ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

応用ドラマ教育研究会―イギリスのドラマ教育は、今

2010-05-19 22:43:02 | お知らせ

6月19日(土)14:00~ 大阪教育大学天王寺キャンパス

渡辺貴裕先生が、今年3月に行かれた英国ドラマ教育の報告をしてくださいます。

渡辺先生は今年4月、岐阜経済大学から帝塚山大学に移って来られました。近くなったので、交流の機会が増えることを楽しみにしています。

実は、ここ何年かの間に、3人の「わたなべさん」と出会いがありました。

一人目は、ほぼ同世代の渡部さん。ある研究発表会(ドラマケーションです)の司会をされていて、一目惚れ。

二人目は、若い渡辺さん。この方はある雑誌(「演劇と教育」です)に連載されていて、一読惚れ。それ以前もお目にかかる機会はあったのですが。

三人目は、渡辺さんより少し年上でしょうか。渡邊さん。ある研究会(応用ドラマ教育研究会です)でお目にかかりました。まだロクにお話はしていないのですが、その声に、一聞惚れ。

西田豊子さんとの出会いもそうだったのですが、ドラマ関係で出会うと、とっても以前から知り合いだった気になるのですね、なぜか。フォーラムシアターのことで、西田さんの事務所にお邪魔したとき、他の方に「以前から西田さんと知り合いの」と自己紹介したら、西田さんが「会うのは3回目ぐらいかも」と言われて「ええっ?本当?」って、よく考えたら、確かに3回目か4回目ぐらいなのでした。ものすごくよく知っている人という気分だったのに。

さて「四人目のわたなべさん」も現れるのでしょうか。

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ドラマ教育ワークショップ in キジムナーファスタ

2010-05-18 08:45:55 | お知らせ

今年のキジムナーフェスタの概要がHPに掲載されています。
http://www.kijimuna.org/kijimuna2010/index.html

チラシもできているらしく、沖縄(話題の普天間基地のすぐ近く)在住の夫から電話。「芝居を見に行ったら、キジムナーフェスタのチラシが入っていた。7月に沖縄に来るんだね?」。ごめん!連絡してなかった?

ドラマ教育のワークショップは、「共に遊び、考え、人生を学ぶドラマ法」をテーマに。

7月23日(金)は、バリバリの教育現場から金城先生がずばり「学校教育と演劇・ドラマ教育」、24日は、インプロをやりつつ国語教師をめざす大学院生の“ももちゃん”こと岩木さんが楽しいワークショップを。私が「コミュニケーション・ツールとしてのドラマ」と題して、教育方法としてのドラマについて、語ります。25日は、「人間関係のセンスを磨く教育心理劇」を浅野先生が。
http://www.kijimuna.org/kijimuna2010/10event.html#10semi

おもしろいワークショップになりますよ。

7月23-25日。ぜひ3日間連続でどうぞ。いずれも9:30~12:00 沖縄市中央公民館で。

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応用ドラマ教育研究会―「知る」と「分かる」の違い

2010-05-16 09:45:25 | 研究会報告

今回(2010.5.15)の応用ドラマ教育研究会は、同志社小学校の我如古先生の実践をみんなで味わいました。

総合の時間の取り組みです。近所の郵便局に出かけて説明をきいた。その体験をもとに、ドラマを使って、ハガキが差出人から受取人までどのように届くのか、子どもたちの手で再現してみることが狙いです。

京都・沖縄・アメリカという場所とそれぞれの近くの郵便局を、机の位置で表現。児童はそれぞれ、なりたい場所に陣取ります。ハガキを出すのに必要なポストは「京都」の机の近くに椅子を用意し、二人一組で座ります。大切なハガキ役は、「はがきちゃん」と書いた被り物を用意。出す場所が違うので、三人の「はがきちゃん」が誕生しました。

はがきを出す人は、京都に居る人がなります。受けとるのは、京都、沖縄、アメリカの人のうち、誰かです。最初は、我如古先生が一人のはがきちゃんにお便りを書き、京都に居る誰かさんに向けて、ハガキを出すことに。

人数が少ない私たちは、とりあえず主要なメンバーだけを決めて、我如古先生の実践をなぞっていきました。

ハガキを出そうとポストへ持っていくと、ポストの二つの口(つまり二人)が、「国内だよ」「外国だよ」と口々に言います。二つの口がどのように違っていたのか、話し合っていたようです。

郵便局から、そのハガキを取りに来るのですが、持って帰ったら「消印が必要だ」と誰かが気づきます。沖縄へ配達するとき、バイクで配達しようとした郵便局員が、他の児童から「バイクじゃダメだよ。海があるから」といわれ、バイク役をしていた子どもがくるっと一回転したかと思うと、飛行機に変身します。

ハガキが届く過程を、思い出しながら、即興で体を通して表現していくのです。

この授業は研究授業だったそうで、授業後、色々な感想や意見が出たそうですが、そのひとつに、「最初から京都と沖縄の間に海を用意しておいたら」という意見が出たそうです。それも一つの方法でしょう。

でも私は、最初から海が用意されていなかったからこそ、子どもたちが発見し、「知った」のではなく「分かった!」といえる授業になったと思います。そして「分かった!」が、バイクが飛行機に変身するという体の表現になることで、他の児童も共有できるのです。

また「はがきちゃん」でなくて、紙のハガキでいいのでは という意見もあったそうですが、ものになってみることによる気づきも有ります。例えば消印を押してくれなかったら、それに最初に気づくかもしれないし、相手に無事着いたときの喜びや道中の不安も感じるかもしれません。最後に役をやったそれぞれにちょっとインタビューしてみても良かったのかもしれませんね。

小学校2年生だそうですが、ごっこ遊びの大好きな時代です。10歳ごろから、ごっこ遊びから急激に離れます。だからこそ、この時期にたくさんこういう体験をして、あとの学年につなげていければ、「知る」から「分かる」学習スタイルへ転換していけるのですが・・・。

郵便局の仕事をリアルに再現する授業方法もあると思います。ポストもバイクも飛行機も、もちろんハガキも、ものとして用意しておく。消印のスタンプやハガキを入れる袋や箱なども必要かもしれません。ハガキが差出人から受取人までどのように届くのかを体験できるでしょう。

後者のような授業は、スタイルが確立されれば誰もが同じような授業ができるだろうと思います。ドラマの授業は、同じプログラムでも、異なる展開になります。学習の深さも、その時の集団によって異なったりします。けれど、どちらが「分かる」に繫がるかといえば、やはりドラマだと私は思うのですが・・・。いかがでしょう。

ドラマはやってみなければわからない。我如古先生のように、すてきな実践をされる方が増えていくことを願っています。我如古先生、この実践報告を書いて下さったら嬉しいな。

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免許状更新講習はとりやめとなりました~

2010-05-12 23:10:03 | お知らせ

ドラマを使ったユニークな免許状更新講習を実施する予定でしたが、申込が定員に満たなかったため、講座閉鎖となりました。申し込んでいただいた方には、大変申し訳ありません。

代わりにといってはなんですが、キジムナーフェスタ(沖縄)のドラマ・ワークショップ(7月23-25日沖縄市中央公民館)にお出でください。

たこたんフェスタ(大阪)でも、ドラマのワークショップがあります(8月7日予定)。

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しなリレワークショップ「インプロ&ドラマ教育」

2010-05-04 17:26:47 | お知らせ

キューピーさん主宰のしなリレにファシリテーターとして参加させてもらうことになりました。
参加希望の方は、下記のキューピーさんに申し込むか、私にメールをください。
drama-ee☆cap.ocn.ne.jp (☆を@に変えてね)

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Education Workshop  しなリレVol.18 ~ドラマで沖縄に行こう!~

緑薫る五月、皆さまいかがお過ごしですか?

5月のしなリレは、お馴染みインプロ・ファシリテーター・すぅさんによる「インプロワークショップ」と、「学びの即興劇」の実践家・ふうみんによる「ドラマ教育ワークショップ」の二本立てです。

インプロでたっぷりアイスブレイクをして、心と体を解放したあとは、「ドラマ」を使って沖縄の基地をめぐる問題を感じ、考えます。

内なる自分、そして、自分とつながる社会や世界を感じる時間になるでしょう。

皆さまのお越しをお待ちしております。


【What's  インプロ?】

インプロとは、インプロヴィゼーション(即興)の略です。

元々は俳優養成のためのトレーニングとして、英語圏で、1970年代に開発されたプログラムです。わが国でも、90年代以降、学校教育、企業研修、コミュニケーション講座、テレビ番組など各分野で応用されています。

ルールはたったひとつ“Yes,and”(人のアイデアを否定せずに受け入れて、そこに自分のアイデアを乗せていく)。

インプロ(即興劇)には、事前の打ち合わせや台本がまったくありません。相手が即興で言ったことや、相手の出したアイデア、動きなどを、否定せずに受け入れて、そのうえに自分のアイデアを乗せて広げていきます。そこには、失敗・間違いはなく、どんなアイデアにも同等の価値があります。「失敗してもよい、間違ってもよい」のではなく、「失敗」「間違い」という概念がないのです。

まずは一度試してみて下さい。インプロのゲームを楽しんでいるうちに、開放的で、ポジティブで、心地よいコミュニケーションが身についていきます。ダメ出しの多い日常生活とは異なる時間と空間を、ぜひ体感してみてください。

【What's 学びの即興劇?】

演じるって難しい?
いえ、誰にでもできます。それは、誰かまたは何かになること。自分以外の立場に寄り添ってみること。

「学びの即興劇」はテーマについてグループで短時間話し合って、それを場面にして演じてみます。どんな場所、時で、自分はどんな役なのか。それが決まればあとは度胸。一歩ふみだせば、どうにかなるものです。

空想の世界に羽ばたきましょう。
きっと新しい何かが見えるはず。


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【日時】2010年5月29日(土)13:30~17:30

※JR山科駅に12時45分に集合し、会場まで歩きます。

【場所】京都・山科駅近く 「アトリエふうみん」(申し込みいただいた方には詳しい場所をお教えいたします)


【対象】教員、または教員を目指す大学生、子どもと関わる仕事をされている方、インプロをご自分の活動に活かしたいと思っておられる方など・・・どなたでも大歓迎です♪

【持ち物】筆記用具、名刺(たくさんの方と出会う機会ですので、あるといいですね♪)、動きやすい服装(ジーンズなどで、OKです。)


【参加費】一般2000円  学生さん1000円

※懇親会について・・・ワークショップ終了後、約2時間の懇親会を同じ場所にて予定しています。費用は、1000円です。

【お申し込み・お問い合わせ】

1.名前 2.職業 3.連絡先の電話番号とメールアドレス

4.このワークショップへの参加理由(どんなことを期待するか・どんなことが学びたいか等)

5.ワークショップ後の懇親会への参加の有無

以上の項目を記入の上、kaicook@gmail.com(キューピー)までメールください。
(Mixi http://mixi.jp/view_community.pl?id=1921168 にメッセージくださってもオッケーです!)

※4.の項目「ワークショップへの参加理由」について…参加者の期待に、できるだけ沿えるようなプログラムを提供したいと考えております。お手数おかけしますが、一言添えていただけるとありがたいです!

【しなリレとは?】 しなリレ=「しなやかリレーションシップ」の略称。「インプロ(即興演劇)」を体験しながら、自然体で無理のない表現やコミュニケーションについて考えるワークショップです。

想像的で創造的。心地よく、あたたかい。しなやかな感性が導く、しなやかなリレーション。子どもにも、大人にも、そして子どもと関わる大人にこそ、しなやかな関係づくり・表現の秘密を感じてほしい。そんな思いから出発したワークショップです。参加者みんなで活動する中で、気づきをシェアしながら、しなやかな関係作り・表現のヒントを想像・創造していけたら、と思います。

☆ファシリテーター☆

~鈴木 聡之(すずき さとし)・通称「すぅさん」~

昭和33年12月東京生まれ。東京都目黒区在住。昭和53年から6年間レクリエーションセンターやミウラドルフィンズのスタッフとして、子どもたちのアウトドア活動に携わる。昭和60年から21年間、千葉県に小学校教員として勤務。その間、白井市立池の上小学校においてインプロを生かした演劇教育を実践(総合的な学習)。平成18年3月退職。

東京の「即興カニクラブ」(主宰・吉田敦氏)や「即興演劇だんすだんすだんす」(主宰・今井敦氏)でインプロを学び、東京、大阪、京都、兵庫、愛知、鹿児島などで、即興劇のパフォーマンスにも出演している。

現在は、インプロワークショップのファシリテーターや、ドラマティーチャーとして、大阪、京都、東京、埼玉、愛知、千葉、島根、富山、静岡、鹿児島、山梨、兵庫、石川、群馬、奈良、滋賀など、全国各地で、ワークショップを展開している。

インプロパーク主宰(ワークショップ&パフォーマンス) 。武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部講師(コミュニケーション講座)。武蔵野高校講師(日本史)。

インプロパーク・ホームページ http://www3.plala.or.jp/impro-park/


~武田 富美子(たけだふみこ)・別名「ふうみん」~
元高等学校教諭。もっぱら化学を担当。15年勤めた後退職、一家で沖縄へ。琉球大学医学部大学院で環境保健学、環境生態学を研究。医学博士。かたわらドラマにはまり、沖縄国際大学にて教職総合演習でドラマ教育の授業を始める。現在、立命館大学生命科学部准教授。

☆しなリレ・プロデュース☆

~藤原由香里(ふじわらゆかり)・通称「キューピー」~
京都府公立小学校教員。教員として働き始めて、現在5年目。「子どもたちの創造性を引き出す学び方」、「学習環境デザイン」が、もっぱらの関心ごとです。2006年12月にすぅさんのインプロ・ワークショップを受けたことがきっかけとなり、2007年3月に、『しなやかリレーションシップ』をプロデュース。素敵な参加者の皆さんに支えられ、しなリレも4年目を迎えます。

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