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"Diary of a Mad Black Woman"(2005)

2024-02-26 10:07:40 | Black Movie

 Diary of a Mad Black Woman

cast >> Kimberly Elise, Steve Harris, Tyler Perry, Shemar Moore, Lisa Marcos, Tamara Taylor, Cicely Tyson, Terrell Carter, Carol Mitchell-Leon, Vickie Eng, Cheryl Pepsi Riley ...
writer / executive producer >>Tyler Perry
director >>Darren Grant(116min)《劇場未公開》
soundtrack >>
region 1 >> English, Spanish subtitles


日本では劇場公開どころかDVDすら発売されていない、タイラー・ペリーの映画第1作 ーーー。
脚本家で劇作家のT・ペリーという人、自らの舞台で彼自身が演じる "Madea(マディア)" という心優しくもとんでもなく 'funky' な「ばぁちゃん」キャラを生み出し大成功を収めたが、そこに至るまでには食べるものにも困るほどのホームレス状態に陥ったこともしばしば。しかし『信念( "faith" )を持ってやり続ければ、きっと神は見捨てない』と舞台をやり続け、遂に本作で公開映画館数「1,500館」ながら「全米興行収入1位」、公開1週目で「23億」を稼ぎ出した男(← 彼自身の人生を「映画化」してほしいくらい・笑)。T・ペリーの "信念" を織り込んだ、笑いあり涙ありの感動ドラマ ーーー。
監督は多くの Music Video やCMを手掛けるダレン・グラント。

Diary of a Mad Black Woman - Trailer


"Dear Diary..." で始まる物語 ーーー。
アトランタで大成功を収めた弁護士チャールズ(スティーヴ・ハリス  filmography )の妻ヘレン(キンバリー・エリス  filmography )は、何不自由なく大邸宅(← 実際のT・ペリー宅・驚!)で幸せに暮らしていた。しかし「18度めの結婚記念日」、夫に愛人と2人の隠し子が発覚。最悪の状況の中、ヘレンは力ずくで家を追い出されてしまう。「18年間」夫に尽くしてきた妻への酷い仕打ちに、彼女は "人生のすべて" を失った ーーー。
為す術もなく打ちひしがれるヘレンに、一部始終を見ていた引っ越しトラックの運転手オランドー(シェマー・ムーア  filmography )は行き先を尋ねるが、行くところがないヘレンはオランドーからトラックを奪い、祖母マディア(T・ペリー〈1〉← "声色" も変えて、特殊メイクで見事に化けてます・褒  filmography )のもとへ。ある日、いとこのブライアン(T・ペリー〈2〉← 特殊メイクなしの "素" の彼に "素" の声)がヘレンに紹介したのは、オランドー。ヘレンの傷心を癒やしながら、ふたりの距離は次第に縮まっていくが、そんな矢先、自分を捨てたチャールズが裁判中に撃たれるニュース映像を観たヘレンは、オランドーを残し、チャールズの元へ向かう・・・・・。

ブライアンの父で、マディアの兄の、ちょっと下品なエロじぃちゃんをT・ペリー〈3〉(← つまり「一人三役」見事に演じてます)、ヘレンの母をシシリー・タイソン( filmography )、ブライアンの妻デブラをタマラ・テイラー( "Introducing Dorothy Dandridge" )らが演じている。エディ・マーフィーも何役もこなしていますが、T・ペリーとは少し趣が違います。音楽もそれぞれ "意味深" でなかなか秀逸。

Love Again-Chandra Currelley- w/ Lyrics
(↑ 劇中、とあるジャズ・クラブで、シャンドラ本人が唄います)


T・ペリー作品はいつも "神の力(を信じること)" を大切にし、道徳的・宗教的「教え」や「家族の絆」が描かれています。私はクリスチャンでも何でもないけれど、それは宗教に関係なく "大切なもの" で、何しろT・ペリー本人がその「教え」を体現しているので、素直に心に響きます。コレ、何度も観ていますが、やっぱりホロリとさせられるイイお話です。本作のテーマの一つは "forgiveness(許すこと)"。K・エリスの演技はいつもながら力強く、ヘレンは自分から "人生を奪った" 男に、"新たな人生" を与えます。相手を「許す」ことで自分も「許す」ことができるという理屈は解っても、私には出来そうもないなぁ・・・(苦笑)。

>>  Unscreened - filmography

2009-01-23


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