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AEDって......何???

2008年08月31日 23時19分06秒 | 社会問題&時事ネタ

先日、想うところあって上級救命講習を受けてきました。

今日はその報告も兼ねて、講義メモを備忘録として残しておきたいと思います。

秋葉原の無差別殺傷事件に象徴される様に、今の時代いつ・どこでどの様な悲惨な事件・事故に巻き込まれるのか分からない世の中です。

もし、自分がその様な事件・事故に遭遇してしまった場合、一体どの様な対処ができるのかも全く未知数でもあります。

しかしながら、その知識や情報に触れた経験が少しでもあれば、その場で何か力になれる事があるかもしれません。

実際の現場でも、その場に居合わせた市民(バイスタンダー)の迅速な応急手当により、生命が救われた例も数多く報告されています。

今回は、その様な現場でもすぐに役立ちそうな備忘メモを以下に列挙しておきます。

【 救命処置の具体的手順 】

①周囲の安全確認

事件・事故の現場に居合わせ、且つ傷病者を目にしたならば、まず現場周辺の状況が安全かどうかを確認する(二次的危険を回避するため)。

②傷病者の反応確認

左手で軽く傷病者の頭を押さえつつ、肩を叩きながら「大丈夫ですか」などと呼び掛け、傷病者の反応確認をする(最初は小さく呼び掛け、徐々に声を大きくしていく)。

傷病者の体を大きくゆすって確認をしない。

③救助を求める

「すみません、誰か来て下さい」と大声で救助を求め、周囲に応急手当の協力を求める。

ある人には救急車の手配を依頼し、ある人には自動体外式除細動器(以下、AED)を持ってきてもらう様にお願いする。

④気道確保&呼吸確認

反応がない傷病者の場合は、気道閉塞を起こして呼吸が困難になったりできなくなる可能性があるため、迅速に気道確保を行う。

気道確保の方法とは、人差指と中指の二本指を傷病者の顎先に当て、もう一方の手を額に当てる。顎先を持ち上げながら頭を逸らして気道を確保する。

次に、気道確保を行った状態で呼吸確認を行う。

傷病者の口と鼻先に自分の頬をできるだけ近づけ(目線は胸腹部)、呼吸を見て、聴いて、感じて確認します。

⑤心肺蘇生

以下の人工呼吸と胸骨圧迫(心臓マッサージ)を5セット続ける(2分ほどを目安に他の方と交替できれば好ましい)。

< 人工呼吸 >

・1秒×2回(あくまでも目安)。

・間接感染を防ぐため、可能な限り口移しの人工呼吸は回避する(人工呼吸用マウスピースの使用やハンカチ・ガーゼの使用を推奨)。

・左手で鼻をつまみ、右手2本指で顎を上げる(気道確保)。

・間接的に傷病者の口を覆い、胸がふくらむ程度に人工呼吸。

・小児(1歳以上8歳未満)の人工呼吸は、基本的に上記した成人(8歳以上)と同じ方法。

・乳児(1歳未満)の人工呼吸は、以下の手順で行う。

 (1)ハンカチかガーゼで口を覆う。

 (2)そのハンカチ&ガーゼに口を密着(口と鼻を完全に覆う)。

 (3)左手で側頭部を固定、右手で顎を心持ち上げる(気道の確保)。

 (4)同じく1秒×2回の割合で人工呼吸。

< 胸骨圧迫(心臓マッサージ) >

・1セット30回(目安として1分間に100回のペース)。

・左手の掌(右手は握り込む)にて胸部を押さえる。
 「胸部」とは、左右の乳頭を線で結んだ胸の中央辺り(肋骨には手を掛けない)。

・胸部が4~5センチ挿し込まれる程度の力加減。

・小児の(1歳以上8歳未満)胸骨圧迫の場合は、両手での圧迫ではなく片手での圧迫(左手は額を押さえたまま右手掌で圧迫)。

・乳児(1歳未満)の胸骨圧迫の場合は、両手での圧迫ではなく二本指(中指&薬指)での圧迫。
 左手は側頭部を押さえたまま、利き腕の二本指で胸部を圧迫。
 乳児の「胸部」とは、左右の乳頭を結ぶ線と肋骨が交差する部分より指一本分足側の位置辺り。

⑥AEDによる除細動

乳児(1歳未満)はAED使用不可。また、「大人用」を小児に使用は可能だが、「小児用」を大人に使用は不可(正確な計測が不可能ゆえ)。

基本的にAEDのアナウンスに従い処置を進めるが、具体的には以下の様な手順となる。

(1)AEDを開いたら、すぐに電源をONにする。

(2)状況により、傷病者にAED使用の旨を伝える(例:これから胸を開きますよ)。

(3)パットの装着。基本は右胸鎖骨の下と左脇腹辺り(基本的に心臓を挟んで両側に貼り付ける)。

(4)基本的にAEDのアナウンスの指示通りに行う(傷病者には触れない)。

(5)通電開始。

(6)通電終わって2分間の心肺蘇生(人工呼吸&胸骨圧迫)を繰り返す。

以上、①~⑥の流れは常に復習しておきたいものです。

それと、今回新たに「♯7119」をプッシュする「救急相談センター」の存在を知りました。

このシステムは、主に医療機関への案内、応急手当のアドバイスなど、緊急を要さない場合の医療措置を間接的に手助け頂くサービスです。

現在では都市部のみのサービスらしいですが、いずれ地方に普及する事を視野に入れ現在準備を進めているらしいです。

救急車を安易にタクシー代わりに使用するなど、119番通報の乱発が社会問題化している昨今、通報者と119番の間をつなぐ行政サービスとして今後普及が期待されます。

その他、気道異物除去法、傷病者管理、止血や搬送などの応急手当法など、有事の際に役立つ知識や情報をたくさん学ぶことができました

「備えあれば憂いなし」ではありませんが、気持ちの上での危機管理という視点も必要な世の中になってきたのかもしれません。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おつかれさまでした。 (noken)
2008-09-01 20:17:19
お土産で買ったマスクを、
早速、携帯ストラップに付けてます。
これが目にとまる度に、
CPRの手順が脳裏をよぎります。

おつかれさまでした。
返信する
コメントありがとうございますm(__)m (布教師@Net)
2008-09-01 22:10:23
> nokenさん

そちらこそお疲れさまでした。

>早速、携帯ストラップに付けてます。

あ、私も早速携帯にマウスピースつけました。

なんか女子高生の携帯みたいになってしまいましたが、危機管理のために続けたいと思います(笑)

また、いろいろ情報流して下さい。
返信する

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