色々と書きたいことをおおかた吐き出したので、やっと本題に入ることができる。
これが真打ちです!
冬から春先、ずっとかかりっきりだったのが、この 緑綿の手紡ぎシャツ だ。
経糸 (たていと) は紡績糸を使ったけれど、緯糸 (よこいと) は全部わたしが手紡ぎした綿糸だ。
経糸も、緯糸の風合いを損ねないような、
生成りの少し毛羽のある糸や、オーガニックの淡いベージュの糸を使った。
また、アクセントになるような太い糸は、わたしが紡いだ糸を使った。
太いピンクの糸は、わたの段階で染めてから、すこしムラになるように紡いだ。
ピンクの糸以外の色は、すべて元々わたに色のついている、ナチュラルな糸だ。
メインの緯糸は、緑綿を米綿にブレンドして紡いだ、淡くてムラのカーキ色の糸だ。
あとは、アジア綿の生成りと、茶綿にアジア綿をブレンドした糸。
それらの糸で、淡くチェックになるように織った。
生地のアップ↓ ちょっと透過光。
紡いだ糸の撚りが、意外としっかりだったせいか、思ったよりもシャリ感がある生地になったかも。
もちろん、使っているうちに少しは柔らかくなるだろう。
当然、すぐにへたって困る、ということはないだろう。
襟元アップ↓
ボタンは、丸山木工房謹製のサクラ材。
今回、かねてから思っていたように、シャツの型紙を作り直した。
といっても、パタンナーのようなことは、わたしにはできない。
昨年、夫にシャツを縫ってあげたが、そのときに使ったのが 嶋崎隆一郎 「男のシャツの本」。
丁寧な型紙で、縫い代がちゃんと付いていた。
部分部分によって、どのような始末をするかによって、ちゃんと縫い代の幅を使い分けているのだ。
とても縫いやすかったし、納得できた。
で、その縫い代を今まで縫っていたシャツの型紙に応用したかったのだ。
もう10枚もシャツを縫って、切ったり貼ったりしてずいぶん手直しして、
型紙もぼろぼろだったし。
でも相変わらず、台襟をくっつけるところが、いっちばん苦手!
ちなみに後ろ↓
わたしのシャツはみんなそうだけれど、右の身頃と左の身頃で変えてある。
はっきり違うのもあるけれど、これはあまり変わらないほうだな。
この写真でも分かりにくいけれど、左の身頃の方が、経糸にピンクの太い糸が多めに入っている。
上の襟元のアップ写真の方が、よく分かるか。
これは布をデザインするときから、シャツになったことまで考えてそのようにしている。
手織り、だからといって、ざっくりして重くて使い心地のよくない、
いかにも、っていうものは作りたくない。
作るからには、ちゃんと使えるものが作りたい。
でもやっぱりどこかに、手織り、という主張は残しておきたい。
というせめぎあいの結果が、右と左が違う、横縞がランダム、ということ。
まあ、能書きは何でもいいんです。
実際に触って気に入って使っていただけるものならば。
そうそう、このシャツは女性用9号。
このままでも売りますが、ある意味これはサンプルです。
なぜならば、あと2着分は布が残っているから。
布幅が68cmあるので、あまり太った方でなければ男性用でも縫えます。
ご注文は丸山染織HPのほうでどうぞ。
ああでも、誰かわたしにこのシャツを買ってぇ~!! (わたしが着たいの。)
クリックよろしく!→
しっかり、シャッキリしていそうで、いいですね~。
あと、『男のシャツの本』は気になっている本です。いいんですね?やっぱり買おうかなあ……。
わたしの考えるシャツ、みたいな感じになってきました。(ちょっと褒めすぎ?)
『男のシャツの本』、いいですよ。
『男のコートの本』もいいです。 こちらは何も作っていないけれど。
『男のエプロンの本』は買っていませんが。
私は今去年収穫した綿をスピンドルで紡いでいます。
紡ぎ機で紡げるようにならないとなかなか量を紡げないのでいずれ挑戦しようと思います。
『男のシャツの本』はでは次回本屋で出会ったら早速入手することにします~。
Rikoさんの手紡ぎの綿糸、着実にたまっていそうですね。
わたで染めた藍染、いいですねぇ。
何になるのか、楽しみです。