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"SAYONARA"(1957)

2008-07-24 00:04:45 | Classic

 サヨナラ

cast >> Marlon Brando,  Red Buttons, Miyoshi Umeki, Miko Taka, Ricardo Montalban, Martha Scott, James Garner ...
director >>Joshua Logan(147min)


朝鮮戦争後、休養を兼ねて日本での内地勤務に就いた米空軍パイロットと歌劇団の大女優との、文化の壁を越えたラブ・ストーリー。監督はジョシュア・ローガン( "PICNIC" "South Pacific" )。1957年度アカデミー賞4部門【助演男優賞(レッド・バトンズ)・助演女優賞(梅木ミヨシ)・美術監督 / 装置賞・録音賞)】受賞。この時代に日本を描いた作品としてはかなり “良心的” で、『さよなら』という言葉を有名にした一本。


朝鮮戦争の撃墜王、パイロットのロイド・グルーバー少佐(マーロン・ブランド  filmography )は、神戸に転属となり来日。かつて彼の優秀な部下だったケリー中尉(レッド・バトンズ  "The Poseidon Adventure" )が日本人女性カツミ(梅木ミヨシ ← 北海道小樽市出身。オスカー受賞は日本人初の快挙となった)と結婚しようとするのを諫めるが、彼らが真剣なのを知り、結婚の立会人を引き受ける。ロイドには神戸在住の将軍の娘であるアイリーンという婚約者がいたが、自身も大将の息子であるロイドにとっては半ば成り行きで、本物の恋ではなかった。着任早々顔を合わせた海兵隊大尉のベイリー大尉(ジェームズ・ガーナー  filmography )もマツバヤシ歌劇団員フミコとの交際を陰口されていた。そんな中、ロイドは次第に歌劇団の花形女優であるハナオギ(高  美以子  "SHOGUN" )と恋に落ち、交際を始めるが、戦後の日本では "反米感情" が根強く、アメリカ人と日本人との交際は許されない状況だった・・・・・。

日米の架け橋的存在として登場するのは、歌舞伎役者のナカムラを演じたリカルド・モンタルバン( "Star TrekⅡ: The Wrath Of Khan" )。歌舞伎・宝塚を模した歌劇団・繊細な動きの人形劇・華やかな和服・日本庭園・日本家屋・美しい仕草・作法・奥ゆかしい日本女性像 ーーー。アメリカ側から描いた日本ですから多少の “?” はあるものの、本当に良心的だし、逆にこちらが教えられるような場面もあります。初めて本作を観たとき何よりも驚いたのは、 M・ブランドが “普通の” 恋するアメリカ男を演じていること(!)。当時33歳のブランドの、他ではあまり印象にない爽やかな笑顔が観られます。そして予想外に和服や浴衣が似合います(笑)。「梅木ミヨシ」でクレジットされていますが「ナンシー梅木」の方がピンとくるかもしれませんね。

『とおりゃんせ』や『さくら』を唄いながら歌劇団の女性たちが “橋” を渡るシーンがあるんですが、思わず口ずさんでしまいます。やはり日本人ですね。ただ丁寧に描きすぎたせいか(?)二度目以降はちょっと長く感じます。


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