☆・☆・☆富貴屋倶楽部☆

高齢者の目から見た、身の回りの出来事を、
そこはかとなく書き連ねました。

◆ 政治主導を阻む  霞が関文学って?

2009年10月04日 | ▼日本の政治
官僚が日本をだめにする-1 霞ヶ関文学

 国のルールを明確に定めるのが法律のはずなのに、官僚自らの使い勝手がいい法律にするために、意図的に「てにをは」の助詞や句読点の位置をいじることで文章の趣旨を変えたり、骨抜きを狙ってひそかに一文を挿入することもあるともいわれている「霞が関文学」。
 特に、詳細なルールを決める政令になると、政治家のチェックは事実上働かないといえるそうです。
これでは「政治主導」など夢のまた夢でしかないようです。
役人の意識改革として「霞が関文学」からの決別をして欲しいものです。
 しかし、微妙な言い回しは、霞が関の専売特許とはいえないのだそうで、
例えば、ノンアルコール飲料の規定では、1%以内のアルコールまで認められています。ノンアルコールの「ノン」の意味が無いも同然です。
 他にも、食品関係で、「さしあたって影響なしは、無いものとみなす」という考え方、毒性のある物質が混入していても、「この程度では人体に害がない、安心してお食べ下さい。」という言い方。長期間、又この手の「さしあたって安全食品」を複数食べたら、どうなるんでしょう…
●「完全に民営化」の「完全」を「100パーセント」という意味にみなさず役人は、「完全に民営化」は「『完全民営化』ではない」「だから骨抜き可能」と考えます。
「完全に」の「完全」よりも「に」に目が行き、「完全」の国語的な意味合いはどうでもよくなってしまい、「完全民営化」というのは、それだけで一つの意味(つまり厳密な定義)を持った「用語・なにかの分野で使われる特別な言葉」であり、「完全に民営化」というのはただの日本語にすぎないというのです。
●高齢化社会」という単語は、国連で定義された「用語」で、65歳以上の人口が総人口に占める割合を高齢化率というそうですが、その高齢化率が7の倍数ごとにレベルの名前が設定されているのだそうです。
 7%で「高齢化社会」、14%で「高齢社会」、21%で「超高齢社会」。
日本は昭和45年に「高齢化社会」に、平成6年に「高齢社会」となり、平成22年には「超高齢社会」に突入する見込みと使うそうです。
「社会の高齢化」は、用語でなく普通の日本語となる。
 「完全民営化」と「完全に民営化」も同じようなもので、固有の定義(意味合い)があるかないかの違いだそうです。
 一方は固有名詞、他方は普通の叙述と捉えるわけで、「完全に民営化」の「完全」を「100パーセント」という意味にみなさないというのは通常の考え方では理解し難いのです。
◆「完全民営化」とは、
(1)政府が保有する株式の完全売却
(2)政府出資の廃止
(3)特別な根拠法を撤廃し民間企業と同様に会社法などの適用を受ける
の3点すべてを満たした状態 と定義された「用語」。
◆「完全『に』民営化」というのは、用語「完全民営化」とは違う単語で、「完全民営化」とはみなされないそうで、つまり、上記の3点のすべてを満たす必要がない→どれか1つくらい欠けてもよい→抜け道の設定が可能・・・という解釈になるそうです。



◆霞が関などの用語
●【前向きに検討します」】  ・平成12年度(2000年)頃までは「話は聞くけど、何もしないよ。」という意味で多様されていたが、現在では殆ど使用されていない。
●【精査】     ・ろくに調べるつもりなんかない。時間稼ぎの常套句。
●【「ショートノーティスで恐縮ですが 」】  ・締め切り過ぎた後に発注という時。 当日中に絶対に報告よこせよ!という強烈な意思表示、 謙譲してるが書いてる当人はまったく恐縮してないのがポイント。
●【地元の要望】  ・新規事業を始めようとするときに唱える呪文。実際にはごく一部の特定団体及び住民の願望であることが多い。
●【財政課】  ・ 予算の配分と議会対策を担い、多くの自治体において最も権勢を振るっている部署。 非常に激務であるが、この課に在籍するとなぜか出世していく。 エリートが集められるだけあって、今日の財政危機を招いたことについての責任を 外部要因及び原課に押し付ける手腕は、他の追随を許さない。
●【焼く】   ・コピーを取ること。プリントアウト
●【こうろ】    ・ホームレスのこと
●【バッター表】  ・国会でやる委員会の質疑者時間割
●【キボンヌ】     ・求める
●【されたい】    ・さっさとしろ。
●【奈辺に留意すると宜しきやご指導願いたい 】 ・つまんない節と思ってた
●【「度々の照会で恐縮ですが」】  ・その照会だけじゃなくて まだまだこれから照会やら調査がいくので 覚悟しておいてね。という予告を含むことが多い
●【決裁】  ・スタンプラリーのこと。ラスボス(最終決裁権者)よりも、中ボス(所管部長など)の方が手強かったりすることが多い。
●【しんどい・厳しい】  ・やりたくない、の意
●【検討します・厳しいですね】   ・不正直なんじゃなくて、一言の責任が重いから断言なんかできないから 言葉を濁す。 はっきり「予算がない」とか「法令にない」とか言えば これだから役人は…と文句
●【鮫】 ・クレーマー
●【マルタイ】  ・税金の滞納者。
●【マルゲン】   ・今年度のみの滞納者
●【お見込みのとおり】  ・自治体の自問自答形式の照会に対する国の回答。 貴見に寄るものとして差し支えない。
●【主】   ・世間一般ではイエス・キリスト 福祉では生保(なまぽ・生活保護) などを受給している当該人
●【思料する】  ・「~と思われる」「~と考えられる」
●【一身上の都合で退職 】  ・本当なら懲戒免職相当の事案でも用いられ、税金の無駄遣いの批判を浴びている。 最近は一身上の都合はつかわない、自己都合・私事都合。
●【レク】   ・説明、 説明差し上げる くらいのニュアンス
●【ミルク代 】  ・補助金のこと
●【いっぱいいっぱい】   ・これ以上仕事を振るな、という意
●【開議 】  ・国会の本会議開会のこと。公報や議事録などに表記される。但し委員会の場合は使われない。 反対は散会。
●【ブラブラのまま 】  ・ある担当者がいて、いずれ決めないといけないことに対していうことが多い、 担当者がいるけどあえて決めないケースや担当者が誰かをこれから決めるようなケースも含め、 客観的に事案が宙を彷徨っている状態をブラブラというようです。緊急事案ではありえない用例。
●【デリる】   ・消す、廃案にする、無かったことにする。
●【住民のため】  ・ 「首長のため」と同義の場合がある。
●【一言】 ・いちごんとよむ。一言(ひとこと)のことで政治家はこっちを好む
●【ポアする】  ・遠い出先へ飛ばすこと
●【空気を入れる】  ・上役におべっかを使うこと
●【特命担当】   ・特に仕事がないポストのこと。閑職、いわゆる窓際。
●【バッジ組】  ・議員のことらしい(とりわけ権力を笠に着て何かと御無体な要求をする人)
●【悉皆研修】  ・職員全員が受けることになっている研修のこと。たいがい内容は眠い。
●【アゲダシ】    ・1.管理職が、じゃまな職員に著しく高い評価をつけて昇格させ、当該職場から追い出すこと。 2.有能と見込まれる労組役員を、常軌を逸した速さで昇格させ、無能力化すること。現在ではまれ。
●【盲腸】   ・権限のない長
●【盲腸炎】 ・ 部下からは軽視される事が多く、たまに癇癪を起こし周りと衝突するさま
●【泣く】   ・頼み込む
●【真水 】    ・投入する税金の額
●【検討させてください。】・私にはわからないから上に聞くから待って下さい
●【マスターベーション】   ・その役所の自己満足のための施策
●【見え消し】   ・修正前のものを示した記載形態 (いまでは添削モードで簡単にできる) 対照語 、「とけ込み」
●【改め文】  ・見え消しの手順を文章に起こしたもの。 役所でも理解できる人が少ない、法令審査官や法制局の自己満足のためのもの。 実際の業務担当者は新旧表か解説書の溶け込み文を使う
●【鑑(かがみ)】  ・通知などの一枚目、鏡と書くのは素人
●【首長(くびちょう)】   ・地方自治体の長のこと。
●【あいみつ】  ・相見積もりのこと。 複数業者から見積もりをとることになっているが、一社に頼むと微妙に金額の違うのを持ってくる
●【白表紙(しろびょうし)】 ・役所の刊行物で役所で印刷したもの。白ケント紙の表紙が特徴。
●【売り本または色本】  ・出版社から市販するものを言うが、原稿料問題やpdf掲載で消滅寸前
●【三点セット】   ・①政令案、法案などの案文、要綱、新旧のセット。政令と法律で順序が違うなどややこしい ②見積書、納品書、請求書のセット。日付にうるさい
●【お客さん】   ・他省庁や省内の別のラインから来た、特に管理職を指す。おとなしくしていれば問題ないが、個性を出すといじめにあう
●【小官】   ・自分のことをへりくだって主に書き言葉で使う。類語 小職
●【ぶらさがり 】 ・定例記者会見の後に、移動途中に記者がする質問。実際には質問社を幹事会社が決めている出来レース
●【あらあら】   ・まだ担当補佐くらいしかみていない検討途中のもの
●【官報 】  ・ここに載せさえすれば、あまねく国民に知れ渡るという魔法の新聞。 告示を載せるのは大変だが、官庁報告はあっさり載る
●【白書 】   ・一部の好事家しか読まない役所の年報。 表紙の色の違いで青書と呼ぶところもある
●【ガッチャンコ】   ・複数の係が作成した資料を一つにまとめること。
●【調整室】    ・庁舎内の空きフロア。
●【待機ポスト】   ・海外赴任などまでのつなぎで座るポスト。担当がころころ代わり、たいした仕事はない
●【盗撮】  ・一般人がやれば犯罪だが、役所の幹部がやったときにはやんちゃで済まされる
●【預け金】  ・年度内に執行できない予算を便宜的に先に執行したことにして、年度始めに備えること。 使途の不明確な裏金とは異なる
●【マルコウ】  ・旧帝大文系卒で上級職試験採用された人は「特権」さんだが、それ以外の上級職採用者、上級甲の丸甲 。
●【しばり】   ・朝刊に記事が間に合うよう、いつまでは公表しないことを約束した上で記者会で資料を配ること。これを破ってフライイングすると、記者会除名などのペナルティがある
●【財源】  ・予算の財務省要求で新規予算獲得のためにスクラップするもの。シーリングのため、財源がない予算要求は門前払いとなる
●【預かり金】    ・横領職員が最初に目を付けるもの
●【ガリ 】   ・理髪のこと
●【罫紙 】  ・赤い罫線と役所名の入った紙。普通のレポート用紙より線の幅が広い
●【起案用紙と続紙】   ・電子決裁導入前には起案の時の必需品だった。 ホチキス禁止(こより使用)、職名は赤字で手書きなどのルールがあったが、徐々に簡素化。 パソコン音痴の管理職がいるところでは今でも現役
●【二行書き、一行空け 】 ・手書き時代の起案文書の書き方。空行に修正を記載する。 決裁中に起案者以外の人間が修正を入れるスペース。起案用紙に別紙を添付するやり方もある。
●【裏金】   ・お小遣い
●【おはじき】   ・ヒラの人事異動
●【兵隊】   ・課長補佐以下の職員
●【ゴミ】  ・公務員批判する者
●【生ゴミ】  ・公務員
●【虫けら】  ・生ゴミ=公務員と考える公務員批判者
●【親指を立てて「コレ」】   ・知事・市長の事を指す
●【手持ち】   ・公開前提の資料を出すときに、補足用に担当者が持って行って説明に使ったりはする資料。手交することはないもの。 
●【手で持つ】     ・相手に渡さない
●【ひながた】    ・書き方の見本
●【いばく】   ・懲らしめること
●【S系】     ・統合失調症にかかっている人。Schizophreniaの頭文字
●【M系】     ・精神疾患にかかっている人(Sの人含む)
●【ワーキングブルー・メンヘル 】   ・いずれもうつ病のこと
●【へたる】   ・病気休暇(特に精神疾患)
●【「貴重なご意見ありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。」】      ・何もできないけど。
●【回尾(かいび)】  ・供覧が終わったあと一番最後にもっていく人のこと。
●【使送(しそう)】  ・郵送でよい文書を何かのついでに持っていく(もっていってもらう)こと
●【すりあわせ】   ・会議、打ち合わせ
●【根回し】    ・事前打ち合わせ
●【待機者・待機・待ち】  ・昇任試験合格し昇任待ちの者をさす。
●【飛び道具】    ・議員を使って、ごり押ししてくること
●【徹底管理】   ・不祥事の後の通達文書に好んで使われる。 たいていは、特になにもせずに、雛型が職員に文書通知される。 たまに、形式化された出来合の調査がある。
●【ポンチ絵】 ・意味的には概略図、フローチャートとか簡単に図表にしたもの。 意味的には「ヘタクソな絵図」という意味の謙遜の意味を含むが、上からの指示で「ポンチ絵を作れ」とか、 企画からの作業依頼メールに書いてあったりもする。
●【タマ出し】   ・事業提案の事。
●【合い見積もり】  ・めんどくさい業者選定がスムーズに進む魔法の呪文。ただし例外多し。
◆法令の読み合わせ時の専門の用語
 掲げる・・けいげる
 又は・・・さは
 及び・・・きゅうび
 並びに・・へいびに
 定める・・ていめる
 規定・・・きさだ(規程と区別するため

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-10-04 15:58:07
映像の 前向きモード には笑った
知り合いの外人記者が嘆いていた 何を入っているか日本語堪能な彼にもわからなくて、日本人に聞いてもわからない。訳しようが無いね とぼやいていた。
鳩山さんは意識して 海外記者に分かるようにしゃべっているのが分かる。恐らく発言前に英語でもすうこうしているのでしょう。これほど日本語が不明確なら、答弁は2ヶ国語で出だすようにすれば良くなるでしょうね。欧米にはそういう国もあります。
曖昧な日本 (よりばば)
2009-10-04 19:29:03
 ただでさえ曖昧な日本語なのに…
外人の方には益々理解不能でしょうね。日本語なのに日本人でも何でそういう読み取り方になるのか分かりませんから。
民主党で、霞が関語を死語にしてほしいものです!

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