春夏らしい、薄手のシャツにしたくて、こんな布を織っています。
左右の色が全然違う布です。
向こう側が黄色で、手前がグレー。
微妙なたて縞の平織りに、ハックアバックや模紗織りを加えています。
アップにすると、こんな感じ。
黄色と白の縞の間に、少しだけ青い糸が入っている。
実は、グレーと白の縞の間に、ピンクの縞も入っていて、
そのほかにベージュの縞も入っているのだが、1枚目の写真じゃ分からないかなぁ。
経糸 (たていと) は基本的には40/2番手の綿のコーマ糸を使っているが、
升の区切りの太い模紗織が10/2番手の綿のコーマ糸で、
ちょこちょこと飛ばしてあるハックアバックの柄の間に、
少しだけ太い20/2番手も入っている。
緯糸 (よこいと) は40/2番手の、コーマ糸ではない綿糸を主に使っている。
艶のない糸を使うことで、経糸で出したハックアバックがきらきらと映える効果を狙っているのだが。
升の区切りの太い模紗織りは、緯糸も10/2番手の、艶のあるコーマ糸を使っている。
機から下ろして水通しして縮めたら、もっと風合いが出てこないかしら、と期待しているのだけれど。
今まで30/2番手の綿糸でシャツ地を織っていたが、これは40/2番手にした。
細くなったら大変かしら? とドキドキしていたが、
意外と思ったほど大変ではなかった。 (いや、織り始めはずいぶん経糸を切った…。)
細くなったおかげで小管に巻ける糸の長さが増えたので、
逆に杼の小管をやたらと頻繁に替えずにすんで、少し楽になったかも!?
(大差ないです。)
なにより大変なのが、やはり綜絖 (そうこう) が8枚になったこと。
基本が平織りなので、4枚上がって4枚下がる、というパターンが主で、
そういう意味では開口は悪くないと思うのだが、
お も い 。
ふんっ! と踏み込み、えいやっ! と杼を投げ、バンッ! と筬を寄せる。
ここのところ、幅も狭い透け透けのリネンマフラーを織っていたから、すごい違いだ。
マフラーは、むしろ寸止めの要領だったからなぁ。
いやはや、本当に織れるようになるのか、はなはだ心許なかった。
幾多のトラブルを乗り越え、なんとか布になって、とっても嬉しいです。
しかし、これをシャツに仕立て上げなければならない!
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画像ではなかなか微妙な色はわかりづらくて残念ですけど、ハックアバックは涼しげできれいです!!!
幅はどの位なのかな?
でも大変そう。
幅が広いのはあまり織ったことないので、杼を投げるのが。早くは織れないんだろうなぁ。
織物はホント、色々なのがあって面白く、奥が深いね~
苦労して、形になった時は凄く嬉しいですよね~大切にしてくれる人が買ってくれるといいな。
構想している間は目に見えないので、
いいかも!と思ってみたり、やっぱりダメかも、と思ってみたり、
形になって、やっと納得できます。
布の通し幅は74㎝です。 もう機のギリギリです。
緯糸を替えないので、リズムに乗っていきやすいです。
がんばれば1日に1mくらい織れます。 (疲れるけど。)
ほんと、シャツが売れるといいんですが。
でもねぇ、サイズがあるから、ピンポイントの商売になっちゃうんですよ。
それなりのお値段だし。
そこらへんをどうするか、思案中です。