" として生きることを選択し、"精子バンク" で子供を授かったが、その "精子提供者" と出逢い、次第に惹かれていくキャリア・ウーマンの恋の行方を描いた大人のラブ・コメディ ーーー。監督はリチャード・シェンクマン( "A Diva's Christmas Carol" ← V・ウィリアムズと組む)。
N.Y.の敏腕ジャーナリスト、ジュリー(ヴァネッサ・ウィリアムズ filmography )は「夫は要らないから、奥さんがほしい!」と常々思っているキャリア・ウーマン。そんな彼女が決意したのは "精子バンク" で優秀な "種" を選んで "シングル・マザー" として生きること ーーー。
一人息子のジェイク(ジェレミー・ガンブス)を授かったジュリーだが、あるときひょんなコトから御法度である "匿名の精子提供者" を探し出すことに。自分の "素性" を隠して "提供者" のポール(ケヴィン・ダニエルズ "Their Eyes Were Watching God" )を探し出したものの、彼はジュリーよりずっと若く、優秀だったハズの男は今や人生の "負け組" どん底状態。失望したジュリーはポールを冷たく突き放すが、ポールは彼女との出逢いを "きっかけ" に自らを見つめ直していく。見ず知らずの "ただの男" に過ぎなかったポールだが、ジェイクはすぐに彼に懐き、その人柄に次第に惹かれていくジュリー。しかしある日、これまで隠していたジュリー&ジェイク親子の "素性" がポールにバレてしまう・・・・・。
いわゆる大人の女性としての体面を重んじるジュリーの母をアーサ・キット(← 2005.12.25に他界 "BOOMERANG" )、ジュリーに結婚を迫る写真家のテッドをマイケル・ボートマン( "The Peacemaker" )、ポールに失望している厳しい父をベン・ヴェリーン( "ROOTS" ← チキン・ジョージです! "IDLEWILD" )、ジュリーの良き理解者で演劇評論家のスチュアートをスティーヴン・スピネラ( "MILK" "THE JACKAL" )。
低予算作品ですから、ドンパチなど映像的な派手さはありません。ーーー が、登場人物それぞれの "心の動き" を丁寧に描いた作品は個人的に大好きです。ラブ・コメ・・・というより、キャリアを重んじる子持ちの母のリアルな葛藤を描いた、"純" なラブ・ストーリーです。
それにしても "精子バンク"という選択肢があれば【夫は要らないから子供が欲しい】というのも、ものすごくよく理解できるけれど、それは自分のエゴで、やはり子供には "父親" が必要でしょう。仲の良い "両親" に、あたたかい家庭で育てられることが、子供にとってイチバンの "幸せ(=贈りもの)" ですものね。
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