菅直人著『大臣』の功績

　「企業様を元気にして日本の明るい未来をつくりたい」

　皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。


　私にとって菅直人と言えば、岩波新書の『大臣』です。

　菅直人の著作『大臣』は、刊行された12年前の時点では国民がほとんどうかがい知ることができなかった省庁の政策決定や閣議の様子を、白日の下にさらしました。


大臣 増補版 (岩波新書)
菅 直人
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　『大臣』は14年前、橋本内閣の厚生大臣を経験した菅直人の手記です。
　（リンクは初版に新たに民主党政権の理念と方針、イギリス議会政治の視察報告などを加えた増補版）


　厚生大臣として薬害エイズなどに取り組む様子も興味を引かれましたが、なにより私の印象に残ったのは閣議の実態についてのくだりでした。

　『大臣』によると、当時の（というより昨年8月までの）閣議とはその前日に開かれる事務次官等会議による決定事項を追認する「サイン会」なのでした。

　当時、この著作によって多くの国民が官僚による政策決定の様子を具体的に理解しました。


　この著作により、12年前に国民がそれを認識したことが、ずっと時を経て昨年の政権交代時の事務次官等会議の廃止につながっています。


　12年前に、この著作を世に出したことは、これまでの菅直人の仕事の中でも、功績が大きい方の仕事だと思います。

　そして、その後12年の時を経て、菅直人はこの著作に込めた政治的思いを実現しつつあることになります。


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福田徹の視点

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